〈開発者ブログ 連載〉Vol.13
~ データの可視化・分析について ~

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Vol.13
わくわくを忘れずに

データ分析・可視化に関する記事の13回目です。

今回はいつもの長くて難解な記事とは違う趣旨の記事になります。

少し経験を積んだエンジニアが、周りから刺激をもらってもう一回初心に帰って頑張ろうと思った物語です。
興味がある方だけで構いませんので、読んでいただければ幸いです。

いまの私を形づくったもの

いまの私が形づくられたきっかけとなったのは、2016年です。
当時提供していたクラウドサービス(いまでいうSaaSico-external-link.svg)の基盤をプライベートクラウドからパブリッククラウド(PaaSico-external-link.svg+IaaSico-external-link.svg)にリフトするプロジェクトを推進することになりました。

これは同時に当社においてはじめてAzureに触れる取り組みでもありました。

すごいでしょ?ということが言いたいのではなく、それゆえに多くの部門の協力を得ながら進めることが出来たということに触れておきたいです。

このときに2つの出会いがありました。
それは今の私を形づくる上で欠かせない出会いだったのです。

たくさんのわくわくとの出会い

30歳くらいまでの私は普通のSIerのSEでした。
このときのSIは今ほどエンジニアの役割が細分化されていませんでしたから、SEと聞けばだいたいのキャリアパスが決まっており、そのキャリアパスに乗っていたという意味での表現になります。

要件定義や基本設計が出来て、開発フェーズになれば10人程度のチームをまとめる、そんなエンジニアでした。

そんな私がパブリッククラウドと出会い、世界が一変しました。
色んな統計がありますが、当時のパブリッククラウドの市場規模は今の1/4を下回る規模ですから、まだまだこれからという時期です。

当時から明らかにパブリッククラウドは技術の渦の中心でした。
パブリッククラウドに触れることで、CI/CDなどの開発手法やCognitive技術への門戸が開かれました。
私のキャリアが一気にテクノロジーの方向に振れた瞬間であり、「若いときに実装をしてだんだん上流にうつっていく」というキャリアが当時の定石であった中、キャリアに特異性が生まれた瞬間でもありました。

シンプルに、知らない世界を知ることや、新しい世界に触れることが楽しかったです。
本当にわくわくしながら技術を習得していきました。

ここで伝えたいことをまとめると、以下の2点になります。

  • ①わくわくというのは若手だけの専売特許ではない(もちろん若手も)
  • ②わくわくが何かのきっかけになり得る

たくさんの仲間との出会い

先述のプロジェクトは無事に完遂することができ、ローンチを迎えました。
今思えば未熟な言動も多々ありましたが、それでもたくさんの人が助けてくれました。

ひとつは、もちろんプロジェクトメンバーです。
そのときのメンバーはバラバラになっていますが、今いる場所でそれぞれ輝いているだろうと思っていますし、応援をしています。

もうひとつは、協力してくれた自部門/他部門の方々。
当該プロジェクトに限らず、この時期に関わってくれた方々はいまでも勝手に同志だと思っています。
仕組みを作るということはもちろんですが、文化や空気感など色んなものを一緒に作ろうとしていたなと思っています。

そして当時は不思議だったのですが、直接の関わりの有り無しに関わらず、応援してくれる人がたくさんいました。
そんな方々に聞いたことがあります、なぜ応援してくれるのですか?と。

返ってくる答えはこうでした。

「楽しそうに仕事しているから」

それから数年がたち、私も経験を重ねて役割も変わったことで、いまならよくわかります。
楽しそうに仕事をしている人、チャレンジをしている人は応援したくなるのです。

ここで伝えたいことは明白ですね。

  • ③楽しそうに仕事をすることで、チャレンジすることで仲間は増えていく

今の自分はわくわくしているのか?チャレンジしているのか?

自分の周りのメンバーを見渡すと、いろんなチャレンジをしています。

たとえば、

  • 構築も運用もしたことのない仕組みやルールについてお客様にノウハウ提供をしているメンバー
  • 部署としてはじめての海外との仕事に取り組もうとしているメンバー
  • 背負うものが大きくなって戸惑いながらも歯をくいしばって頑張っているメンバー

例を挙げればキリがないですが、周囲のみんなは何かしらのチャレンジをしているなとあらためて実感をしました。
もちろん自分の周囲だけではなく、LLM Mavericksの発表を聞いていてもそう、色んな社外発信をしているメンバーの話を聞いてもそう思います。

そして自分を省みたときに思ったのです。今のお前は楽しそうにチャレンジしているか?と。

私には経験から得られた確かな自信があります(バレていると思うので隠しません)。
日本有数のデータ分析基盤の構築・運用において存在感を持って中心的な役割で活躍してきた自負があります。
それはエンジニアとしての成功もそうですが、ビジネス的な成功も伴いました。

そして、その経験をもとに、今は重要タスク推進リーダーとして発信をしています。
価値を認めてもらえるのも嬉しいです。

でもそれって、わくわくか、チャレンジか、と言われると少し違うことに気が付いたんです。
自分にできることをやっているだけでした(もちろんそれ自体は精一杯やっています)。

ということで、私は数年前のように、自分がわくわくできる仕事にもっと飛び込んでいくことに決めました。
そして楽しそうに仕事をする姿をもっと見せていこうと気持ちを新たにしています。

幸いにも、周囲のメンバーにはずっと恵まれているのです。

  • ①わくわくというのは若手だけの専売特許ではない(もちろん若手も)
  • ②わくわくが何かのきっかけになり得る
  • ③楽しそうに仕事をすることで、チャレンジすることで仲間は増えていく

これは私自身へのメッセージでもあります。
大事なことに気付かせてくれたみなさんに感謝しています。

というわけで既に巻き込まれている被害者が何人か出ているのですが、楽しそうな高坂をよろしくお願いします!
こんな楽しそうにしてていいんだと思ってもらえたり、仲間になりたいと思ってもらえたら嬉しいです。
みんなが楽しそうに仕事をしているところが見たいんです。

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楽しそうな人

唐突に素のテンションに戻りますが、最後にひとつだけ。。。

意外に思われる方もいると思うのですが、たぶん私はひとつの技術を追求することには向いていません。
(だからそれをやっている方々には頭が下がります)
そして今の部門にいるからこそ輝けているんだな、と冷静に見ている自分もいます。

何が言いたいかというと、輝き方は人それぞれだし、何にわくわくするかも人それぞれだと思うんです。
楽しそうに仕事をしてほしいなと思いますが、楽しそうの表現方法も人それぞれです。
私のようにはしゃいでほしいとか、技術を極めることにわくわくしなさい、という趣旨ではありません。

もし、自分がわくわくできるようなものを見つけられたら、意思表示をしてみると何か良いことがあるかもしれませんね。

次回からは通常の発信に戻ります。
こんな内容に付き合ってここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。
きっとあなたは同志なんじゃないかなと思っています。

執筆者プロフィール

高坂 亮多

  • ・2007年 新卒で当社に入社。
  • ・所属:DI本部DP統括部 DP開発1部 副部長 および DP開発1課 課長 兼務
  • (所属は掲載時のものです)
  • ・好きなこと:登山やキャンプなど アウトドアアクティビティ
  • ~ BI基盤(分析基盤)におけるアーキテクトとして日々業務にあたっています ~

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