「HULFT Technology Days 2024」 1日目
会場開催レポート!(その2)

2024年10月10日、セゾンテクノロジーが主催するイベント「HULFT Technology Days 2024」の1日目をベルサール東京日本橋にて開催しました。
イベントでは、データとAIを融合させることの重要性や、企業のデータ連携の課題に対する解決策などをご紹介しました。データのシナジーを生み出す鍵を握るこのイベントの様子を、以下で詳しくレポートいたします。

セッション開幕!

開幕に先立ち、スクリーン5枚を使ったアタックムービーがこれから始まるセッションの期待を盛り上げます。

オープニング

葉山 誠
株式会社セゾンテクノロジー 代表取締役 社長執行役員

まずスタートを切ったのは、セゾンテクノロジー駅・駅長に扮した弊社代表の葉山です。イベントテーマである「プラットフォーム」に込めた想いとともに「出発進行!」の掛け声のもと、いよいよ講演のスタートです。

スペシャルセッション
『頂上へのデータ戦略 スポーツデータ活用の可能性と挑戦
野口啓代氏が語るスポーツデータの力と課題と展望』

野口 啓代 氏
プロフリークライマー

早津 寛史 氏
関彰商事株式会社

平井 理央 氏
総合MC・フリーキャスター

最初の講演は「スポーツ×データ活用」をテーマとして、2020年東京オリンピックで銅メダルを獲得し、現在はプロフリークライマーとして活躍している野口 啓代氏と、動作解析を用いてスポーツ選手のサポートをされている関彰商事 スポーツアナリティクス事業課の早津 寛史 氏にご登壇いただきました。総合MCの平井 理央 氏も交え、スポーツにおけるデータ活用の事例や重要性について対談を行いました。

野口氏は、スポーツ選手にとって重要なことのひとつに「正しいフォームで体を動かすこと」を挙げます。基礎的なフォームがうまくいかないと、故障につながったり、思うようなパフォーマンスが出せないといったことが起こる。そこで早津氏は、従来まではマーカーを体に貼り付けてモーションを取るのが主流であったが、現在ではAIを活用しマーカーレスでモーションキャプチャーを取得できるようになったと説明しました。
「私が子どもの頃はスマホもなかったので、映像を取って分析して、上手な選手と見比べるといったこともできなかった。」と野口氏。現在では取れたデータを使って関節の使い方まで見ることができ、「なんか調子がいい」という感覚をデータで確認することによって、上手くいったときのパフォーマンスの再現率も高まると言います。また「あとから振り返るときにデータがあると納得感も増すので、指導する側も伝えやすくなる」と、今後のスポーツ分野におけるデータ活用の可能性を存分に語っていただきました。

基調講演
『DXのバラバラを、スルスルに。AI活用はデータ連携から。』

葉山 誠
株式会社セゾンテクノロジー 代表取締役 社長執行役員

続く基調講演では、セゾンテクノロジーの経営ハイライトや製品ロードマップ、新バージョンHULFT10の発表、コミュニティの取り組みなどを説明しました。

代表の葉山からは、データ連携ビジネスの業績説明、「世界中のデータをつなぎ、誰もがデータを活用できる社会を作る」のミッションの実現に向けて「テクノロジー」と「グローバル」の2つに注力していること、社員の睡眠改善に”スリープテック”を試験導入し、健康施策にも取り組んでいることなどを発表しました。

石田 誠司
株式会社セゾンテクノロジー 取締役 常務執行役員

続いて取締役の石田が登壇。DXやAIに向けたセゾンテクノロジーの最新の取り組みを中心に発表しました。2023年2月にローンチしたiPaaSサービス「HULFT Square」の広がりや利用シーンについて、また当社の生成AIへの取り組みについても詳しく説明しました。

有馬 三郎
株式会社セゾンテクノロジー 執行役員 CTO

CTOの有馬からは、葉山・石田によるビジネス面での取り組みに対し、裏側のテクノロジーとしてどのように向き合ってきたかについて説明。当社の生成AI研究開発チーム「LLM Marvericks」の活動内容の発表や、HULFT Squareを用いたRAGパターンの実現に対する手応えと今後の進展などについて発表しました。

石橋 千賀子
株式会社セゾンテクノロジー 開発統括部 統括部長

続いて壇上に登ったのは、開発統括部長の石橋。当社データ連携製品の全体ロードマップを発表しました。「境界線を越えるプラットフォーム」をコンセプトとして、今後リリースされる製品・サービスのテーマと機能案について説明しました。

宇佐美 佑
株式会社セゾンテクノロジー HULFT開発部 部長

石橋からバトンを受けて登壇したHULFT開発部長の宇佐美からは、約10年ぶりのバージョンアップとなる「HULFT10」についての発表を行いました。新卒入社から13年間、HULFT開発一筋で携わってきた宇佐美の熱い「HULFT愛」から始まり、初版リリースから30年を経た環境変化に対し、新しいHULFTがどのように向き合い「境界線を超えていく」のか。リリース予定の機能説明を交えて説明しました。

村元 英明 氏
株式会社GlowVient

吉田 彰宏 氏
株式会社テトラ・コミュニケーションズ

基調講演の最後に登壇したのは、ユーザーコミュニティ「DMS Cube」活躍していただいている株式会社GlowVientの村元 英明 氏と、株式会社テトラ・コミュニケーションズの吉田 彰宏 氏。CTO有馬のインタビューのもと、コミュニティの活動内容や、定期的に開催しているイベントのみどころ、コミュニティ活動を通じて参加者へ提供される便益などについて説明していただきました。

  •  
    基調講演が終わった15:30には、講演内で発表させていただいたHULFT10の情報解禁ということで、Webページも同時公開させていただきましたので、ぜひ御覧ください!
    ⇒ HULFT10 (ハルフト10)

ユーザーセッション
『セブン銀行 データ活用の道筋』

中村 義幸 氏
株式会社セブン銀行 コーポレート・トランスフォーメーション部 部長

この講演はセブン銀行 代表取締役社長の松橋 正明 氏がご登壇の予定でしたが、どうしても外せない用事により、急遽コーポレート・トランスフォーメーション部 部長の中村 義幸 氏にご登壇いただきました。

講演では、セブン銀行様のAIデータ活用の取り組み(例:従来の与信審査には通らないお客様を違う観点で審査しなおすことで市場を広げる取り組みや、外部の人流データを取り込むことで効果的なATM設置場所を見出すなど)をご紹介いただき、どのように進めていったのか、またAIデータ活用を推進するうえで大事にしていた組織マインドまで、とても丁寧にご紹介いただきました。中村様が講演中に繰り返し仰っていた「まずビジネス効果を出すことに専念」「ビジネス効果を出してこそ、技術は意味がある」というお言葉がとても印象的で、AIに関わるすべてのビジネスパーソンにご覧いただきたい学びの多いセッションと感じました。

パネルディスカッション
『データを制するものはAIを制す 国産ソフトメーカーの3社が考えるジャパンITの勝ち筋』

安田 昂平 氏
ウイングアーク1st株式会社

伊佐 政隆 氏
サイボウズ株式会社

有馬 三郎
株式会社セゾンテクノロジー

大谷 イビサ 氏
モデレーター

国産ソフトベンダーとして活躍するウイングアーク1st様、サイボウズ様に当社セゾンテクノロジーを交えた夢の対談企画です!過去・現在・未来という3つの切り口で対談が行われました。

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    テーマ1:国産クラウド10年の答え合わせ
    十数年前、外資系クラウドの台頭によって国産クラウドは絶滅するのではと予想していたが、予想に反して国産クラウドは生き残った。同じ国産事業者でも戦略の違いによって生き残りに差が出たのではないかと考えるが、各社どのような戦略を取ってきたか
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    テーマ2:クラウドの次に来たAI時台、エンジニアはどのようにAIを活用するのか
    ある調査によると、ビジネスパーソンの約2割が「潜在的にAIを使いこなせる人材になりたいと考えている」というデータがある。エンジニアの領域では、プログラミングやドキュメント化などのコアな領域をAIで自動化する動きも見られるが、今後エンジニアはどのようにAを活用していくべきか
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    テーマ3:データを制するものはAIを制する?
    マイクロソフト社が開催した生成AIコンテストの結果を見ると、優勝チームは共通して、データ分析のスキルや課題抽出、洞察能力が優れていた印象を受ける。ここから、AIデータ活用のボトルネックになるのは、データを活用可能な状態まで「精錬する」ことではと仮説が得られるが、実際にはどうか

それぞれのテーマに対し、AIに対する向き合い方の大きな方向性は共通していたものの、三者三様のお考えや姿勢がよく分かる、いずれも納得感のあるお話を伺うことができました。対談内容が気になる方はぜひアーカイブ配信をチェックしてみてください。イビサさんのモデレートによる軽快で聞きやすいセッションでした。

スペシャルセッション
『睡眠の謎に挑む 〜健やかな睡眠から始まる生産性とウェルネス〜』

柳沢 正史 氏
筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 機構長

本日最後の講演は、テレビやメディア等によくご出演されている睡眠の権威、柳沢 正史 氏です!

  • 本講演は、講演者様の意向により撮影・記事化・アーカイブ配信が不許可となっております。筆者感想のみの掲載とさせていただきます。

私たち人間が(というよりほぼすべての生物が)毎日欠かさず行っている身近な行為でありながら、知らないことが多い「睡眠」について、平易な言葉で分かりやすく解説をいただきました。

最新の研究でもまだ解き明かされていないことも多々あるようですが、現象論として分かっていることは多く、それらをデータにもとづいてひとつひとつ解説していただきました。
たとえばパフォーマンス。睡眠は仕事のパフォーマンスにとても大きく影響しているにも関わらず、日本人は世界的に見ても圧倒的に睡眠時間が足りていないという事実に危機感を覚えました。病気のリスクが高まるというのもよく言われていることですが、それだけでなく睡眠不足が人間の性格にまで悪影響を与える可能性があるという点は大きな驚きでした。

懇親会でお話させていただいた複数の方からも、この講演を聴講して「睡眠の大切さが身にしみた」「今晩から行動を改めようと思う」といった感想を多くお聞きしました。筆者自身も含め、普段の生活習慣や行動を改めるキッカケとなる講演をお届けすることができ、主催者側としても大変嬉しく思っています。

次回開催決定!

HULFT Technology Days 2025の開催がはやくも決定しました!
来年の開催は【2025年10月22日 東京国際フォーラム】となります。

来年も会場でみなさまにお会いできることを楽しみにしております。
今後ともセゾンテクノロジーをどうぞよろしくお願いいたします!

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