DataMagic 技術コラム Vol.2
〈文字コード変換:外字コード編〉
はじめに
システム上で標準的に使用されるのがJIS第1・第2水準の文字コードです。しかしながら、このJIS第1・第2水準以外の文字コードを使用している地名、人名は、まだまだ数多く存在します。(※本TIPSでは、以下、JIS第1・第2水準の以外の文字コードを「外字」と呼びます。)
例えば、システムで標準的に利用する地名/人名はJIS第1,第2水準の文字ですが、郵送物などへの印字については、正式な地名/人名で印字する必要があり、外字データへ的確に変換しなければなりません。
しかし、DataMagicを活用することで対象となる、外字データを一括で簡単に変換することが可能となります。
本TIPSでは、外字データを含むIBMメインフレームの固定長データをShift_JISのCSVデータに変換する例を紹介します。なお、本TIPSを利用するには、DataMagicがコンピュータにインストールされていることが条件となります。DataMagicの入手先やインストール方法などについては、別稿の「DataMagicをインストールする」を参照してください。
操作方法
手順1 - 外字変換対象の固定長データを用意する
技術コラムVol.1と同様IBMメインフレームのデータをサンプルデータとして使用します。サンプルデータはDataMagicが導入されているPCの下記のフォルダに保存します。
C:\work\SAMPLE2\(“in”というファイル名で保存)
下記サンプルデータの各項目には外字が含まれております。
外字変換対象データのダウンロード(注:サンプルファイルはzip形式となります。解凍してからご利用ください。)
手順2 - 外字テーブルを設定する
サンプルデータに含まれる外字テーブルを登録します。DataMagicの変換においてこのテーブルが参照され、入力コードから出力コードに置き換えられます。サンプルデータに含まれる文字が登録された外字テーブルをダウンロードし、下記のフォルダに保存します。
C:\work\SAMPLE2\gtf\(“gtitos.xtd”というファイル名で保存)
外字テーブル(IBM漢字→Shift_JIS)のダウンロード(注:サンプルファイルはzip形式となります。解凍してからご利用ください。)
手順3 - DataMagicのスクリプトファイルをダウンロードし設定する
外字が含まれるIBMメインフレームのデータをShift_JISに変換するには、下記のスクリプトファイルをダウンロードして、フォルダに保存します。
C:\work\SAMPLE2\sample2.igen
DataMagicの管理画面を起動し、ダウンロードしたスクリプトファイルをDataMagicに取り込みます。取り込みはスタート画面の[ツール]にある[管理情報インポート]アイコンをクリックします。管理情報インポート画面においてダウンロードしたファイルを指定し、インポートボタンをクリックします。取り込みが成功すると、データ加工情報一覧画面にSAMPLE2というIDが登録されます。
スクリプトファイルのダウンロード(注:サンプルファイルはzip形式となります。解凍してからご利用ください。)
手順4 - DataMagicを実行し、結果を確認する
手順2において登録したSAMPLE2というデータ加工情報IDをダブルクリックし、入力設定および出力設定のファイル名が正しく設定されていることを確認します。画面から、SAMPLE2のデータ加工情報IDを開き、画面上部にある「実行」ボタンから行います。実行が完了すると、出力設定において指定されたC:\work\SAMPLE2\に“out”というファイルが出来ているのでメモ帳等のエディタで確認して下さい。
最後に
今回は外字データ(JIS第1・第2水準以外の文字)を変換しましたが、JIS第1・第2水準内の文字においても、ユーザが独自に定義する文字コードに変換することも可能です。ぜひ、DataMagic評価版をダウンロードして、技術コラムの解説をお試しください。
- 評価版は無償で60日間ご利用いただけます。
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DataMagic コラム一覧
- DataMagic for Windows インストール編
- DataMagic Manager インストール編
- “早い、安い、簡単”が魅力「DataMagic」のススメ
- Vol.1 〈文字コード変換:EBCDIC⇔Shift_JIS編〉
- Vol.2 〈文字コード変換:外字コード編〉
- Vol.3 〈文字コード変換:Unicode(UTF-8)編〉
- Vol.4 〈データ変換:パック⇔ゾーン編〉
- Vol.5 〈固定長⇒CSV データ変換編〉
- Vol.6 (番外編)HUB+DataMagic連携事例
- Vol.7 〈流通BMS⇒CSV変換編〉
- Vol.8 〈マッチング処理編〉
- Vol.9 〈全角⇔半角変換編〉
- Vol.10 〈DBテーブルデータ抽出編〉
- Vol.11 〈データ補正編〉
- Vol.12 〈文字列置き換え編〉
- Vol.13 (番外編)DataMagic導入事例
- Vol.14 〈データソート・ファイル分割編〉
- Vol.15 〈データ集計編〉
- Vol.16 〈ファイルマージ編〉
- Vol.17 〈HULFT定義一括登録編〉
- Vol.18 (番外編)HULFT-WebFiletransfer+DataMagic連携事例
- Vol.19 (導入事例編)弊社利用事例
- Vol.20 〈データマスキング編〉
- Vol.21 〈DB移行編〉
- Vol.22 〈共通コンポーネント:EBCDIC系コードの置き換え編〉
- Vol.22 Appendix 〈共通コンポーネントのインポート手順および実行手順〉
- Vol.23 〈共通コンポーネント:日付変換機能拡張編〉
- Vol.24 〈お客様要望を解決!:不正データがあってもデータ加工できる共通コンポーネント編〉