Salesforceと社内システムをデータ連携する2つの方法
クラウドサービスを活用する企業が、急激に増えています。 その一方で、重要な顧客データや会計データを扱う基幹システムは、オンプレミスで運用したいという企業も多いでしょう。 システム環境の変化に伴い、「コストやスピード導入に優れるクラウドのデータ」と「外に出せないオンプレミスのデータ」を連携させたいというニーズが高まってきています。 本記事では、クラウドサービスの中でも特に利用者の多いSalesforceと、クラウド型システム連携サービス「HULFT Square」を例に挙げて、クラウドサービスとオンプレミスのシステムとをデータ連携させる2つの方法をご紹介します。
1. Salesforceとリアルタイムでデータ連携したいなら「データベース連携」がオススメ
「データベース連携」とは、クラウド型システム連携サービス「HULFT Square」が、社内のシステム上にあるデータベースに直接アクセスすることにより、Salesforceと社内システムをデータ連携する方法です。
具体例
- (1)
Salesforce上で、ユーザーが「在庫照会」のボタンをクリック
- (2)
インターネット上にある「HULFT Square」が、社内の在庫データベースに直接アクセス
- (3)
「HULFT Square」が在庫情報を取得して、Salesforceに渡す
- (4)
Salesforce上に、ポップアップで在庫が表示される
メリット
- 「HULFT Square」が、社内システムのデータベースに直接アクセスするため、リアルタイムでSalesforceとのデータ連携が行えます。
- 「HULFT Square」を導入するだけで、Salesforceとオンプレミスシステムとのデータ連携が可能です。
注意点
「HULFT Square」から、インターネットを介して社内のデータベースに直接アクセスするため、ネットワーク上のセキュリティを考慮する必要があります。
2. Salesforceとデータ連携したいけどセキュリティが心配・・・という場合には「ファイル連携」がオススメ
「ファイル連携」とは、社内システムのデータベースに直接アクセスするのではなく、クラウド型システム連携サービス「HULFT Square」を中継して、Salesforceと社内システムの間でファイルを送受信することによって、データ連携を図る方法です。
セキュリティやシステムの仕様上、社内のシステムに直接アクセスできない(したくない)企業に向いています。
2-1 Salesforceとの確実な「ファイル連携」を望むなら「HULFT連携」がオススメ
Salesforceと社内システムを「ファイル連携」させるにはいくつかの方法がありますが、ここでは12年連続国内シェア第1位(※1)、世界シェア第4位(※2)の実績がある国産ファイル転送・データ連携ツールHULFT(ハルフト)を活用する場合についてご説明します。
具体例
- (1)
社内システムが、HULFT経由で、在庫データを「HULFT Square」にファイル転送
- (2)
「HULFT Square」が受け取った在庫データを処理して、HULFT経由で、Salesforceのデータを更新
- (3)
ユーザーが、Salesforce上で在庫データのレポートを閲覧
メリット
通信やファイルの暗号化・送達確認やリトライ処理・データ圧縮といったHULFT独自の機能を用いて、安全で確実かつ、高速なデータ連携を実現できます。
注意点
リアルタイムでのデータ連携には、向いていません。
2-2 その他の「ファイル連携」
HULFTを使用しないSalesforceとの「ファイル連携」の方法としては、
- 「FTP連携」
- 「WebDAV連携」
- 「クラウドサービスを経由した連携」
などがあります。
いずれも、クラウド型システム連携サービス「HULFT Square」を活用した連携方法の例です。
それぞれに一長一短がありますので、要件によってベストな連携方式を選択しましょう。
まとめ
Salesforceは、米ガートナー社のCRMソフトウェア世界市場シェアレポートにおいて、3年連続でCRMソフトウェアベンダーNo.1にランクイン(※3)しています。
また、同レポートによると日本国内の営業支援システム(SFA)のマーケットシェアは60.4%を占めています。
クラウドサービスを活用する企業が増えれば増えるほど、オンプレミスシステムのデータと連携したいというニーズは高まってくるでしょう。
セゾンテクノロジーが自社で開発販売しているデータ連携ツール「DataSpider」はEAI/ESB市場 SaaS市場でシェアNo.1(※5)を獲得したことがあるなど、長年の実績がある「つなぐ」ツールです。日本発のiPaaSである、データ連携プラットフォーム「HULFT Square」はDataSpiderの技術を用いて開発された「つなぐ」クラウドサービスであり、ファイル連携ミドルウェア「HULFT」による連携処理にもシームレスに対応しています。
Salesforce等のクラウドサービスと社内システムとのデータ連携の方法のひとつとして、ぜひ参考にしてください。
- ※1
出典:株式会社キメラ総研「2004-2010パッケージビジネスソリューションマーケティング便覧」「ソフトウェアビジネス新市場2010-2015版」<パッケージ・金額ベース>
- ※2
出典:株式会社キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2016年版」<パッケージ・金額ベース>
- ※3
出典:株式会社セールスフォース・ドットコム 2015年5月25日ニュースリリース
- ※4
出典:米ガートナー社 2014年3月6日ニュースリリース
- ※5
出典:富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2014年版」
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