DataMagic 技術コラム Vol.4
〈データ変換:パック⇔ゾーン編〉
はじめに
パック形式は、メインフレームやミッドレンジコンピュータでCOBOLの数値項目などを扱う際、1バイトで10進2桁を表現するスペース効率の良い形式です。
しかしながら、オープン系システムではあまり馴染みのない形式のため、メインフレームやミッドレンジコンピュータ上にあるパック形式のデータをオープン系システムで活用するには、適切な形に変換しなければなりません。
しかし、DataMagicを活用することで、メインフレームやミッドレンジコンピュータ上のパック形式のデータを簡単に活用することが可能となります。
本TIPSでは、パック形式のデータを含むIBMメインフレームの固定長データをShift_JISの固定長データに変換する例を紹介します。なお、本TIPSを利用するには、DataMagicがコンピュータにインストールされていることが条件となります。DataMagicの入手先やインストール方法などについては、別稿の「DataMagicをインストールする」を参照してください。

操作方法
手順1 - コード変換対象の固定長データを用意する
まずは、メインフレームのデータを用意します。データが用意出来たら、DataMagicが導入されているPCの下記のフォルダに保存します。
C:\work\SAMPLE4\(“in”というファイル名で保存)
-
※
今回のTIPSではIBM(zOS)の文字コードの固定長データを利用します

変換元データのダウンロード(注:サンプルファイルはzip形式となります。解凍してからご利用ください。)
手順2 - DataMagicのスクリプトファイルをダウンロードし設定する
パック形式のデータを含むIBMメインフレームのデータをShift_JISに変換するには、下記のスクリプトファイルをダウンロードして、DataMagicがインストールされているフォルダに保存します。
C:\work\SAMPLE4\(“sample4.igen”というファイル名で保存)
DataMagicの管理画面を起動し、ダウンロードしたスクリプトファイルをDataMagicに取り込みます。取り込みはスタート画面の[ツール]にある[管理情報インポート]アイコンをクリックします。管理情報インポート画面においてダウンロードしたファイルを指定し、インポートボタンをクリックします。取り込みが成功すると、データ加工情報一覧画面にSAMPLE4というIDが登録されます。

スクリプトファイルのダウンロード(注:サンプルファイルはzip形式となります。解凍してからご利用ください。)
手順3 - DataMagicを実行する
手順2において登録したSAMPLE4というデータ加工情報IDをダブルクリックし、入力設定および出力設定のファイル名が正しく設定されていることを確認します。画面から、SAMPLE4のデータ加工情報IDを開き、画面上部にある「実行」ボタンから行います。

手順4 - 実行結果を確認する
手順3において実行が完了すると、出力設定において指定されたC:\work\SAMPLE4\に“out”というファイルが出来ているのでメモ帳等のエディタで確認して下さい。下記の画面は、パックデータからゾーンデータに変換された部分を明示的に表現しています。

最後に
今回はパックデータおよびゾーンデータの符号部の取り扱いに標準的な値を利用しましたが、DataMagicでは、下記の画面にあるとおり0x0~0xFまでの任意の値を設定することが可能です。ぜひ、DataMagic評価版をダウンロードして、技術コラムの解説をお試しください。
- 評価版は無償で60日間ご利用いただけます。
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- “早い、安い、簡単”が魅力「DataMagic」のススメ
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