DataMagic 技術コラム Vol.8
〈マッチング処理編〉
はじめに
業務処理の最も基本的なパターンのひとつが、複数のファイルを照合する「マッチング」です。これは、別々のファイルの中に存在する共通のキーに基づいてファイルを突合させる処理です。
例えば、「商品マスタデータ」と入力ファイルとなる「売上データ」の2つのファイルにおいて、共通で一致する“商品コード”のようなキーに基づき、この2つのファイルを照合し、出力ファイルとなる「売上集計データ」を作成するといった処理に用いられます。
マッチング処理は、基本的な業務処理にも関わらず、煩雑なプログラムを記述しなければならないことが多く、非常に開発工数のかかる業務処理でもあります。DataMagicであれば、使いやすいデータマッピング画面をご用意してありますので、フラットファイルだけでなく、RDBとのマッチングもノンプログラミングで開発することができます。
本TIPSでは、発注データとなるCSVデータと商品マスタのCSVデータをマッチングし、出力データを作成する例を紹介します。なお、本TIPSを利用するには、DataMagicがコンピュータにインストールされていることが条件となります。DataMagicの入手先やインストール方法などについては、別稿の「DataMagicをインストールする」を参照してください。
操作方法
手順1 - 変換元データ(発注データ、マスタデータ)を用意する
まずは、変換元データとなる発注データとマスタデータの2つのCSVデータを用意します。データが用意出来たら、DataMagicが導入されているPCの下記のフォルダに保存します。
C:\work\SAMPLE8\(“in”というファイル名で保存)
C:\work\SAMPLE8\(“match”というファイル名で保存)
変換元データのダウンロード (注:サンプルファイルはzip形式となります。解凍してからご利用ください。)
手順2 - DataMagicのスクリプトファイルをダウンロードし設定する
下記のスクリプトファイルをダウンロードして、DataMagicがインストールされているフォルダに保存します。
C:\work\SAMPLE8\(“sample8.igen”というファイル名で保存)
DataMagic の管理画面を起動し、ダウンロードしたスクリプトファイルをDataMagicに取り込みます。取り込みはスタート画面の[ツール]にある[管理情報インポート]アイコンをクリックします。管理情報インポート画面においてダウンロードしたファイルを指定し、インポートボタンをクリックします。取り込みが成功すると、データ加工情報一覧画面にSAMPLE8というIDが登録されます。
スクリプトファイルのダウンロード(注:サンプルファイルはzip形式となります。解凍してからご利用ください。)
手順3 - DataMagicを実行する
手順2において登録したSAMPLE8というデータ加工情報IDをダブルクリックし、入力設定および出力設定のファイル名が正しく設定されていることを確認します。画面から、SAMPLE8のデータ加工情報IDを開き、画面上部にある「実行」ボタンから行います。
手順4 - 実行結果を確認する
手順3において実行が完了すると、出力設定において指定されたC:\work\SAMPLE8\に“out”というファイルが出来ているのでメモ帳等のエディタで確認して下さい。
最後に
今回は1つのマスタとのマッチングを行いましたが、このマッチングには「商品マスタ」と「価格マスタ」と「顧客マスタ」等のように複数のファイルを指定することが可能です。
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