HULFTの課題解決ソリューション|情報システム部門向け
“つなぐ”だけでは解決できない複雑な業務にどう挑むか?
バラバラなシステム連携をまるっと統合、部分最適から全体最適へ
業務システムはつながってこそ価値を発揮する
業務システムを活用する中で、異なるシステム同士でデータをやり取りしたいという場面は日常的に発生します。
- 販売管理システムの注文データを会計システムへ自動で連携する
- 製造現場のIoTセンサーから収集した情報を分析基盤に送り、生産計画に反映させる
- 顧客データをマーケティング基盤へ集約し、迅速に施策へ活用する
こうした連携は業務の正確性やスピードに直結しますし、ヒューマンエラーの防止や意思決定のスピードにも影響します。さらに、複数のシステムから集めた情報を組み合わせることで、単独のシステムでは得られない新しい知見や改善のヒントを引き出すことも可能になります。
このように、個別のシステムが持つ情報を活かし、全体の業務をスムーズに進めるためには、システム間連携の仕組みを整えることが不可欠です。
システム間のデータ連携を柔軟に実現するiPaaS
システム間のデータ連携を実現する手段として、近年では iPaaS(Integration Platform as a Service) を利用するのが一般的になっています。iPaaSはクラウド上で提供されるデータ連携基盤で、複数のシステムをつなぎ、データのやり取りや変換を柔軟に行う役割を持ちます。
iPaaSが広く使われるようになったのは、従来のようにシステムごとに個別開発していたやり方では、保守や拡張に大きな負担がかかっていたためです。新しいシステムを追加したり、既存の連携を変更したりするたびにプログラム修正が必要になり、運用も複雑になりがちでした。
iPaaSを活用したシステム連携では、あらかじめ用意された仕組みやテンプレートを組み合わせ、個別開発の手間を大幅に減らすことができます。さらに連携の仕組みが標準化されることで、運用負担を抑えながら、全体の業務を安定的かつスムーズにまわすことが可能になります。
HULFT Squareは、「データ活用するためのデータ準備」や「業務システムをつなぐデータ連携」を支援する日本発のiPaaS(クラウド型データ連携プラットフォーム)です。各種クラウドサービスやオンプレミスなど、多種多様なシステム間のスムーズなデータ連携を実現します。

業務の複雑化がもたらすデータ連携の課題
システム間のデータ連携によって多くの業務は効率化できますが、それだけでは解決しきれない課題もあります。現場の業務が複雑になるにつれ、単に「データをつなぐ」だけでは十分ではなくなってくるのです。
たとえば、ひとつの処理が複数のシステムをまたいで進む場合、単純に連携を組み合わせるだけでは順序や条件の制御が難しくなります。
- あるシステムで処理が完了したら、次のシステムを動かす
- 条件に応じて異なる処理フローを自動で切り替える
- 国内/海外で実行スケジュールが異なるため、実行タイミングを調整する
さらに業務全体を俯瞰すると、複数の連携フローが同時並行で動き、互いに依存関係を持つケースも少なくありません。こうした状況では、連携単位ではなく「業務プロセス全体」を調整・管理する仕組みが求められます。

複雑な連携を統合的に制御する”オーケストレーションサービス”
こうした業務全体の調整・管理を実現する仕組みがオーケストレーションサービスです。
オーケストレーションサービスを活用することで、個別のシステムやデータ連携を単位ごとに管理するのではなく、業務全体を一つの流れとして設計し、確実に実行・制御することができます。結果として複雑な業務も「止まらない」「人手に頼らない」運用が可能になります。
代表的なオーケストレーションサービスとして、富士通が提供する 「Fujitsu Workload Operations Integrator」があります。
Workload Operations Integrator(ワークロード オペレーションズ インテグレーター)は、データ利活用を含むデジタルサービスの迅速かつ高品質な運用を実現したいお客様のためのソリューションです。クラウドサービスやシステム間の処理連携の安定した運用と品質を確保します。
HULFT Squareと親和性が高いオーケストレーションサービス
Fujitsu Workload Operations Integrator
デジタルサービスの安定運用を実現、DX加速に貢献するオーケストレーションサービス
クラウドサービスおよび既存環境上の処理を管理し運用を効率化
役割分担がカギ:オーケストレーションとデータ連携の組み合わせ方
オーケストレーションサービスとデータ連携サービスを連携させることで、業務全体を効率的に制御しながら、システム間のデータ処理も自動化できます。
ただし、両者の役割は異なるため、組み合わせる際にはいくつかのポイントに注意が必要です。
- 役割分担を明確にする
オーケストレーションサービス:業務全体の流れを管理(処理の順序、条件分岐、タイミング調整など)
データ連携サービス:実際のデータ取得、加工、転送などを担当
この分担を意識しておかないと、両者の機能が重複して複雑さを招いたり、逆に役割が抜け落ちるリスクがあります。
- 障害時の制御をどちらで担うかを設計する
たとえば、連携処理が失敗したときにリトライや代替フローを制御するのはどちらか?- オーケストレーション側で業務全体を見渡してリカバリーする
- データ連携側で個別処理のエラーハンドリングを行う
- スケジュール差異への対応
国内外でシステムが異なる時間帯で動く、クラウドとオンプレで処理タイミングがずれる──といったケースはよくあります。
この場合、オーケストレーションサービスで業務全体の実行タイミングを調整しつつ、データ連携サービス側は必要に応じて処理の待機・再実行を担う といった協調が求められます。
このように、両者を組み合わせる際は「どちらが何を担当するのか」を丁寧に設計することが成功のカギになります。
具体例として、オーケストレーションサービスの Fujitsu Workload Operations Integrator と、データ連携サービスの HULFT Square を連携させる場合、HULFT Squareの処理をWorkload Operations Integrator の業務フローにそのまま組み込むことが可能です。
既存のアプリケーション部品を活用できるのはiPaaSの強みであり、効率的な全体設計につながります。
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ここまでご紹介したように、システム間のデータ連携は業務効率化の出発点に過ぎません。
業務が複雑になるほど、データ連携処理をオーケストレーションし、全体を見渡した設計と制御が欠かせなくなります。
当社では、データ連携基盤「HULFT Square」をはじめ、さまざまなシステム連携の課題解決を支援しています。
さらにお客様の業務に合わせて最適なオーケストレーションサービスとの組み合わせ方についてもご相談いただけます。
- HULFT Square の詳細資料を入手したい
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