HULFTイベントレポート:第14回
「HULFT DAYS 2022」 今年も開催しました!(その1)

2022年11月8日から11月10日の三日間にわたり、今年も開催しました「HULFT DAYS 2022」から、開催一日目のオフライン会場の様子をレポートいたします。

HULFT DAYS 2022

「HULFT DAYS」はセゾン情報システムズが毎年開催している弊社主催の大型イベントです。今年の「HULFT DAYS 2022」は、「DXのバラバラをスルスルに」をテーマに、DXのボトルネックとなる、バラバラになりがちなデータや業務をスルスルとつなぎ、データ利活用と業務全体の変革をすすめるヒントとなる、数多くのセッションを用意。各分野で活躍されるゲストスピーカー様、お客様、パートナー様にご登壇を頂きました。

本レポートでは、オフラインとオンラインでの同時開催となりました「一日目」のオフライン会場から当日の様子を紹介させていただきます。

3年ぶりのオフライン(+オンライン)開催

コロナ禍により2020年よりオンラインのみでの開催になっていたHULFT DAYSでしたが、今年は久しぶりにオフラインでの開催を再開することが出来ました。ただし、今や参加しやすいオンライン開催も当たり前になっていますので、オフラインとオンラインを組み合わせてのハイブリッドでの開催とさせていただきました。

久しぶりのオフラインということで、思い切って東京ミッドタウンのかなり大きな会場を借りましたが、ありがたいことに開催日までにはオフラインの参加申し込みは満席となりました。

今回豪華なのは会場だけではありません。司会進行もフリーアナウンサーとして活躍されている神田愛花さんに担当いただきました。

特別講演

「自身を信じる力」で可能性を広げる! 〜経験から紐解く、ビジネスに繋がるデータ活用とは〜

中澤 佑二(元サッカー日本代表)

最初に、元サッカー日本代表の中澤佑二さんに登壇を頂きました。今回登壇も豪華なスタートとしました。サッカー選手になって活躍するまでに意外な話、引退後の今何をしているかについて、どのような工夫をして成功することができたか、また昨今のスポーツでも進むデータ活用の話についても紹介いただきました。

大活躍された中澤さんですが、サッカーを始めたのはなんと小6、友達がサッカーをするのでなんとなく一緒に始めたのがきっかけ。プロになろうと思ったのもJリーグが始まった中3の時。サッカーで成功された方としては遅いのですが、努力をするだけでなく、サッカー選手になるために様々な工夫をされていました。
進学する高校についても、サッカー部が強いが、強すぎて自分がプレーできない程ではなくサッカーに集中できる環境がある高校を選んで進学、高校一年には三年後にブラジルに行く予定を立てて実際にブラジルに。その後ブラジルでサッカー選手になることは出来なかったものの、その後日本のJリーグでプロ選手となり、その後は皆さんご存知の通りに日本代表の選手としても活躍されました。引退後は、(皆さんご存知の通りに)様々な活動をされており、スポーツにおいても娘さんがラクロスをされているということでラクロスの監督をされているとのこと。

サッカーを中心に生活をし、とにかく努力してプロになられた中澤さんですが、その上でなお工夫をなされていました。プロになってからも「他の選手がやっていない隙間」を見つけてそこで他の選手と差をつけるようにしていたとのこと、引退後に意外なところでもお見かけをするようになったのも「やっていないことをする」と考えてのことだそうで、一年前まではこうやって登壇してしゃべること自体ができなかった、とのこと。

私たちも、人生ではなかなかうまく行かないことは多いと思います。そういうときどうしているでしょうか。ただただ頑張っているとか、あるいは昨今では「なにかズルい方法はないのか」(それで成功できる)みたいな風潮もあるように思います。中澤さんはとにかく努力された上で、それに加えてなお普通とは違えたこともされています。
中澤さんの「明日から頑張れるような小さなことでも自分にあったチャレンジをする」「続けること」「他人にとっては失敗でも自分にとっては得るものがあって違う」は、そういうことを踏まえ、我々がこれまでどうして来たかを考えると、なかなか重みがあると思いました。

スポーツでのデータ活用が今では進んでいる話も紹介いただきました。心拍数や血中酸素濃度を計測して選手に合ったトレーニングをすることはもう普通になっており、当時でも、この選手はどこからシュートを打つか、右か左か、それぞれの足での成功率などのデータの活用はごく部通に行われており、今では練習中や試合中、誰がいつどこでどう動いていたかもリアルタイムでデータ化され活用されているとのこと。
今監督をされているラクロスでは、リアルタイムでのデータ活用が行われるほどにはデータ(日本では)活用が進んでおらず、ラクロスでもサッカーのような進んだ取り組みを実現しようとされているとのことでした。

基調講演

DXのバラバラを、スルスルに。 ~DX実現のためにデータ・業務のつながりを~

葉山 誠
株式会社セゾン情報システムズ 代表取締役社長

最初に、弊社代表の葉山が登壇をさせていただきました。

セゾン情報システムズには、クレディセゾンのIT子会社である歴史的経緯に端を発する「システム構築」に関する知見や経験があります。併せて、ファイル連携ミドルウェア「HULFT」やデータ連携ソフトウェア「DataSpider」など競争力のある自社ソフトウェアがあります。この二つの強みを併せ持つ点は、IT企業の中でも特徴的だと言えます。

データ活用基盤の構築など、お客様のデータ活用実現を支援する事業で現在力を入れている「データプラットフォーム事業」が順調に伸びており、自社開発のiPaaSである「HULFT Square」を2022年2月9日にリリース予定であることも発表させていただきました。

石田 誠司
株式会社セゾン情報システムズ 取締役・事業推進管掌 兼 上席執行役員 DIビジネス統括 兼 データプラットフォームビジネスユニット長

引き続いて、弊社のデータ基盤やデータ連携の取り組みについて紹介をさせていただきました。

企業が社会問題の解決にも取り組むような時代になっており、我々が取り組む課題はますます難しいものになっています。一社だけではもはや解決が難しい課題も多くなり、企業間や地域全体での協力が求められることが多くなってきています。 企業間で何かをする場合、企業間でデータを連携する必要が生じることがよくあります。今話題のデジタル庁の資料の一ページ目でも、そのタイトル「データ連携基盤の整備について」となっているほどです。

ITを用いて様々な取り組みを行うにあたって、データ連携について考えることが欠かせません。

我々でのそのような取り組みの例として、河川の氾濫情報の共有の取り組みを紹介しました。上流から下流まで多くの自治体が流域にありますが、河川全体の情報が共有されなければ流域全体での十分な対策はできません。そこで多種多様な形式であちこちに散在するデータを、弊社のデータ連携製品で一元化し、ITで全体の状況を見える化する取り組みを行いました。

弊社では、「DataSpider」や「HULFT」などの従来から提供しているデータ連携ミドルウェアに加えて、クラウド上でデータ連携機能やデータ連携基盤を構築できる「HULFT Square」のサービス提供を予定しています。社内外のシステムを容易に連携し、データを統合管理することで、業務効率化やデータ利活用を実現できる環境の実現を目指しています。

有馬 三郎
株式会社セゾン情報システムズ 執行役員 DevOps統括 副統括 兼 NH2024プロジェクト担当 (HULFT Square開発責任者)

次に、「HULFT Square」について弊社有馬の方から紹介をさせていただきました。

「HULFT Square」はセゾン情報システムズが開発・運用・サポートするiPaaSで、近日の提供開始を予定しています。iPaaSとは「Integration Platform as a Service」の略で、さまざまなクラウドやシステムなどを「つなぐ」(Integration)ことを実現するクラウドサービスをそう呼びます。

「HULFT Square」には五つの特徴「ジャンプスタート」「セルフサービス」「コラボレーション」「セキュリティ」「サポート」があります。クラウドサービスなので、小さく素早く利用を開始し、必要に応じて大規模な利用にすることができます。顧客自身で必要な時にスケールアウトさせることやエンドポイントをセルフサービスで作成できることも特徴です。権限などが互いに異なる複数ユーザ(例えばIT部門と利用部門でうまく分業するような)によって共同で利用できるコラボレーション系の機能もあります。セキュリティはもちろん重視していますし、HULFTでの長年の支持と実績で裏付けられた、しっかりしたサポートも提供します。

樋口 義久
株式会社セゾン情報システムズ ビジネスプランニングセンター プロダクトマネージャー

引き続いて弊社樋口から「HULFT」について発表をさせていただきました。旧来からある製品ももちろん、今後も機能強化が続いてゆきます。

念のためですが「HULFT」はファイル連携を行うミドルウェアです。メインフレームから今ではクラウドサービスまで、さまざまなプラットフォームの間での、ファイル連携を安全安心確実に実現する「つなぐ」基盤として、長年にわたり支持を頂いてまいりました。

元々はメインフレームとUNIX(オープンシステム)が混在した時代に、異なる環境を、業務システムを支えるITに求められる非常に高い水準で安全安心確実に連携する手段として登場しましたが、今ではLinuxやWindowsなどはもちろん、クラウド経由での転送や、クラウド上システム(Amazon S3など)とのファイル連携にも対応しています。このように、時代にあわせて進化を続けてきました。

HULFTはさらに、クラウドネイティブの世界にも対応も進める予定です。例えば、昨今話題になる「マイクロサービス」を実現する基盤技術である「コンテナ」の世界で快適に利用できる「コンテナ版HULFT」の提供や、従来「専用線」が用いられていたような拠点間での高セキュリティで確実なファイル転送を、「インターネット経由でのHULFT転送」で置き換えられる転送クライアントの提供などを予定しています。

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