DataMagic 技術コラム Vol.13
(番外編)DataMagic導入事例
はじめに
今回は、これまでご紹介させていただいたDataMagic技術コラムのTIPSを活用した実際の事例をご紹介致します。DataMagicをご導入いただき、データ連携におけるマスタ整備を実現された流通業様の事例になります。
背景
流通業において、売れ筋の商品の把握・管理はもちろん、その逆である死筋の商品も把握・管理を行い、市場動向にマッチした品ぞろえを実現することは非常に重要とされます。それを実現するには、精度の高い情報システムで正確なデータを取得し、販売戦略や販促プランへ適用をすることが望まれます。
そこで、流通業A社様では、自社の商品コード体系を抜本的に見直し、詳細な単品管理の実現を目指し、マスタ管理システムの構築に踏み切られました。
既存システムの課題
既存システムでは、販売管理システムやMDシステム、会計システム、カード会社から作成される商品コードマスタが基幹システムを介して、夜間バッチでサブシステムへ連携をされていたために、商品コードが反映されるのに最大2日間かかり、求められているビジネススピードのボトルネックとなっていました。商品コード体系の抜本的な見直しに加えて、ビジネススピードへの貢献が新マスタ管理システムには求められました。上記を解決すべく、新マスタ管理システムは下記の3点の方針にて構築することを決定されました。
新マスタ管理システムの開発方針
- 基幹で利用しているメインフレームをオープン系システムへ移行し、変化に対応する柔軟性を確保を行う。ただし、サブシステムとのインターフェース変更の影響を最小限に抑えるため、オープン環境だが、旧来のメインフレームデータを利用する。
- 商品コード体系の細分化に伴って大幅に増加するマスタ種類・件数を高速に処理する性能を確保する。
- サブシステムに散在していたマスタを統合・整備し、効率的なマスタ連携基盤を構築する。
新システムの構成
新マスタ管理システムでは、マスタの統合とともにDataMagicを導入し、各サブシステムで行っていたマスタ編集をマスタ管理システムで行うことにしました。
解決方針
- マルチプラットホームとの連携を行うため、多様なデータ形式に対応できること
- 業務要件上、大量データを短時間で処理可能なこと
- DataMagic 技術コラム Vol.2 〈文字コード変換:外字コード編〉
- DataMagic 技術コラム Vol.9 〈全角⇔半角変換編〉
- DataMagic 技術コラム Vol.10 〈DBテーブルデータ抽出編〉
DataMagic選定ポイント①〈多様なデータ形式への対応〉
システムへの要求事項に挙げられていた多様なデータ形式への対応として、具体的にマルチプラットホームとの連携・メインフレームからのデータ移行・メインフレームデータ形式との親和性が課題となりました。
課題
- マルチプラットホームの多様なシステムとの連携を行うため、対応しているデータ形式が多様となる。
- メインフレームの既存資産を新システムへ移行する必要がある。
- システム切り替えの影響範囲を最小限とするため、各システム間のインターフェースの変更は行わない。そのため、マスタ管理システム側でもメインフレームのデータ形式を扱える必要がある。
DataMagicは他ETLツールと比べ、Windows環境でメインフレーム形式のデータの利用が容易である点が選定ポイントとなりました。
DataMagic選定ポイント②〈大量データ・高速処理への対応〉
新システムへの業務要件としては、4,000万件・16GBの商品コードを5時間以内、性能要件として、同商品コードを2時間以内での連携が挙げられましたが、DataMagicの性能テストでは40分での連携が実証され、選定ポイントとなりました。
まとめ
DataMagicをインターフェース開発ツールとして利用することでの導入効果として下記が挙げられます。
最後に
今回は、DataMagicの導入事例をご紹介させていただきました。
ぜひ、DataMagic評価版をダウンロードして、技術コラムの解説をお試しください。
- 評価版は無償で60日間ご利用いただけます。
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DataMagic コラム一覧
- DataMagic for Windows インストール編
- DataMagic Manager インストール編
- “早い、安い、簡単”が魅力「DataMagic」のススメ
- Vol.1 〈文字コード変換:EBCDIC⇔Shift_JIS編〉
- Vol.2 〈文字コード変換:外字コード編〉
- Vol.3 〈文字コード変換:Unicode(UTF-8)編〉
- Vol.4 〈データ変換:パック⇔ゾーン編〉
- Vol.5 〈固定長⇒CSV データ変換編〉
- Vol.6 (番外編)HUB+DataMagic連携事例
- Vol.7 〈流通BMS⇒CSV変換編〉
- Vol.8 〈マッチング処理編〉
- Vol.9 〈全角⇔半角変換編〉
- Vol.10 〈DBテーブルデータ抽出編〉
- Vol.11 〈データ補正編〉
- Vol.12 〈文字列置き換え編〉
- Vol.13 (番外編)DataMagic導入事例
- Vol.14 〈データソート・ファイル分割編〉
- Vol.15 〈データ集計編〉
- Vol.16 〈ファイルマージ編〉
- Vol.17 〈HULFT定義一括登録編〉
- Vol.18 (番外編)HULFT-WebFiletransfer+DataMagic連携事例
- Vol.19 (導入事例編)弊社利用事例
- Vol.20 〈データマスキング編〉
- Vol.21 〈DB移行編〉
- Vol.22 〈共通コンポーネント:EBCDIC系コードの置き換え編〉
- Vol.22 Appendix 〈共通コンポーネントのインポート手順および実行手順〉
- Vol.23 〈共通コンポーネント:日付変換機能拡張編〉
- Vol.24 〈お客様要望を解決!:不正データがあってもデータ加工できる共通コンポーネント編〉