HULFTバージョンアップ 技術コラム第1回
〜バージョンアップをするメリット〜
HULFTバージョンアップ コラム一覧
最新版HULFT8 強化ポイント
最新版HULFT8は、旧バージョンとの互換性を確保しつつ、時代の変化に合わせて新たなつなぎ先を拡張、またクラウド&ビッグデータ時代のファイル連携基盤に必要なコア機能を強化しました。
パフォーマンス向上
クラウド&ビッグデータに最適なファイル転送を実現
HULFT8は、高速なファイル転送を安定して行うために、データ圧縮に着眼。さらに、転送設定の自動チューニング機能を追加したことで、FTPと比較して6倍※1の転送速度を達成しました。これにより、遠距離転送や、大容量ファイルの転送、クラウドサービス間の転送時にも、特別なチューニングなしで安定したパフォーマンスを発揮します。
測定条件
- ※1
- OS:Linux
- 使用製品:HULFT8 for Linux
- 転送区間:当社~Amazon AWS(東京リージョン)
- ファイルサイズ:500MB
- 転送方法:当社からAWSの環境へ500MBのファイルをアップロード
- ※
自社計測による参考値です。お客様の利用環境により結果は異なり、転送速度を保証するものではありません。
データ圧縮率の向上により、転送時間を短縮
新たなファイル圧縮方式「DEFLATE圧縮」の追加により、データ圧縮率を向上させました。さらに、HULFT8ではファイル転送中にメモリで圧縮を実施するので、コード変換処理も同時に使用可能です。
最適な転送設定値を自動取得、個別調整は不要
転送設定値を自動最適化するので、配信先ごとに転送速度の最高値を探すような、面倒なチューニングが不要。HULFT8ならファイル転送の高速化メリットをいつでも得られます。
運用性強化
本番環境に影響を与えない転送テスト機能を実装
評価版でのテスト環境から本番環境への移行を簡易化
HULFT8は転送テスト実施時にジョブ実行や履歴出力など、個別に動作範囲指定が可能。HULFTの設定を変更した時など、業務に影響しない範囲を指定すれば、本番環境を止めないテストも可能です。また評価版を使った評価環境から本番環境への移行時にモジュール入れ替えが発生しないため、再テストが不要。検証と導入の簡素化による運用コスト削減に大きく貢献します。
設定項目の上限値を拡張
HULFT7ではファイルIDの設定項目の文字数上限は8バイトまで、また後続ジョブで利用するメッセージ機能にも長さ制限がありました。HULFT8ではファイルIDの設定項目を50バイトまで拡張。またメッセージ機能のサイズも200バイトに拡張しました。これによりファイルIDに設定した命名規約での管理がしやすくなり、メッセージ機能を使ったフルパスのファイル名でジョブ連携(メッセージ機能)が可能となりました。
連携性の向上
オプション製品HULFT Script
HULFTを使ったファイル転送の前後には、必ずデータ処理があり、バッチファイルやシェルスクリプト等によるプログラミングが必要です。HULFT Scriptを活用すると、GUIでスピーディーに業務処理を構築できるので、IT技術者の負担を低減し、コスト削減にも貢献。さらに、スクリプトは仕様書を生成し、ジョブのドキュメントとしても管理できるので、属人化を排除し、可視化された運用を実現できます。
グローバル対応
1パッケージで日英言語切り替え可能
HULFT7では日本語/英語で製品が異なりましたが、HULFT8は1パッケージ内で言語切り替えが可能。またYY:MM:DDやDD:MM:YYなど、国ごとに異なる日付書式の切り替えも可能。
多角的な品質向上
HULFT8は180の機能改善を実施。お客様からの改善要望を常に取り入れ、品質向上に取り組んでいます。
- 旧バージョンとの互換性を確保しつつ、180の機能改善を実施。
旧バージョンとの通信互換性を保っています。現在のシステム構成を大幅に変更することなくHULFT8へ移行できます。
HULFT8はHULFT6、HULFT7と通信できます。
問題発生時の迅速な解決を支援
HULFT8では、エラーメッセージやマニュアルを全面的に見直し、検索性が向上し、原因究明が容易になりました。これにより、設定の不備や疑問が発生しても、すぐに解決。障害復旧時間の短縮に貢献します。
詳しい情報はセミナー&バーチャルセミナーへ
バージョンアップをすることで得られる機能・運用の改善メリットや、下位バージョンとの互換性の留意ポイント、 実際にバージョンアップを行う時の注意事項など、お客様の疑問を事前に解決します。 スムーズにバージョンアップをするために、是非セミナーをご確認いただき不安や疑問を解消してください。
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