「HULFTプリセールスが語る」シリーズ2
イケてる「DX実現に向けたエコシステム」
取り組み事例

こんにちは、HULFTプリセールス担当です。

プリセールスとは、様々な商談でお客様に製品の活用シーンを紹介したり、お客様の要望を実現するために製品の活用方法や最適なシステム構成を案内するなど、技術面からお客様をサポートする仕事、と考えていただけると理解しやすいかと思います。

このように様々なお客様と接しているプリセールス担当から見て、「つなぐ技術」をうまく活用しているイケている取り組み事例について紹介します。

本日のテーマは「デジタルトランスフォーメーション(DX)」です。DXといいつつ、当社の製品戦略や製品紹介になっている部分が多くなってしまうため先月とはかなり毛色が異なってしまうと思います。今回は、製品宣伝というよりは、DXに対して当社がどのように取り組んでいこうと考えているかを実際の製品を題材に取り上げてみようと思います。

DXを容易にするエコシステムとは

まず、DXとは一般に「企業が、データとITを活用して、新しい製品・サービスなどの価値を創造、経営判断のスピードUP、経営効率のUPなどにより、競争優位を確立する」といった意味合いで語られることが多いと思います。DXをこのようにとらえた場合、当社が提供する価値はデータを活用するためのエコシステムを提供することにフォーカスしています。

まずは、下図のBeforeとAfterのイメージをご覧ください。

Beforeのイメージだと、特定のデータを活用するごとに個別にデータを準備していく(データを作りこんでいく)必要があります。データ活用シーンが2~3種類であればこのような方法が合理的かもしれません。しかし、様々なIT資産(=データ読み取り機器や業務システム)から個別にデータを準備すると、変化とスピードが早い今のビジネス環境では大きなボトルネックになってしまいます。実は、DXにおいてデータを活用する前の準備段階において「ヒト・モノ・カネ・時間」といった経営資源がかなりの割合で消費されているといった課題があります。

このような状況を踏まえて、当社のDXの取り組みは様々なシステム環境においてスピードと変化に柔軟に対応できるデータ活用前処理をエコシステム化することにあります。

では、Afterのイメージで当社の提供する主な価値を簡単に説明してみます。図の色がついている部分

  • データを集める(様々なデータ発生場所からクラウド上にデータを集める)
  • データを整える(データを使いやすいように統合・整形する)

の2つが該当します。この2つの部分には、既に製品・サービスとしてお届けしているもの、現在企画・開発中で将来製品として形になっていくものがあります。既に提供済みの代表例としては、①の領域では「HULFT」「HULFT IoT」、②の領域では「DataSpider Servista」「DataSpider Cloud」などがあります。このように、当社は様々なステージにあるデータとデータをつなぐことに注力しようとしていることがご理解いただけるでしょうか?

データ収集を容易にする「HULFTクラウドストレージオプション」

実は、今月初旬に「①集める」部分で新製品がリリースされたのですが、機能だけに注目するとこの製品はすごくシンプルで狙いが伝わりにくいので、この記事を書いてみようと思うきっかけになりました。DXを実現するためのエコシステムの1機能としてみると、製品の使いどころにピンとくると思います。

リリースしたのは当社の主力製品であるHULFTのオプション機能という位置づけで、製品名は「HULFTクラウドストレージオプション」といいます。この製品で何ができるかというと、HULFTの集信ファイルパス(受信ファイル名)をクラウドサービス上のオブジェクトストレージに指定できる、というだけ(例えば、集信パス設定を「s3://bucket_name/object_name」と書くだけ)です。つまり、HULFTの転送先としてAmazon S3とかAzure Blob Storageに直接書き込むことができます。

一般にオブジェクトストレージへデータを渡す方法として、クラウドサービスから提供される3つのI/F(①画面、②API、③コマンド)があります。

クラウドサービス側としてもエコシステム(自動化)を意識して②API、③コマンドといった手段を用意していますが、様々なシステム環境(マルチクラウド)に依存せざるを得ない現在および将来を見据えると、④第4の選択肢として環境依存(特定のクラウドサービスへの依存)を排除した簡単な設定のみでオンプレミスとクラウドをつなぐ手段が用意されていることが重要になってきます。

実は、「クラウドにもっと簡単にデータを渡したい」というお客様のモヤモヤとした声を集めて具現化したのが、今回リリースしたHULFTクラウドストレージオプションという製品なのです。

エコシステムの先にある未来を考えてみよう

最後にもう一度DXの話に戻りますが、当社が提供するものは「つなぐ技術」でありデータを活用して得られる本来期待されている価値を実現する前段階の手段でしかありません。しかし、「つなぐ技術」を利用してエコシステムを構築することができれば、お客様が求める本来の価値の実現に大きく近づけることができます。「つなぐ技術」によるエコシステムは、現在利用できるデータ活用技術だけでなく近い将来に本格利用が見込まれるデータ活用技術でも十分に効果を発揮します。DXの恩恵を120%享受するためにもエコシステムの価値について、じっくり考えていただければと思います。

今回は少しお堅い話になってしまいましたが、来月以降も「エコシステム」のエッセンスが出てくることが多くなると思います。このあたりが当社の目指している未来像と考えていただくと、様々な取り組み事例のバックグラウンドが見えてくるのではないかと思います。次回の記事は年明けになると思いますので、来年も引き続きよろしくお願いいたします。

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