技術コラム一覧 〈HULFT-HUB 技術コラム〉 Vol.1
HULFT-HUB
- HULFT-HUB 技術コラム Vol.1 〈HULFT-HUB誕生の背景〉
- HULFT-HUB 技術コラム Vol.2 〈HULFT-HUBでHULFTを管理する〉
- HULFT-HUB 技術コラム Vol.2 〈HULFT-HUBでHULFTを管理する〉 その2
- HULFT-HUB 技術コラム Vol.3 〈HULFT-HUBでHULFTの中継サーバを実現する〉~HULFT Proxyサーバ~
- HULFT-HUB 技術コラム Vol.3 〈HULFT-HUBでHULFTの中継サーバを実現する〉~HULFT Proxyサーバ~ その2
- HULFT-HUB 技術コラム Vol.4 〈HULFT-HUBでファイルの蓄積を実現する〉 ~HULFT 蓄積サーバ~
Vol.1 〈HULFT-HUB誕生の背景〉
HULFTデータ連携の管理・運用ミドルウェア「HULFT-HUB」とは?
「HULFT-HUB」は「HULFT」をお使いのお客様にとって、多数のメリットをもたらすHULFTデータ連携の管理・運用ミドルウェアです。これから連載を開始する「HULFT-HUB 技術コラム」では、HULFT-HUBの導入によってデータ連携をさらに便利にする情報をご提供していきます。
HULFTは様々な業種、業界のお客様にご利用いただいているデータ連携ミドルウェアのデファクトスタンダードです。異なるコード体系、異なるプラットフォーム間でファイル転送を簡単に実現できるため、1社で数十本単位、中には100本単位でHULFTをご導入いただいているお客様もいらっしゃいます。一方、HULFTの大量導入の結果、新たな課題もでてきました。HULFTはシステム間のデータ連携を行うために、送信元と受信元のそれぞれに必要です。そのためHULFTの接続関係がメッシュ状となり、システム管理者・運用者の方から下記のようなご意見をいただきます。
- 「社内で何十本もHULFTを使っているが、どこにあるのかよくわからない」
- 「ファイル転送の定義が5000種類以上あるけど、必要なものがわからない」
- 「ファイル転送が失敗したHULFTを特定して異常を確認するのが大変だ」
また、お客様からHULFT単独では実現できない下記のようなお声も頂戴しております。
- 「セキュリティルール上、社外ネットワークとの直接接続は禁止されている」
- 「受け手側のサーバが停止している場合もファイル転送を行いたい」
- 「HULFTがたくさんあり、外字コードの管理が大変だ」
HULFT-HUBは、以下のようなお客様の課題を解決するために誕生した製品です。
- 「HULFTのみでは解決が難しい運用や設定に関する課題を解決する」
- 「ファイル転送を軸として、お客様の運用形態に合わせたデータ連携基盤を提供する」
HULFT-HUBで実現できること
HULFTの集中管理
HULFTは台数が増えれば増えるほど、どのサーバやPCにHULFTがインストールされているのか管理・把握することが難しくなってきます。その上、ファイル転送の定義が5000種類以上ある場合、連携しているシステムが更改されると数千の定義の見直しが発生してしまい、それを確認して更新するだけで数日必要になってしまいます。また、運用中にファイルが届かなかった場合、その作業だけでも一苦労です。バラバラになっているHULFTの履歴を1つずつ確認していく必要があり、業務の早期復旧の妨げとなってしまいます。このような課題に対して、HULFT-HUBを導入していただくと、HULFTを俯瞰して見られるようになり、定義の更新や履歴の集中管理が可能となります。
ファイル転送の中継
ファイル転送を行うHULFT同士を直接ネットワークで接続できない場合、一旦別のネットワークを経由してファイルを転送する必要があります。その場合、中継用のHULFTを用意して、そのHULFTがファイル転送を中継することになります。しかし、そのような構成にすると、ファイル転送を2回しなければならなくなり、定義作成や履歴確認などの運用が煩雑になってしまいます。しかも、ファイルが残ってしまうため情報漏洩のリスクも高くなってしまいます。
HULFT-HUBはHULFTのファイル転送をディスクに書き込まずに中継することができるため、2回の転送を1回にできるので運用もシンプルになりシステムの信頼性や可用性が向上します。また、ファイルも残さないため情報漏洩のリスクをなくすことができます。
ファイル転送の時差運用、順序制御
HULFTはピアツーピアの構成ため、相手が停止しているとファイルは転送できません。そのため、相手のサーバがメンテナンス中等の理由で停止していると、ファイルを転送できませんでした。
HULFT-HUBは転送したファイルを蓄積することができるため、転送元がとりあえずファイルを転送して、相手先の準備ができてからHULFT-HUBがファイルを転送することができます。また、ファイルを送った順番に蓄積して、その順番で相手に転送することができるようになります。
HULFTのバックアップ、災害対策
HULFTがたくさんあると、その定義をバックアップするにはどうすればよいでしょうか。仮に、HULFT50台があり、しかもプラットフォームがMainframe、i5OS、UNIX、Windowsとバラバラになっていると、バックアップを実現するだけでも一苦労です。
HULFT-HUBはHULFTの定義を保存しているため、HULFT-HUBを導入するだけでHULFTのバックアップが実現できます。HULFTのマシンに障害が発生した場合でもHULFT-HUBから定義を簡単に配布することができるため、素早い復旧が可能です。しかも、HULFT-HUB同士をレプリケーションできるため、災害対策サイトの構築も簡単に実現できます。
HULFTのコード変換の集約
HULFTはJISの第1水準、第2水準に対応していますが、それ以外の文字については外字コードを登録してコード変換を行います。その外字コードもHULFTがたくさんあると登録や変更を行うだけでも大変です。しかも、正しく登録できているかテストまで行うとなると、外字コードの登録だけで何日も必要になってしまいます。
HULFT-HUBはHULFT-DataMagicと組み合わせることで、HULFT-HUBでコード変換を実行できるようになります。外字コードのマスタ管理も簡単になるため、登録作業も数時間で完了できるようになります。
最後に
HULFT-HUBで実現できることはご理解いただけたでしょうか。次回以降、上記の内容について、詳しく解説していきます。
HULFT-HUBは上記で挙げたような、HULFT単独では実現できない高度な運用が可能です。ぜひ、HULFT-HUB評価版をダウンロードして、今後の技術コラムを活用してください。
- 評価版は無償で60日間ご利用いただけます。
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