「DataSpider Servista 4.2」お客様インタビュー:第1回
「楽しむ」ことが引き出すチーム力と創造性

〜サービスを創造し、提供する会社を目指して〜

横河レンタ・リース株式会社

横河電機と芙蓉総合リースの合弁会社として1987年に誕生した横河レンタ・リース株式会社。IT機器から計測器など幅広い最新鋭機器を貸し出し「所有から利用へ」をコンセプトにレンタル事業を展開、ITソリューションの提案から保守までを手掛けるシステム事業も行っている。

IT機器や計測器などのレンタルを行っている横河レンタ・リースでは、近年、社内のIT基盤を大幅リニューアル。髙倉敏行執行役員は「楽しむことが重要だと感じました」と振り返る。

「楽しむことが重要」とはどういうことか。髙倉さんと情報システムの早田明雄さんに詳しくお話をうかがった。

時代とともに目的が具体的なものに変化している

橫河レンタ・リース株式会社 執行役員 情報システムセンタ長 髙倉 敏行 氏

髙倉さん
以前は当社で大手IT企業のグループウェアを社内IT基盤として利用していました。たまに業務が止まってしまうトラブルはありましたが、その当時は「まぁ使えているからいいよね」といった印象。「刷新しないとマズい!」というほどの緊急性はなかったんです。

だから、当社は「既存のIT基盤のココが問題だったから変えたかった」ではなく、「もっとこうしたら便利になるのでは」という目的を立てて刷新を進めることにしました。業務プラットフォームを導入するほか、セゾン情報システムズさんのお力を借りて、データ連携プラットフォーム「Thunderbus」と「DataSpider Servista」を導入。

これにより、各部署から出てきた要望に素早く対応できるようになり、社内から「このデータから面白い発見ができるかもしれない」「この仕事はこうすれば楽しくならない?」いう声が聞こえてくるようになりました。

横河レンタ・リースの主なビジネスは、パソコンなどのIT機器や計測器などのレンタル事業です。お客様の業務に合わせて常に最新のパソコン端末をお客様が必要な状態で提供しています。保守や運用サービスも提供しており、故障や不具合にも素早く対応します。言ってしまえば、パソコン端末を「使いたいときに使いたいだけ」とクラウドサービスのようにご利用いただくイメージ。

クラウドサービスも、現在はコスト削減だけではなく、「データを連携する基盤」として、「リモートワーク、ワークライフバランスを実現する足がかり」としてなど、目的が広がっていますよね。レンタルの目的も同じように「パソコン端末の購入、管理の手間を省きたい」といったものから、「生産性を上げたい」「働き方改革をしたい」など、具体的なものへと変わってきています。

これを受けて、当社もモノをただ単にレンタルで提供する会社ではなく、お客様が実現したいコトをサービスとして “創造”していく会社に自ら変化していこうと考えていました。この創造をしていく上で、「楽しむ」ことはとても重要な要素でした。

「成果は出ている」でも、現場が疲れている

橫河レンタ・リース株式会社
情報システムセンタ システム開発運用部 第一課 早田 明雄 氏

髙倉さん
「ココが問題だから変えたかった」、ITも含めて「刷新」を考えるときは問題解決が多いと思うんです。当社では「創造していく」を軸に刷新していきました。「これができたら便利そうだ」と話に出たら、すぐに業務プラットフォームでアプリ化して「すぐ使える、すぐできる」に変えたらどうだろう。

早田さん
それまでは基幹システムで止まっていた社内のあらゆるデータを各種システムと連携していく。一年で開発した連携処理数は約60本になっていました。しかし、ここで壁にぶつかったんです。


開発は全てウォーターフォールで行っていました。手戻りが発生するとリカバリーに追われ、成果は出せているが現場は疲弊していきました。もう1年はできるだろう。しかしその後もできるだろうか?

これは何かを変える必要があると考えているときに、DataSpider開発チームのスクラム開発の現場を見学させていただきました。そこではチーム全員が参加して、質の高い情報共有が行われている。なにより生き生きと楽しそうに働いている姿に衝撃を受けました。

我々もそうありたい、変えたい、変わりたいと思い、アジャイルのプロセスを取り入れることにしました。

髙倉さん
IT環境は変えることができたのですが、使う側の意識を変えなければ以前と変わらず「ITを使っている」だけの状態だと気づけました。いまの仕事を効率化するのではなく、自分たちで「仕事を作っていく」。その結果、手間が減らせたら嬉しいですが、減らした手間でまた新しい仕事に取り組む。「仕事が楽しい」と思うにはどうすればいいかにシフトしました。

「楽しむ」ことが生み出す効果とは?

早田さん
ウォーターフォールだったプロセスをアジャイルに変えて、まずやってみよう!とタスクボードの運用を始めてみたところ、チームの取り組みが見える化され、対話が増えていきました。チームで達成感を共有できるようになり、活気が生まれていることも実感できました。私自身も、今までのやり方や考え方が必ずしも正解ではないということに気づき、受け入れ、変えられるようになりました。

もっとよくするには?を、チームみんなで考え、ふりかえりを入れながらカイゼンを続けていくと、気づきと学びを得られ、さらに成果が出ることで「楽しい」と感じられるようになりました。

今は手戻りの発生は格段に減り、時間的にも気持ちにも余裕が生まれ、新しい取り組みにチャレンジすることができるようになりました。また、他部署から「こんなことをやりたい」と要望をいただくことも増え、先日は、展示会に出ていた広報担当から「基幹システムにある顧客情報を素早く見られませんか?」と要望をもらって「すぐやりましょう」と応えることができました。

髙倉さん
みんなで考えて、工夫する、それが成果として出てくる、それが「楽しい」。「楽しむ」ことから出てきたアイデアは新しい「楽しい」に繋がるのです。セゾン情報システムズはサービスを提供するだけではなく、私たちの目標を「それは面白そうですね!」と受け取って、アジャイルに関して意見交換ができるかたを紹介してくれたり、場を設けたりしてくれるなど力を貸してくれました。こうした姿勢がまさにサービスを“創造”して提供する会社なんでしょうね。

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