いよいよ迫るISDNサービス
「INSネット」の終了!
準備は万全ですか?

2024年、固定電話網のIP化に伴い、NTT東西が提供しているISDNサービス「INSネットディジタル通信モード」が終了するのをご存知ですか?2017年10月にNTT東西から発表されたスケジュールによれば、2024年1月に切り替えを開始、2025年に完了する見込みです。
ISDNを利用している企業は多く、利用企業の大半では「受発注」や「決済」といった「重要なデータ転送」に利用していることが多いのです。

INSなんて聞いたことがないし、私の会社には関係ない? 実はそれが危ないんです。実は、「ISDN回線だと知らずに使っているケースも多い」のが実情で、対策の遅れが懸念されているのです。自社は大丈夫だと決めつけずに、一度、全社のシステムを確認してみてはどうでしょうか。

INS終了とは何ですか?そもそもISDN回線とは

そもそも「INS回線とは何なのか」あるいは「なんとなくは知っているが、なぜ今騒がれているのか」解らない人も居られるかもしれません。
また、ご自身では解っているけれども、「どうしてか」の説明で困っている担当者も居られるかもしれません。

▼「INS終了」や「ISDN」がわからない方にも、関連することが5分ですっきりわかる動画です、ぜひご覧ください。

まだまだ使われているISDN回線

ISDN回線は、企業間で受発注データなどを転送するEDI(電子データ交換)や、企業から銀行へ振込データなどを転送するEB(エレクトロニックバンキング)に使われてきました。POSやCAT端末(クレジットカード読取機)、ビルの警備装置など幅広いデータ通信にも今でも使われており、その終了は企業に大きな影響を与えます。

これらの多くはISDNの提供が始まった1988年から1990年代にかけて導入され、長い時間が経っています。担当者が変わり「ISDN回線だと知らずに使っている」ケースや、本社ではない一部の拠点で使われているなど「システム部門が把握しきれていないケース」もあるようです。

もし知らずにISDN回線を使っていたら?サービスが終了すると通信が止まってしまってビジネスも止まってしまいます、そうなる前に確認と移行作業が必要です。 新システムの構築や移行には、コストも時間もかかりますので早めの対策が重要です。まず、自社の状況がどうなのか、点検をすることをおすすめします。

ISDN(INS)終了の代替策は?データ転送スピードやコストが課題

ISDNを利用している場合、代替手段が必要になりますが、どのような手段があるのでしょうか?

NTT東西がISDN(INS)終了の代替策として用意している「メタルIP電話」は、データ通信には向かず、通信にかかる時間が最大で10倍になるとも言われています。 企業間が密接にデータ連携しているEDIやEBで遅れが出ると、生産ラインの停止や、銀行決済の遅延といった深刻な影響があるため、代替手段としては難しいことも多いでしょう。

他に外部接続の手段として「専用線」「VPN」「IP-VPN」などが考えられますが、新たな機器の設置や工事が必要になることがあり、導入コストが高くつく傾向があります。また、その技術に詳しい運用担当者が必要になることも多く、ランニングコストも高くなりがちです。

また、セキュリティ面での配慮が必要で高水準の安全安心が求められる場合、高度な技術を持っているネットワークエンジニアにコストと期間をかけてインフラを構築してもらい、以後の運用も行ってもらうこともできますが(コストや期間を考えなければそれがベストでもあるのですが)、そうなるとエンジニアの確保からして大変ですし、なにより大変な費用がかかってしまいます。

事例:ISDN(INS)終了で「HULFT-WebConnect」に乗り換えたA社

業務用機械を製造するA社でも、まさにISDN(INS)終了後の代替策に困っていました。A社では、仕入先への部品発注にEDIを利用していました。
ISDN回線の代替になる良い手段はなかなか見つかりませんでした。IP-VPN、インターネットVPNも検討しましたが、専用機器の導入にコストがかかるだけでなく、複数拠点に導入すると毎月のランニングコストが数百万円に及んでしまうことが問題でした。

A社では、社内の別システムで「HULFT」を利用していたことがきっかけで、「HULFT-WebConnect」を導入しました。 専用機器が不要で初期コストがかからないこと、ランニングコストも安く済むことから、一部の仕入先からスモールスタートし、短期間で導入を完了しています。
データ転送を簡単に自動化できるため既存システムの改修が少なくスムーズに切り替えができ、導入後の転送速度も従来に比べ非常に高速になりました。

ISDN(INS)終了の代替におすすめ!
「HULFT-WebConnect」「HULFT-WebFileTransfer」

HULFT-WebConnect」は、20年以上の実績を持ち、ビジネスで信頼性の高いファイル連携ミドルウェア「HULFT」によるデータ伝送を、インターネット経由で「簡単」かつ「セキュア」に行うことができるサービスです。

特にファイル転送ミドルウェア「HULFT」を使っている既存システムがある場合には、設定を少し変更するだけで改修がほとんど要らないことも「HULFT-WebConnect」の特徴です。

INS代替手段としての長所

1. 導入が容易

新たな機器の導入が不要です。ご契約と簡単な設定だけで手軽に利用できます。

2. 安価

月額3万円で100GBまで、10か所の接続先と転送可能です。超過分は従量課金で、接続先の追加も2,000円から可能なので、無駄がありません。

3. 安全

インターネットを経由しますが、安全性を高めるために、中継サーバにデータを保存しません。また、TLSで暗号化された通信を利用しています。

HULFT-WebConnect」は、データの送信側または受信側どちらかにファイル連携ミドルウェア「HULFT」が導入されていれば利用できます。「HULFT」はファイル連携ミドルウェアの国内シェア1位の製品で、製造業や金融業を中心に40カ国以上1万社以上に導入されているため、(実は)既に導入済みの企業も多いでしょう。

クラウドサービスとして提供される「HULFT-WebConnect」に対し、ご自身で運用しサーバ管理まで行えるモデルとして「HULFT -WebFileTransfer」も提供しています。用途に応じてご検討ください。

カード情報など高いセキュリティ要件が求められるINS代替に
「HULFT Multi Connect Service」

INS代替で厄介なのは、「高度に取り扱いを注意しなければいけないデータ」を転送しているケースです。ISDNはNTT東西がしっかり管理している電話回線網がベースの技術のため、インターネットよりもセキュリティ面では強固であり、通信障害やハッキングなどを想定せざるを得ないインターネットよりも安全安心でした。

例えば「クレジットカードの番号」を転送しているような場合、単にインターネット経由の転送に置き換えて済ませることはできなくなります。ISDNに代わる新しい通信路でも、従来と同様の安全安心を確保しなければいけなくなりますし、(カード番号を転送するようなケースでは)第三者に対してISDNの代替手段が「安全安心である」ことを証明しないといけない場合も出てきます。

企業のIT利活用では「重要なデータ」を転送することはよくあることです。御社でも点検してみると「インターネット経由の通信に切り替えてしまって大丈夫だろうか?」と思えるようなケースは結構あるかもしれません。そのような場合には、さらに対応が難しくなってきます。

PCI DSS要件もクリアできる「HULFT Multi Connect Service」

そこで、「INS回線の代替を探しているが、『PCI DSS』への対応が必要で大変すぎて困っている」ような、高いセキュリティ要件が必要なケースにご検討いただきたいのがINS代替サービス「HULFT Multi Connect Service」になります。

インターネット回線上でカード情報を扱う為のPCI DSS要件もサービス側でクリアし「PCI DSS認定」を受けており、また次世代の金融機関との接続手段「Connecure接続」との接続も標準で備えているサービスになります。

複雑なプロトコル設定やネットワーク設定の運用負荷を最小限にする為の統合ユーザインタフェースを実装するなど、ISDN移行後のお客様の側での運用の負担を最小限にする配慮も様々に備えています。

>HULFT Multi Connect Service | INSネット「ディジタル通信モード」終了に伴う代替ソリューションのご紹介

PCI DSS?ネットワークの運用?上記のリンク先の説明が難しくてわからない?もしそうだとしても大丈夫です。わからなくても、ISDN移行対策の最初の最初である「INSの利用状況の洗い出し」からの相談も承っております。

まとめ

今回は2024年に終了が迫るISDNサービス「INSネット」に代わるデータ通信手段を紹介させていただきました。ご興味をお持ちの方はお気軽に資料をご請求ください。

以下の資料やハンズオンセミナーも併せてご覧ください。

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