製品リリース前  顧客満足度No.1のEAIツール「DataSpider Servista 4.1」開発者インタビュー

第2回
お客様の課題に真剣に向き合うことで追加すべき機能が見えた

開発者だけで数十名の大規模プロジェクトにもヒアリング

V4.1では大規模開発向けの支援機能を強化したということですが、なぜ、今、そうした機能が必要だったのでしょうか?


もともとV4のシリーズでは大規模なデータ連携に向けて機能を強化する構想がありました。V4.0ではIoTを中心に対応したので、今回のV4.1では必然的に大規模プロジェクト向けの開発支援機能がターゲットになったのです。ヒアリングしたお客様の中には、大規模なプロジェクト内でDataSpider Servistaを使用していて、専属の開発者が数十名いるような案件もありました。

ヒアリングを通じてわかったお客様の「痛み」

ヒアリングではどのような成果があったのでしょうか?


お客様の痛みといいますか、求めるポイントがいろいろわかったのは大きいです。たとえば、「テスティングフレームワーク」の開発に力を入れたのも、お客様から「DataSpider Servistaを使ったら開発工数が1/2になったけれど、テストの工数は変わらなかった」という話を聞いたからです。

土岐
ヒアリングで「生産性が向上した。“でも”、テストは時間がかかる」と言われて、その「“でも”」をなくすために、我々ができることは何なのかを考えていった結果、テスティングフレームワークができたのです。そのほかの追加機能でも、一貫してお客様の課題を解決することを目指しました。

工数削減に効果的な「グローバルユーザ定義ロジック」

さまざまな機能のアイディアはヒアリングから得たのですか?

土岐
アイディア自体は前から持っていたものも多いです。「グローバルユーザ定義ロジック」がまさにそうですね。既存の「ユーザ定義ロジック」の適用範囲を広げる案はずいぶん前からありましたが、機能を実装する難易度や工数を考えると、これまで着手できずにいました。実際にヒアリングしてみると、お客様の工数削減には非常に効果的だということがわかって、今回のバージョンアップには必須だと思いました。


今までだったら開発の難易度を考えて先送りしていた機能も、今回は真剣に向き合って実現しました。だから、開発チームはすごく大変だったと思います。

お客様の切実なニーズに対応

土岐
見積の支援のためにアイコン数などの統計情報を出力する機能は、まさにヒアリングの過程でアイディアを得たものです。アイコンをいちいち数えるのは大変なので、あるお客様は裏技のようなことをしていて、「一度全選択してから削除ボタンを押すと、『○○件削除してよろしいですか?』という確認ダイアログが表示されるので、それを見ています」と言われたのです。規模の大きい案件では、手間なく数値を取得する必要があると気づきました。

その裏技はすごいですね。お客様の切実さが伝わってきます。

土岐
スクリプトの差分比較レポートも、変更箇所を限定するためのエビデンスが切実に求められていることがヒアリングでわかって、機能を追加することにしたのです。


大規模案件になるほど管理が厳密で、エビデンスも厳格に求められます。たとえば、アイコンの位置をほんの少し変えて保存しただけでスクリプトのバージョンは上がってしまいます。開発者としては「アイコンの位置を変えただけで、処理の内容は変えていないので、テストは不要です」と言いたいところです。でも、そのエビデンスがなければ、管理する側は「バージョンの数字が変わっているのだから、動作を保証するためにテストしてください」と言うしかないわけです。今回の差分比較レポートを使えば、アイコンのx軸とy軸が変わっただけだということをエビデンスとして示せるので、テストやレビューを効率化するために活用してほしいと思います。

心がけたのは要望の背景にある課題を探ること

どの機能も、現場のお客様にとても喜ばれそうですね。ヒアリングの際に心がけたことはありますか?


常に意識したのは、「こういう機能がほしい」と言われたものをそのまま入れるのが正解ではない、ということです。単なる御用聞きにならず、我々にはもっと良い提案ができるかもしれないと考えて、お客様から出てくる要望の背景を探るようにしています。

土岐
目的は課題を解決することであり、機能は手段にすぎないということは、今回、特に意識しました。ヒアリングでも「どういう機能が欲しいですか?」ではなく「どういう課題がありますか?」と尋ねて、お客様自身でも気づいていなかった課題まで掘り下げるように心がけました。今まではプリセールスやサポートの担当者を通じてお客様の要望を知ることが多かったのですが、今回は、実際の開発現場でどういう課題を持っているかに寄り添って、そこから機能を考えていきました。


お客様の声をベースにして、どうすれば使ってもらえるのかを真剣に考えたのです。


ヒアリングでも細かいところをいろいろ聞かせていただいたので、時間を割いて付き合ってくださったお客様にはとても感謝しています。

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