AIX 5.3の不具合による弊社製品への影響のご連絡
2009年08月07日
(改訂日:2010年03月26日)
※改訂履歴は最終ページに記載
お客様各位
株式会社セゾンテクノロジー
HULFT事業部
拝啓 貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
AIX 5.3上で弊社製品を使用する場合、下記の留意点がありますので、内容をご確認の上、ご使用いただきますようにお願い申し上げます。
敬具
記
1. 留意点
AIX 5.3のlockf64関数の不具合によりファイルのロック処理が正常に行われない為、下記対象製品が使用できません。不具合の詳細は日本アイ・ビー・エム株式会社のHPなどをご参照ください。
2. 対象製品
- 「HULFT for UNIX」Ver.5.0.8以降
- 「HULFT for UNIX」Ver.6.0.1以降
- 「HULFT-SAN for UNIX」Ver.6.3.0以降
- 「HULFT7 for UNIX」Ver.7.0.0以降
- 「HULFT データ変換 for UNIX」Ver.6.1.1 以降
- 「HULFT データ変換 Pro for UNIX」Ver.6.1.1 以降
- 「HULFT データ変換 Standard for UNIX」 Ver.6.6.0 以降
- 「HULFT-DataMagic for UNIX」 Ver.1.0.0 以降
- 「HULFT-HUB Server for UNIX」 Ver.2.2.0以降
- 「HULFT-HUB Server for UNIX」 Ver.3.0.0以降
3. 発生条件
上記対象製品を以下の環境で使用した場合に発生します。
- AIX 5.3 TL6 SP11
- AIX 5.3 TL6 SP12
- AIX 5.3 TL7 SP8
- AIX 5.3 TL7 SP9
- AIX 5.3 TL8 SP6
- AIX 5.3 TL8 SP7
- AIX 5.3 TL9 SP3
- AIX 5.3 TL9 SP4
- AIX 5.3 TL10 SP1
AIX 5.3 TL7以上については今後障害が修正される予定です。
この不具合に対する各環境のAPAR番号は以下の通りです。
- AIX 5.3 TL7 : IZ55270
- AIX 5.3 TL8 : IZ39896
- AIX 5.3 TL9 : IZ55271
- AIX 5.3 TL10 : IZ55272
4. 製品への影響
該当環境で対象製品を使用した場合、ファイルのロック処理が正常に行われないためにデータが破損するなどの予期しない動作をします。以下に各製品の代表的な動作例を挙げます。
HULFT
- 転送時に配信ファイルまたは集信ファイルが破損する
- システムファイルまたは履歴ファイルが破損する
- 配信デーモンに対して要求を発行する各種プログラムが、配信デーモンの起動確認に失敗してエラーになる(Ver.7のみ)
HULFT データ変換 および HULFT-DataMagic
- 要求受付デーモンが出力するトレースログファイルが破損する
5. 回避方法
ありません。ただし、日本アイ・ビー・エム株式会社から提供されているifixを適応することで不具合が修正されます。
以上
改訂履歴
2010年03月26日
2. 対象製品
「HULFT-HUB Server for UNIX Ver.2.2.0以降」「HULFT-HUB Server for UNIX Ver.3.0.0以降」を追記