Vol.9 FTP転送とHULFT転送の違い~3つのケース~
HULFTセミナー担当の岡崎です。
3月になりました。暦の上ではすでに春ですが、まだまだ寒いお天気が続いていますね。
3月といえば、梅の花がきれいな時期です。
中国では、寒さを耐え忍んで、美しい花を咲かせる梅の花は、努力を実らす忍耐の象徴として愛されているそうです。
梅の花のように、この1年のみなさまの努力が実ることを願っております^^
3月は異動など配置替えも行われる時期ですね。
はじめてHULFT担当になった、これからなる予定だという方もいらっしゃるかと思います。
はじめてHULFTを担当するという方にとって、ファイル転送ならFTPを使えばタダだしいいんじゃないの?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
FTPとの違いについては、HULFT小話Vol.1、2でもご紹介しましたが、今回は改めて
FTP転送との違いをテーマに、HULFT転送の基本についてふりかえってみたいと思います。
FTPとHULFT転送の違いを3つのケースでご紹介します。
FTP1とHULFTの違い ~3つのケース~
- 受信したデータが欠落しているときの対処方法は?
- エラー発生時、運用担当者にメールで通知する方法は?
- 毎日17時ちょうどのタイミングで転送する方法は?
1. 受信したデータが欠落しているときの対処方法は?
FTPもHULFTと同じく、TCP/IPを使用した通信方式なので基本的に転送の信頼性は確保されていますが転送したファイルの完全性、つまり送信側のファイルと受信側のファイルの整合性のチェックまではしません。
なので転送中にネットワークの接続が切れたり、タイムアウトが起こってしまうと、転送自体は正常に終了しているけど、中身のデータは欠落しているということもあり得るんですね。
FTPでやる場合は別途チェック用のファイルを送って確認した後,不完全であれば再送するといった流れになりますが、少し手間と時間がかかってしまいます。
HULFTならデータの完全性をチェックする機能が標準で備わっているので、チェック用にシステムを作る必要はありません。
レコード件数、サイズでのチェックに加えて、ハッシュ値によるチェックもできます。
送信側のデータとの不一致が判明した時は、送信側にエラー通知がされるようになっています。
HULFTでは設定1つで、完全性のチェックができるので、開発時に多くの工数をかける必要はありません。
2. エラー発生時、運用担当者にメールで通知する方法は?
ファイル転送基盤には転送時にエラーが発生した場合に備えて、エラー検知やリカバリ処理の仕組みを構築しておく必要がありますよね。
FTPでファイル転送基盤を構築した場合は、それらの仕組みを実装するのは結構大変です。
監視の仕組みを作って、さらにメール送信などのエラーハンドリングの仕組み、そして再送処理などリカバリ処理の仕組みを作ります。
業務によってリカバリ処理の方法も違いがあるので、仕様固めの時から考えておく必要がありそうですね。
HULFTだとエラー検知やリカバリ処理の仕組みはHULFTがもともと持っている機能です。
エラーが発生すると、エラーに応じたエラーコードが通知される仕組みになっているので、エラー発生の原因や対処方法もすぐに分かるようになっています。
エラーが発生したら運用担当者にメールを送信する場合でも、HULFTの機能を使って簡単に仕組みを作成することができます。
また、HULFTはネットワークのエラーで転送が中断された場合は、自動で再配信をして正常終了するので、運用担当者の手を煩わしません。
3. 毎日17時ちょうどのタイミングで転送する方法は?
ファイル転送の運用では、スケジュール実行やファイルの状態にしたがって自動実行するといったことがほとんどだと思います。
ですが、FTPには自動実行するといったような機能はありません。
もし毎日何時に実行したいというような場合は、Windowsだったらタスクスケジューラを使用して構築できますが、休日の設定ができないため、休日には転送してほしくないという場合などの設定は残念ながらできません。
そういった柔軟なスケジュール設定をしたいという場合は、さらに工数をかけて開発する必要があります。
HUFTだとスケジュール機能も持っているので、日時のタイミングを指定して自動実行することは簡単です。
休日の設定もできるので柔軟に設定することができます。
さらにファイルが、あるフォルダに作成されたタイミングで、そのファイルを転送するトリガ機能もあるので転送したい任意のタイミングでファイルを送ることができます。
このようにFTPとHULFTとでは、ファイル転送基盤の構築・運用ともに効率面で大きく違いがあることが分かりますね。
FTPだと実現するのに工数をかけて構築しなければいけないですが、HULFTだとすでに機能として持っているので簡単に実現することができるのです。
FTP1とHULFTの違い ~HULFTができること~
- レコード件数、サイズ、ハッシュ値によりデータの整合性をチェック。
不完全の場合は、送信側にエラー通知。 - エラー検知後、エラー内容を運用担当者に自動でメール通知。
- スケジュール機能で、任意のタイミングでファイル転送。 休日設定も簡単に設定。
運用メンテナンスの際にも変更が簡単です。
自動実行のタイミングを変えたいという時でもGUI画面の設定から簡単に変更することができます。
HULFTとFTPについては、毎月開催しているセミナーでも詳しくご説明しています。
ファイル転送=FTPのイメージをお持ちの方はぜひご参加ください!
また、はじめてHULFT担当になったという方向けのセミナーも毎月開催しています。
HULFT製品の基本的な機能についてご紹介しているので、HULFTについてほとんど知識がないという方におすすめのセミナーです。
次回のHULFT小話もお楽しみに!
お問い合わせ
当コラムへのご意見・ご感想・お便りなど、お待ちしております。
連絡先:hulseminar@hulft.com
HULFT製品をご体験ください。
製品のお試し利用:
HULFT製品の評価版をご提供しております。60日間ご利用が可能です。お申込みから90日間のサポートも完備。インストールから実際のご利用まで皆さまをバックアップします。ぜひ、お気軽にお申込みください。
セミナー(事前登録制/無料):
HULFT製品ってどんな製品?どんな機能があるの?という疑問解消セミナーから、実機を使って実際にHULFTを操作をする事で製品のご理解をいただくハンズオンセミナーまでご用意しております。ぜひ、ご参加ください。