複数のHULFT10 Smart Proxyを経由する通信

配信元となるHULFT10から、複数のHULFT10 Smart ProxyのWSSを経由して、集信先となるHULFT10に通信する場合の設定手順と実行手順について説明します。

図4.6 複数のHULFT10 Smart Proxyを経由する通信

設定手順

複数のHULFT10 Smart ProxyとHULFTが通信するための設定手順は以下のとおりです。

  1. 事前準備

    事前準備として以下を行います。

    • Nginxの設定

      設定内容は「Nginxの設定」を参照してください。

    • HULFT10 Smart Proxy(WSS)を使用するためのSSL証明書の設定

      SSL証明書は、お客様で正規のSSL証明書を入手してください。

      入手したSSL証明書をHULFT10 Smart Proxy(WSS)のインストール環境下に配置します。

      /usr/local/smartproxy-wss-server/etc/ssl/server.pem
      /usr/local/smartproxy-wss-server/etc/ssl/server.key
      

       

      HULFT10 Smart Proxy(WSS)のWSSサーバー設定ファイル(wss-config.yml)に、SSL証明書のパスを指定します。

      server:
        hostname:(Nginx の稼働するホスト名)
        servicename:(Nginx 配下のwss-server 群を識別できるサービス名)
        inner-bind-ip: 0.0.0.0
        inner-port: 30001
        outer-bind-ip: 0.0.0.0
        outer-port: 42000
        tls-cert-path: /usr/local/smartproxy-wss-server/etc/ssl/server.pem 
        tls-key-path: /usr/local/smartproxy-wss-server/etc/ssl/server.key 
        socket-read-timeout-sec: 30
        connection-retry-waittime-sec: 30
        connection-retry-num: 10
      

      WSSサーバー設定ファイルの内容を反映させるために、HULFT10 Smart Proxyをいったん停止してから再起動させてください。

      詳細は、「HULFT10 Smart Proxyの起動と終了」を参照してください。

  2. 複数のHULFT10 Smart Proxyの登録

    複数のHULFT10 Smart Proxyの登録については、「システム動作環境設定の更新」を参照してください。

  3. 配信側HULFTの管理情報の設定

    配信側HULFTの管理情報の設定は、「HULFT10 Smart ProxyとHULFTとの通信」の「設定手順」の「配信側HULFTの管理情報の設定」と同じです。

  4. HULFT10 Smart Proxy(WSS)の管理情報の設定

    HULFT10 Smart Proxy(WSS)のWSSサーバー設定ファイル((導入ディレクトリー)/wss/wss-config.yml)を設定します。

    設定内容は「WSSサーバー設定ファイル(wss-config.yml)」を参照してください。

  5. 集信側HULFTの管理情報の設定

    集信側のHULFTに、以下の管理情報を設定します。

     

    詳細ホスト情報

    PROXY サーバ名

    : Web サーバー(Nginx)のホスト名

    PROXY ポートNo.

    : Web サーバー(Nginx)のstream TCP 受付ポート番号

    HULFT7通信モード

    : 無効(N)

     

    システム動作環境設定

    高強度暗号強制モード

    : 無効(0)

     

    その他の設定は任意です。

     

 

以上で、複数のHULFT10 Smart ProxyとHULFTが通信するための設定が完了しました。

実行手順

要求を発行し確認するまでの手順は以下のとおりです。

  1. 事前準備

    配信要求の発行の前に以下を確認してください。

    • HULFT10 Smart Proxy(WSS)が起動していない場合は起動します。

      HULFT10 Smart Proxy(WSS)を起動方法については、「HULFT10 Smart Proxyの起動と終了」を参照してください。

    • 詳細ホスト情報のPROXY サーバ名およびPROXY ポートNo.にWeb サーバー(Nginx)の値を設定します。

  2. 要求を発行

    各要求の発行については、以下を参照してください。

  3. 配信要求の結果を確認

    配信要求の結果はHULFTの配信履歴で確認できます。

    HULFTの配信履歴については、以下を参照してください。

    HULFT10 for Windows オペレーション マニュアル : 配信状況を確認する

    HULFT10 for Linux/AIX オペレーション マニュアル : 配信状況や集信状況を確認する

    HULFT10 for IBMi オペレーション マニュアル : 配信状況や集信状況を確認する

    HULFT10 for zOS オペレーション マニュアル : 配信状況および集信状況を確認する