株式会社すかいらーくホールディングス 様

経費精算システム「SAP Concur」でカバーできない部分を、
DataMagicで自動化。将来的なメンテナンス性も担保。

業種・業態
飲食業
導入製品
DataMagic
キーワード
データ変換

1970年にファミリーレストランを開業し、2020年に創業50周年を迎えたすかいらーくグループ。洋食・中華・和食など多様なブランドで、約3,000店舗を展開し、時代とともにライフスタイルやレストランの楽しみ方が変わるなか、様々なニーズに確実に応えることを目指す。近年は、DX投資を積極的におこない、お客様の利便性と社内の生産性を向上する取り組みを推進している。

そのなかのひとつが、経費精算システムのリプレースだ。2023年10月にスタートするインボイス制度への対応なども見据え、クラウドサービス「SAP Concur」へ移行。また、データ変換ツール「DataMagic」と組み合わせることで、承認された経費データを、口座振り込みに必要な「ファームバンキングデータ(以下、FBデータ)」へ変換する処理を自動化。担当者の手間をなくすとともに、メンテナンス性の高い仕組みを実現した。

お客様の課題

経費支払い用のFBデータ作成を自動化したい

導入効果

人の手を介さず、
FBデータを
自動生成する

仕組みを実現

ノンコーディングで、
短期間で
開発を完了

将来的な
変更にも柔軟に

対応できるように

経費精算システムをSAP Concurに移行するも、
「FBデータ生成」が課題に

主力業態の「ガスト」をはじめ、「バーミヤン」「夢庵」「しゃぶ葉」「ジョナサン」などを展開するすかいらーくグループ。常に店舗で「こだわりのおいしさ」を提供するため、国内10カ所にセントラルキッチンを構え、購買・製造から物流・店舗まで垂直統合するほか、サービスロボットやデジタルメニューブックなども導入し、お客様がより便利に・快適に過ごせる店舗づくりを目指している。

店舗の利便性向上とあわせて、同社が大きなテーマとしているのが、バックオフィスの業務効率化・生産性向上だ。

「DXは様々な領域で進めていますが、今回は、インボイス制度・電子帳簿保存法への対応とペーパーレス化推進のため、経費精算システムをSAP Concurへリプレースすることになりました(吉田氏)」そのなかで課題となったのが、FBデータの作成である。承認された経費を社員の銀行口座に振り込む際に、全銀フォーマットに則ったFBデータが必要だが、SAP ConcurにはFBデータ作成の機能がない。「このままでは、経理担当者が手作業でExcelなどを使ってFBデータを作成するしかありません。既存システムではFBデータを作成できましたから、システム移行によって業務負担が増えることになってしまいます。それを避けるため、なんとか自動化できないかと考えました(倉橋氏)」

将来的な変更、企業別の対応などを見据え、
スクラッチ開発ではなくツールを検討

当初は、データ変換の処理をフルスクラッチで開発することを検討していた。しかし、SAP Concurはクラウドサービスであり、データ出力のフォーマットなどが変わる可能性がある。また、今後社会でのDXが進むとともにFBデータのフォーマットも、変更される可能性がないとは言えない。「SAP Concurはグループ7社に導入します。従業員情報などをどこまで統一・標準化できるかが未知数で、企業ごとに個別対応が必要になるかもしれません(倉橋氏)」そこで、SAP Concurの導入を任せていた伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)から、将来的な変更や企業ごとの個別フォーマットにも柔軟に対応できるツールを検討した方がよいと提案があった。

最初に挙げていたのは、「FBデータを自動で作成できること」という基本要件のみ。SAP Concurから出力される承認された経費の一覧データを加工するには、RPAツールによる自動化のほか、加工に特化したETLツールを用いるなど様々な方法があるが、予算や安定性などを考慮したうえでCTCから提案されたものが「DataMagic」だった。ノンコーディングのため短期間で開発でき、メンテナンス性も高いことも決め手となり、すぐに導入を決めた。

DataMagicを導入し、短期間でデータ変換処理を開発

DataMagicについては、2023年1月から開発を開始、3月にはテスト、4月にリリースを迎える。「SAP Concurの要件整理が難航したため、FBデータ変換の開発が間に合うか心配でしたが、DataMagicを使うことで、遅れを取り戻すことができました。スクラッチ開発だったら、期間内に完成することを優先すると、最低限の変換処理のみで精一杯で、メンテナンス性を考慮した実装までは手が回らなかったと思います(倉橋氏)」

今回は、CTCが提供し、SAP Concurに独自の付加価値サービスを提供する「eExpence」を利用。SAP Concurで承認された経費データを、eExpenceのERP連携サービスを活用してすかいらーくホールディングス内の環境へ連携。DataMagicでFBデータを作成したうえで、会計共通システムのFB転送処理により金融機関に転送する構成をとった。DataMagicはデータ変換処理がベースで、実行タイミングのコントロールやエラー発生時のメール通知などの機能は持たないため、これらはPowerShellで補い、全体として必要な機能を担保している。

業務効率化、グループ内標準化を進め、さらなる成長のベースに

「まずは“SAP Concurへの移行後も、これまでと同様にFBデータを自動で作成する機能を維持する”という目的は達成しました。また、DataMagicを採用したことで、仕様変更にも即時対応できる仕組みも実現できました(倉橋氏)」

あわせて、SAP ConcurからDataMagicによるFBデータ作成まで、CTCが一気通貫でサポートできるようになった点も大きい。

全社グループでの生産性向上は避けられないテーマであり、そのためにバックオフィス業務の効率化・グループ間の標準化を進めている。今回は、DataMagicで扱う各種データについて、グループ内で標準化することができたが、これは第1フェーズに過ぎない。「生産性向上や業務効率化は、ビジネス成長のベースとなる部分です。そのうえで、攻めの領域である店舗で、お客様の利便性を高め、他社と差別化するための投資をおこない、さらなる成長を目指します(吉田氏)」

会社紹介:株式会社すかいらーくホールディングス

ガスト・バーミヤン・ジョナサン・夢庵・しゃぶ葉など様々なレストラン業態を展開。「価値ある豊かさの創造」を経営理念に掲げ、多様化するニーズに応える店舗を目指す。DX投資も積極的におこない、デジタルデバイスの活用や配膳ロボット導入など最新技術もいち早く取り入れている。

株式会社すかいらーくホールディングス
マーケティング本部 IT統括 本部DXグループ 本部システムチーム リーダー
吉田 浩三 氏

株式会社すかいらーくホールディングス
マーケティング本部 IT統括 本部DXグループ 本部システムチーム
倉橋 雄一郎 氏

販売パートナー:CTCエスピー株式会社

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