AIX 5.2・AIX 5.3・AIX 6.1の不具合に対する弊社製品への影響について
2009年01月29日
(改訂日:2011年03月25日)
お客様各位
株式会社セゾンテクノロジー
HULFT営業部
拝啓 貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
AIX 5.2・AIX 5.3・AIX 6.1上で弊社製品を使用する場合、下記の留意点がありますので、内容をご確認の上、ご使用いただきますようにお願い申し上げます。
敬具
記
留意点
AIX 5.2・AIX 5.3・AIX 6.1のsigqueue関数の不具合により配信プログラムのプロセス間通信が正常に行われなくなり、配信要求が完了しなくなる可能性があります。不具合の詳細は日本アイ・ビー・エム株式会社のHP等を参照ください。
対象製品
- 「HULFT for UNIX」Ver.6.3.0以降
- 「HULFT7 for UNIX」Ver.7.0.0以降
- 「HULFT-SAN for UNIX」Ver.6.3.0以降
発生条件と製品への影響
上記対象製品に対して下記の条件をすべて満たす場合、影響があります。
- AIX 5.2・AIX 5.3・AIX 6.1上で使用している
- 上記1のOSがマルチCPUで動作している
配信デーモンが下記の対象プログラムからの要求を受け付けて処理を行っている
- 配信要求コマンド(utlsend)
- 再配信要求コマンド(utlsend -r)
- 要求受付プロセス(hulobsd)
- 配信デーモン終了同期コマンド(hulclustersnd -stop)
- 配信デーモンシステム動作環境設定問い合わせコマンド(hulclustersnd -query)
- 配信デーモンシステム動作環境設定再設定コマンド(hulclustersnd -set)
- 配信デーモンシステム生存確認コマンド(hulclustersnd -status)
- 再配信待ちリスト削除コマンド(utlresendrm)
- 配信キャンセルコマンド(utlscan)
- 未配信状態キューの変更コマンド(utlschange)
- 配信デーモン終了コマンド(utlkillsnd)
- 下記表の『対象製品』(英語版も含みます)を利用している
対象製品 | 不具合により影響を受ける動作と現象 |
---|---|
「HULFT for UNIX」Ver.6.3.0 ~ 6.3.2 「HULFT7 for UNIX」Ver.7.0.0 「HULFT-SAN for UNIX」Ver.6.3.0 ~ 6.3.2 |
上記3にて記載されている対象のプログラムが正常に完了しなくなります※1 |
「HULFT for UNIX」Ver.6.3.3以降 「HULFT7 for UNIX」Ver.7.1.0以降 「HULFT-SAN for UNIX」Ver.6.3.3以降 |
上記3にて記載されている対象のプログラムが正常に完了せず、配信デーモンも内部処理が永久ループします |
回避方法
ありません。
対処方法
日本アイ・ビー・エム株式会社から提供されているパッチを適用します。現在確認されているAPAR番号は以下の通りです。
- AIX5.2用パッチ
- IZ38905
- AIX5.3用パッチ
- IZ41133
- AIX6.1用パッチ
- 未決定(日本アイ・ビー・エム株式会社へお問い合わせください)
-
※1
本文書は、AIX5.2・AIX5.3・AIX6.1の不具合に対するお知らせになりますが、本件に関連した障害を修正しております。
- HULFT for UNIX または HULFT-SAN for UNIX Ver.6.3.3 障害管理番号 384
- HULFT7 for UNIX Ver.7.1.0 障害管理番号 76
本障害に関する詳細は「HULFT for UNIX」Ver.6.3.3の「リビジョンアップ詳細情報」、または「HULFT7 for UNIX」Ver.7.1.0の「レベルアップ詳細情報」をご参照ください。なお、対象製品に該当するバージョンをお使いの場合、下記の対応をお願いいたします。
- 「HULFT for UNIX」Ver.6.3.0~Ver.6.3.2をお使いの場合
- Ver.6.3.3以降または「HULFT7 for UNIX」Ver.7.1.0以降へのリビジョンアップ、もしくはバージョンアップをお願いいたします。
- 「HULFT7 for UNIX」Ver7.0.0をお使いの場合
- Ver.7.1.0以降へのレベルアップをお願いいたします。
- 「HULFT-SAN for UNIX」Ver.6.3.0~Ver.6.3.2をお使いの場合
- Ver.6.3.3以降へのリビジョンアップをお願いいたします。
詳細につきましては、弊社担当営業へお問い合わせください。
以上
改訂履歴
2011年03月25日
対象製品
「HULFT7 for UNIX」Ver.7.0.0以降 の記述を追加
発生条件と製品への影響
3の項目に対し、以下の5点を変更
- 再配信要求コマンド(utlsend)を(utlsend -r)に修正
- 配信デーモンシステム動作環境設定問い合わせコマンド(hulclustersnd -status)を(hulclustersnd -query)に修正
- 配信デーモンシステム動作環境設定再設定コマンド(hulclustersnd -set)を追加
- 配信デーモンシステム生存確認コマンド(hulclustersnd -status)を追加
- 配信デーモン終了コマンド(utlkillsnd)を追加
4の項目の表「対象製品」列に対し、以下の2点を変更
- 「HULFT7 for UNIX」Ver.7.0.0を追加
- 「HULFT7 for UNIX」Ver.7.1.0以降を追加
4の備考※1に「HULFT7 for UNIX」Ver.7.0.0に関する記述を追加