デジタルトランスフォーメーション推進を見据えた
「データ移行」のあり方とは

概要

数年前から必要性が叫ばれてきた「デジタルトランスフォーメーション」(以下、DX)ですが、時代環境が激変し、いよいよDX推進のためのシステム移行などが本格化しています。旧来のシステムではデジタルデータをビジネスに活用するのは難しいと、基幹システムの刷新や、より柔軟な対応が可能になるパッケージ・クラウドサービスなどへの移行を進める企業が増えているのです。新システム導入プロジェクトを進めるうえで、鍵を握るのが実は「データ移行」です。どうしても新システム側の構築に目がいきがちですが、肝心なデータがなければ新システムも使えないからです。ところが、データ移行は後回しにされやすいうえ、様々な調整が必要であり、難航するケースも多く見られます。データ移行のために構築した仕組みを、その後のDXの基盤として活用する方法もあります。どのようなポイントを押さえて進めるべきか、詳しく解説します。

データ移行が抱える課題

多くの課題を抱え、「一筋縄ではいかない」というイメージが強いデータ移行。まずはその課題を整理しましょう。

コストがかかる

データ移行のためのプログラムは、新システムの稼働と同時にその役割を終え、その後継続して価値を発揮することはありませんが、システム構築予算に占めるウェイトは意外に高く、総予算の2~4割を占めるほどです。

関係者が多く、進行が難しい

データ移行では、旧システムで使っていたデータを、新システムにあわせた形に加工して、受け渡すことになりますが、新旧システムで開発言語や環境が異なり、移行方法の検討やツール選定に時間がかかることも多くあります。また、既存システムベンダ・新システムベンダや社内関連部門(推進部門/ユーザー/業務部門)など関係者が多くなり、意思の疎通や、仕様の調整なども難しくなります。

移行ノウハウがない

スムーズにデータ移行を進めるには、全体を俯瞰しての調整・進行が求められますが、移行の規模が大きくなればなるほど、経験・ノウハウのある人材(有識者)は少なくなります。また、経験があったとしても部分的な担当に留まるケースが多く、移行の全工程を把握し、リスクを踏まえて調整できる人材となると、かなり限られてしまいます。

上記の課題に加え、新システム開発・導入と並行し、未確定要素が多い状態のままデータ移行の検討を進めるプロジェクトも多く見られます。どの部分は進めてよいのか、どのポイントは事前に押さえておかなければならないのか、なにから決められるのかを適切に判断し、それぞれのリスクなどを各所と調整しながら進めなければならないのです。

豊富な実績・ノウハウをもとに提供する「データ移行サービス」

複数の関係者をつなぎ、適切な調整が必要になるデータ移行をスムーズに進めるには、お客様が自らプロジェクトをリードするのもひとつの方法です。しかし、そこまでの余裕がない、人がいないといったことに加え、データ移行の知識・ノウハウがなく、対応が難しいケースも多いでしょう。セゾンテクノロジーではデータ移行の全工程をワンストップでサポートする「データ移行サービス」を提供。大規模データ移行プロジェクトの実績があり、豊富なノウハウを持つ有識者が対応するとともに、自社製品である「DataSpider」や「HULFT」などを活用したデータ連携・移行基盤を構築し、スムーズなデータ移行をサポートします。

工程ごとのポイントやリスクにも精通

新システム導入では、業務・システム・データといった資源の移行をともないますが、このうちセゾンテクノロジーが最も得意としているのがデータ移行です。20億件におよぶデータを移行する大規模プロジェクトで要件定義からカットオーバーまで全工程を担当したほか、様々な企業のデータ移行を手がけてきました。工程単位での注意点などだけでなく、全体を俯瞰した視点からの調整をおこない、スケジュールにあわせたスムーズな進行を実現します。

各種ETLツールを活用し、高品質・低コストでの移行を実現

データ移行は異なる開発言語・基盤の間で行うことも多く、新たなシステムで必要な形に整えるためにも、データ加工・連携をおこなうETLツールの活用が有効です。セゾンテクノロジーでは数多くの製品・環境に対応した「DataSpider」などを利用することで、データ加工などの開発コストをおさえ、低コストで高品質な移行が可能になります。

既存システムから新システムへの移行プロジェクトにおいて、“第三者”となるセゾンテクノロジーがデータ移行におけるベンダ間調整まで担い、データ移行のノウハウに基づいて進行することで、トラブルのリスクを最小限に抑えられる点もメリットと言えるでしょう。

ETLとRPAを使い分け、移行を最適化

ここ数年注目を集めているRPA。PC上の操作を自動化するツールですが、データ移行においても適切に使うことで大きな効果を発揮します。データ移行では既存環境から、新環境のデータベースなどにデータを直接連携する形が基本となります。ただし、一部「新システムの環境で、画面からデータを入力することで、整合性の取れたデータを簡単に用意できる」ケースなどでは、RPAを活用し、画面から入力する方法が有効です。また、新システムの開発・導入中に業務内容が変わり、既存システムの改修が必要になるケースがあります。もうすぐ新システムに移行するのに、既存システムを改修することは避けたい、といった事情から、RPAを活用して暫定対処をおこなうケースもあります。 セゾンテクノロジーは、ETLツールだけでなくRPA活用の実績も豊富。これらのノウハウをベースに適材適所での使い分けを提案。さらにRPAを活用する体制を整えることで、システムの過渡期だけでなく、その後の業務改善やDXにつなげることも可能で、将来的な活用まで見据えた環境構築までサポートします。

DX推進もサポート

セゾンテクノロジーの「データ移行サービス」は、データだけ移行して終わりではありません。データ移行のアフターフォローとしてデータ不具合の調査・調整、検証まで対応するほか、RPAやBIを活用した業務改善などもサポートいたします。さらに、データ連係基盤構築をベースとした「リンケージサービス」との連携によって、データ経営や財務経理のデジタル化など、DXを推進。その際、データ移行のために構築したDataSpiderなどの仕組みをそのまま活用し続けることも可能です。

データ移行では、既存システム、新システムの機能から、実際の業務まで全体を把握しなければなりません。移行プロジェクトのサポートを通して、お客様の事情、ニーズへの理解を深め、その後の業務改善や将来的なDXまで見据えたデータ移行を実現します。

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