Vol.10 HULFT利用事例
~ファイル転送の自動化により情報連携のスピードと正確が向上!売上機会の損失を解消~
HULFTセミナー担当の岡崎です。
東京では先週末に桜が満開となりました。
皆様、お花見は楽しまれましたか?
4月になり新しい環境へと移られた方も多いのではないでしょうか。
期待と不安の入り混じった季節ですが、満開の桜の下でお花見を楽しむと気持ちを新たにリフレッシュできますよね。
今期も皆さまのお役に立てるHULFTニュースメールをお届けしてまいりますのでどうぞ宜しくお願いします。
今回のHULFT小話は、HULFTの利用事例をご紹介します。
ファイル転送業務をメール送信でおこなっていたものをHULFTに置き換えた事例です。
HULFT導入前にはどんな課題があって、導入後にどんな効果があったのか見ていきましょう。
1. 拠点間での発注処理を自動化。スピードと正確性の向上により、売上機会損失を解消!
課題
まずはコンビニエンスストアの発注処理の課題を解決した事例です。
このお客様の課題は、各店舗と本部との間のやり取りにおける、人による作業をなくすことでした。
このお客様では、各店舗から本部への発注はメール、本部から各店舗への商品マスタの連絡は、USBと紙台帳で運んでいました。
メール送信、USB・紙台帳の運搬など、簡単な作業だとしても、人による作業になってしまうと、時間もかかりますし完全にミスをなくすことはできないですよね。
USBや紙台帳の費用や運送費は店舗が多ければ多いほどかかりますし、故障や破損、汚損などがあったらリカバリにも時間がかかります。
メールの送信も、送り先を間違えたり、内容を間違ってしまう、見落としてしまうなんてことになると、信用問題にもなります。
またコンビニエンスストアのビジネスでは、商品の発注連絡が少しでも遅れてしまうと、その先の仕入れ先への連絡、さらには納期も遅れてしまい商機を逃がすことにもつながってしまいます。
想像してみてください、お花見に来たのにコンビニにお弁当が無いとがっかりますよね。
このお客様でも、店舗数が増えるにしたがって、人手に頼る仕組みでは問題が発生するようになりました。
HULFTが実現したこと
Point(1) ファイルの自動連携
HULFTで送るファイル(データ)定義することで、人手を介さずにシステムで自動的に発注データの連携ができるようになりました。
この事例のように、自動化であれば、ファイル転送の対象となるファイルを決めて、ファイル転送するための定義を事前に行って、HULFTのファイル転送を実行すれば好きな時にファイルを送ることができます。
たとえば、スケジュール機能(※1)や、あるフォルダにファイルを作成すると、そのファイルを転送するというファイルトリガ機能(※2)を使用すれば、HULFTだけで自動化も実現できます。
また、HULFTはファイル転送のコマンドを持っているので、そのコマンドを業務処理に組み込んでもファイルの自動連携ができます。
- ※1
Windows版もしくはHULFT Scriptに搭載機能
- ※2
Windows版、UNIX/Linux版に搭載機能
Point(2) スピード
発注情報や商品マスタの連携をHULFTで行うことによって、輸送時間と比較して圧倒的に早く情報を連携することができるようになりました。受発注のための業務効率のUPや商機を逃さない発注ができるようになりました。
比較するまでもないですよね。
スピードに関しては、物理輸送と伝送の違いだけでなく、早く確実に送るための機能として、ファイル圧縮、ファイル転送チューニング、速度優先のための電文モード設定なども設定することができます。
Point(3) 確実性と信頼性
物理的な媒体による事故や故障のリスクが無くなることで、確実に情報を伝達することができるようになりました。
また、万が一伝送のネットワークでトラブルがあったとしても、HULFTが自動的にリトライすることで、確実にファイルが届くようになり、信頼性の高い情報連携基盤となりました。
異常時だけでなく接続の失敗時、ファイルを送る・受け取る際のファイル競合した時、転送エラー時などいくつものポイントで自動的にリトライをする手段があります。
それでも異常になった時には、エラー内容のメール送信をジョブで連携するなど、監視においても有効な機能があります。
効果
ファイル連携、データ連携をHULFTに置き換えることで、発注情報が時間通りに届かずに売上機会を逃すという心配もなくなりました。
また、将来の店舗数が増えた際にも、本部側では転送定義を追加するだけで多くの工数をかけずに仕組みを拡張することもできます。
このように今まで人手に頼っていた部分を自動連携することで、ビジネスサイクルの改善、さらにビジネスチャンスを確実に逃さない仕組みを構築できました。
ファイル転送は全体の業務を回す中ではほんの一部の地味な処理にすぎませんが、ファイルの連携が遅れる、正しいデータが届かないということが一度でも起こってしまうとビジネスチャンスを逃すことにつながったり、お客様へご迷惑をかけてしまうことにもつながってしまいますよね。
人の手によるメール送信もファイル転送の手段ですが、極力人による作業をなくすことで、ミスが減り、スムーズに業務を行うことができるようになるので、ツールによる自動化には大きなメリットがあります。
他にも、ファイル転送だけでなく、システム連携やデータ連携の課題解決に関する事例をご紹介しているのでご興味のある方は
ぜひ「HULFT.com」をご覧ください。
お楽しみに!
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