HULFT-HUB Ver.3 を利用するにあたっての制限事項、注意事項
2010年03月26日
お客様各位
株式会社セゾンテクノロジー
HULFT事業部
拝啓 貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
HULFT-HUBを使用する場合、下記の制限事項がありますので、内容をご確認の上、ご使用いただきますようにお願い申し上げます。
敬具
記
1. 管理情報および履歴に関する制限
HULFT-HUBでは、接続元となるHULFTのリビジョンによって、接続元となるHULFTの機能が制限される場合があります。詳細は以下の「1.1 HULFT for Windows固有の制限」、「1.2 HULFT-SAN for Mainframe Ver.5固有の制限」を参照してください。
1.1 HULFT for Windows固有の制限
HULFT for Windowsをクライアントとして使用する場合、一部の機能や画面等に制限があります。詳細内容を以下に示します。
対象となる接続元
- HULFT for Windows Ver.6.1.0以降
制限のある機能・画面 | 内容 |
---|---|
配信状況一覧 | メールボックスを使用している転送でも宛先ホスト名・蓄積日時を確認できません。 |
集信状況一覧 | メールボックスを使用している転送でも送信先ホスト名・蓄積日時を確認できません。 |
ライセンス情報一覧 | 該当する情報を表示する画面がありません。 |
メールボックス一覧BB Server | 該当する情報を表示する画面がありません。 |
メールボックス詳細情報照会 | 該当する情報を表示する画面がありません。 |
上記の機能・画面に関してはHULFTの管理画面から直接操作を行ってください。
制限のある機能・画面 | 内容 |
---|---|
配信状況一覧 | 通信手順が「全銀」の履歴に対して、配信状況一覧から配信要求を行うことはできません。該当の履歴に対して配信要求を行った場合、意図しない動作をすることがあります。
|
通信手順がHTTP・全銀の履歴は、接続形態がPPPと表示され、通信手順は表示されません。 | |
集信状況一覧 | 通信手順が全銀の履歴に対して、集信状況一覧から送信要求を行うことはできません。 |
通信手順がHTTP・全銀の履歴は、接続形態がPPPと表示され、通信手順は表示されません。 | |
通信手順で検索することはできません。 | |
ID参照ダイアログ | 「履歴検索」画面の「参照」ボタンを押すと「ID参照ダイアログ」が開かれます。このダイアログには、通信手順が全銀のファイルIDは表示されません。 |
詳細ホスト情報 | 通信手順がHTTP・全銀で登録されているホストについては参照・コピー・削除・更新ができません。 |
HULFT-HUBは、接続先としてBB Clientには対応しておりません。上記の機能・画面に関してはBB Clientの管理画面から直接操作を行ってください。
1.2 HULFT-SAN for Mainframe Ver.5固有の制限
HUB Server経由で転送を行う為には、HULFT-SAN for Mainframe Ver.5に別途パッチを適用する必要があります。
対象となる接続元
- HULFT-SAN for Mainframe (H)Ver.5
- HULFT-SAN for Mainframe (F)Ver.5
- HULFT-SAN for Mainframe plus Ver.5
2. HULFT-HUBを利用する場合の制限
HULFT-HUBを利用して運用する上で、制限となる事項を以下に示します。
機能制限 | 内容 |
---|---|
ホスト名に関する制限 | HULFTをHULFT-HUBの管理下で使用するためには、ホスト名が44バイト以下である必要があります。ドメイン名を含め45バイト以上で使用されている場合、44バイト以下で再設定する必要があります。 |
HULFT-HUBでは、HUBを経由する転送を定義する場合、ホスト名に「_集信ポートNo.」を付加して管理を行います。従って、状況表示コマンドや各種履歴のホスト名は、ホスト名+集信ポートNo.のホスト名が表示されることになります。
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同報配信に関する制限 | HULFT-HUBの同報機能を使用した場合、チェックポイント再配信はできません。チェックポイント再配信要求を行っても、必ずデータの先頭から再送されます。 |
コード変換で「配信側」を指定するには、同報先全てのHULFTの漢字コード種、JIS年度が、初回の同報処理を行うHUB Serverの漢字コード種、JIS年度と同一の場合に制限されます。 それ以外は、「無変換」または「集信側」を選択する必要があります。 |
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送信要求および再送要求を行った場合、要求エラーとなります。 | |
同報先のHULFTが全てHULFT6で且つ、配信側HULFTがHULFT6であっても集信側HULFTで配信ファイルパス名(SNDPATH)を使用できません。 | |
要求発行に関する制限 | 再配信待ちに対する削除や再配信処理は、配信側のHULFTがVer.6.3以降の場合でも、要求発行時に指定されたホスト名、ファイルIDと一致した全ての再配信待ちに対して処理が行われます。 |
HULFT-HUBを経由する転送では、後続ジョブを使用してジョブ実行結果通知要求を行うとエラーとなります。 | |
HULFT-HUBを経由する転送を行ったHULFTの管理画面から配信履歴のジョブ監視要求機能を使用するとエラーとなります。 | |
管理情報に関する制限 | HULFT for MainframeおよびHULFT for AS400 Ver.5の集信管理情報のフォーマットIDの参照・更新を行うことができません。本パラメータは、HULFT for UNIX Ver.2とフォーマット転送を行う際のみ設定するパラメータとなります。 |
その他の制限 | HULFT-HUBはIPv6へは対応しておりません。そのため、IPv6のみで通信を行う設定をされているHULFTとは通信できません。 |
3. HULFT-HUB を利用する場合の注意事項
(1)HULFT暗号オプション利用環境での蓄積機能の使用
HULFTで暗号オプションを利用しており、HULFT-HUBの蓄積機能を使用する場合、HULFT-HUB Serverにも、対応するHULFT-HUB Server暗号オプション(C4S)、または、HULFT-HUB Server暗号オプション(AES)をインストールする必要があります。
以上