<HULFT Script 技術コラム5>簡単な中継処理ならプログラミングレスで作りましょう!
HULFT Scriptコラム一覧
- エンジニアインタビュー~HULFT Script編~
- HULFT Script 技術コラム1:HULFT Script をインストールしてみよう
- HULFT Script 技術コラム2:HULFTでSFTP/FTP転送ができるって本当?
- HULFT Script 技術コラム3:テンプレートでここまで出来るタイムコントロール術
- HULFT Script 技術コラム4:用途によって使い分ける複数ファイルの転送方法
- HULFT Script 技術コラム5:簡単な中継処理ならプログラミングレスで作りましょう!
- HULFT Script 技術コラム6:20年超のノウハウが結集!知っておきたいHULFT Scriptテンプレートの魅力
- HULFT Script 技術コラム7:テンプレートで簡単に実現できる、柔軟なエラーハンドリング
- HULFT Script 技術コラム8:知らなかったではすまされない!「結合・分割」「圧縮・解凍」の落とし穴
- HULFT Script 技術コラム9:転送タイミングの制御も簡単!テンプレートで「待ち合わせ」処理
- HULFT Script 技術コラム10:万一のデータ消失に備えて!多彩なテンプレートでバックアップをサポート
HULFT Script 技術コラム Vol.5
簡単な中継処理ならプログラミングレスで作りましょう!
解説
サーバ間のデータを連携する場合、従来からファイル転送でデータ交換が行われてきました。特に異機種間でのファイル転送の場合にはHULFTは有効な手段としてご利用いただいております。しかし、システムが拡張することに従い、サーバ間のデータ連携は広域になり、セキュリティの制約などで直接、ネットワークがつながっていないサーバ間同士でもファイル交換する必要が多々あります。そのような場合、直接の接続ができないため、中継サーバや踏み台のサーバを利用してファイル転送を行います。また、他システムや外部企業からの接続ポイントを一つにするため、ゲートウェイサーバを用意して、そこを経由してのデータ連携を利用するケースも多いです。
本TIPSでは転送の中継でHULFT Scriptを有効活用する方法をご紹介します。
中継と蓄積、順序制御
中継をする場合、異常時の対処やリカバリを考慮すると、蓄積や順序制御の機能も必要となります。その場合は蓄積機能を持ち、順序制御も可能なHULFT-HUBを利用することで、よりセキュアなデータ連携が実現できます。本TIPSでは簡易的な中継処理に焦点を当て、HULFT Scriptでの実現方法を紹介します。蓄積や順序制御まで含めた中継処理の実現にはHULFT-HUBをご検討ください。
HULFT Scriptでの実現方法
ゲートウェイ・中継サーバにHULFTおよびHULFT Scriptを配置することで、HULFTやFTPの転送の受信や送信を自動化することが可能となります。
ゲートウェイ・中継サーバで中継処理を実現するには以下の処理を実装する必要があります。
受信(集信)
受信についてはHULFTの場合は集信管理情報に定義します。FTPの場合はHULFT ScriptのFTPサーバ機能の設定をします。
送信(配信)
送信についても受信と同様で使用するプロトコルに応じてそれぞれ設定を行います。HULFTの場合は配信管理情報に定義し、HULFTの配信要求を実行するスクリプトを作成します。FTPの場合はFTPの[更新]アイコンでFTP送信用のスクリプトを作成します。
受信トリガ/振り分け
受信トリガはHULFT Scriptのトリガ機能を使って、設定します。トリガ種別はHULFT Scriptトリガ、FTPトリガをそれぞれ作成し、設定します。テンプレートにサンプルのトリガが同梱されているので、参考にしてください。
振り分けについては振り分ける条件をトリガの条件設定に指定します。HULFTであれば、ファイルIDで振り分けることや送信元のホスト名で振り分けることが可能です。FTPの場合はファイルパスで振り分け先を判定します。振り分け条件ごとのトリガを作成し、その条件に一致したものはトリガが発火します。発火して起動するスクリプトに送信(配信)で作成したスクリプトを設定します。
一連の動作
受信(集信)処理を振り分け条件ごとに作成したトリガで監視し、条件に一致した受信処理を検知するとトリガが発火し、送信(配信)のスクリプトが自動で実行されます。
補足
単純に右から左へ中継するのではなく、ゲートウェイ・中継サーバでちょっとした処理を実施したい場合があります。例えば、SFTPでの配信規則でファイル名に配信日時を入れなければいけないといった要件や受信ファイルはバックアップフォルダへコピーした上で配信するなど、ちょっとした処理を要する時、HULFT ScriptでGUIのアイコンを配置するだけで処理を実装することができます。
最後に
HULFT Scriptをお持ちでない方
今回は中継処理について紹介しました。ぜひ、この機会に無償で60日間ご利用いただけるHULFT Scriptの評価版をお試しください。
- 評価版は無償で60日間ご利用いただけます。
- 評価版のお申し込み後、90日間の技術サポートを無償でご利用いただけます。
-
※
HULFT-ScriptはHULFT8のオプション製品のため、(HULFT ScriptOptionを含む) を選択してください。
HULFT Scriptをお持ちの方は
今回ご紹介したテンプレートは下位のサイトからダウンロードできます。是非お試しください。
HULFT Script テンプレートダウンロード
下記リンク先の「myHULFT」にログイン後、「製品情報」> 「ツール/サンプル/ベータ版」> 絞り込み「テンプレートスクリプト(HULFT Script)」よりダウンロードいただけます。テンプレートの概要をお知りになりたい方は技術コラムに紹介がございます。合わせてご覧ください。
「テンプレートスクリプト(HULFT Script)」ダウンロード後、「HULFT Script Studio」へのテンプレート導入手順は下記リンク先のページをご参照ください。
HULFT Scriptコラム一覧
- エンジニアインタビュー~HULFT Script編~
- HULFT Script 技術コラム1:HULFT Script をインストールしてみよう
- HULFT Script 技術コラム2:HULFTでSFTP/FTP転送ができるって本当?
- HULFT Script 技術コラム3:テンプレートでここまで出来るタイムコントロール術
- HULFT Script 技術コラム4:用途によって使い分ける複数ファイルの転送方法
- HULFT Script 技術コラム5:簡単な中継処理ならプログラミングレスで作りましょう!
- HULFT Script 技術コラム6:20年超のノウハウが結集!知っておきたいHULFT Scriptテンプレートの魅力
- HULFT Script 技術コラム7:テンプレートで簡単に実現できる、柔軟なエラーハンドリング
- HULFT Script 技術コラム8:知らなかったではすまされない!「結合・分割」「圧縮・解凍」の落とし穴
- HULFT Script 技術コラム9:転送タイミングの制御も簡単!テンプレートで「待ち合わせ」処理
- HULFT Script 技術コラム10:万一のデータ消失に備えて!多彩なテンプレートでバックアップをサポート