メッセージ送信中間イベント(DataSpider Servista)

機能概要

プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
指定したDataSpider Servistaのスクリプトを実行することができます。
イベントの実行時には、DataSpider BPM側のデータ項目の値を、DataSpider Servista側で定義されている入力変数へ渡すことができます。
スクリプト終了時には、DataSpider Servista側で定義されている出力変数の値を、DataSpider BPM側のデータ項目の値として受け取ることができます。
スクリプトの実行結果(結果の戻り値:ExitStatusおよびエラー内容)を受け取り、その後のタスクや条件分岐処理等で使用することができます。
この機能を使用する場合は、別途DataSpider Servistaが必要となります。
      DataSpider Servistaの動作確認済バージョンに関する詳細は、配布資料「README」ファイルを参照してください。
ここでは、DataSpider Servistaの詳細な操作および設定方法等は説明しておりません。詳細は、DataSpider Servistaのヘルプを参照してください。

アプリ管理権限を持つユーザが対象です。

機能一覧

ワークフロー図 ワークフロー図の作成を行います。
スイムレーンや各アイテムを配置し、フローを作成して、作業の順序を定義します。
ヒューマンタスク プロセスにおいて、処理担当者が作業する手動工程を表します。
プロセス実行時に、データを入力するフォーム(タスク処理画面)が表示されます。
サービスタスク
(データ設定)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
数値型、日付型/日時型、文字型、選択型データ項目に、動的な値や演算結果を代入します。
サービスタスク
(PDF生成)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
業務データ(各データ項目に保持されている値)を埋め込んだPDF帳票を生成します。
サービスタスク
(選択肢マスタ更新)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
指定の選択型データ項目の内容を、アプリ共有アドオンの[選択型データ項目で使用する選択肢マスタ]として更新します。
スクリプトタスク プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
ECMAスクリプトを使用して、業務データ(各データ項目に保持されている値)を編集します。
受信タスク
(フォーム)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
アカウントを持たないユーザに対して、プロセスの途中での入力フォームを提供します。
メッセージ開始イベント(フォーム)を使用してユーザにWeb入力フォームを提供したあとに、メールによる本人確認を経て、詳細情報を入力するようなWeb入力フォームを表示します。
受信タスク
(Webhook)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
外部サービス側のWebhook通知の受信まで待機し、受信後にトークンが進みます。
サービスタスク
(Add-on)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
ユーザ独自定義のサービスタスクを処理します。
タイマー開始イベント プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
設定した日時にプロセスを自動的に開始します。
タイマー中間イベント プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
指定した日時まで待機し、指定日時を経過するとトークンが進みます。
メッセージ開始・
受信中間イベント(HTTP)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
メッセージ開始イベント(HTTP): 外部システムまたはDataSpider BPMの他のプロセスから受け取ったメッセージをもとにプロセスを開始します。
メッセージ受信中間イベント(HTTP): プロセスの実行途中で、外部システムまたはDataSpider BPMの他のプロセスから受け取ったメッセージをもとにデータを入力できます。
メッセージ開始イベント
(フォーム)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
Webページの入力フォームから受け取ったメッセージをもとにプロセスを開始します。
入力フォームは、データ項目のレイアウトをWebページに埋め込んで使用します。
メッセージ開始イベント
(Webhook)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
外部サービス側のWebhook通知の受信を起点とし、プロセスを自動的に開始します。
メッセージ送信中間イベント
(HTTP)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
指定したURLに、HTTPリクエストを送信します。
外部システムまたはDataSpider BPMの他のプロセスへのデータ送信が可能となります。
メッセージ送信中間イベント
(メール)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
設定した内容でメールを送信します。
送信先は任意に設定できます。
メール本文に、データ項目の入力内容を埋め込むことができます。
メッセージ送信中間イベント
(DataSpider Servista)
プロセスにおいて、システムが処理する自動工程を表します。
指定したDataSpider Servistaのスクリプトを実行することができます。
イベントの実行時には、DataSpider BPM側のデータ項目の値を、DataSpider Servista側で定義されている入力変数へ渡すことができます。
スクリプト終了時には、DataSpider Servista側で定義されている出力変数の値を、DataSpider BPM側のデータ項目の値として受け取ることができます。
スクリプトの実行結果(結果の戻り値:ExitStatusおよびエラー内容)を受け取り、その後のタスクや条件分岐処理等で使用することができます。
分岐 ワークフロー図に分岐がある場合、分岐・遷移先の設定を行います。

項目説明


項目名 必須 説明
工程名 任意 イベントの名称を入力します。
メモ 任意 イベントの注意点や目的などに関するメモを入力します。
通信設定 接続テスト - [ホスト]、[ポート]、[ユーザ名]、[パスワード]および[HTTPS通信]に設定した値で接続確認を行い、その接続結果を表示します。
  • 「接続成功」: 設定した値が正常であり、接続に成功しました。
  • 「接続失敗」: 設定した値が不正であり、接続に失敗しました。
結果判定のタイムアウト時間は、設定ファイル(qbpms.config)のqbpms.dataspider.metadata.timeoutの値で指定されています。
結果判定のタイムアウト時間に関する詳細は、「設定ファイル(qbpms.config)」を参照してください。
ホスト 必須 DataSpider Servistaが存在するマシンのホスト名またはIPアドレスを指定します。
  • 初期値: 「127.0.0.1」
  • 設定例: 「localhost」
ポート 必須 DataSpider Servistaの使用しているポート番号を指定します。
  • 初期値: 「7700」
  • 設定例: 「8443」
ユーザ名 必須 DataSpider Servista側のスクリプトを実行するユーザを指定します。
  • 初期値: なし
  • 設定例: 「root」
パスワード 必須 DataSpider Servista側のスクリプトを実行するユーザのパスワードを指定します。
入力値は、「*」で表示されます。
  • 初期値: なし
  • 設定例: 「password」
HTTPS通信 任意 DataSpider ServistaとHTTPS接続を行うかどうかを指定します。
  • オン: HTTPS通信で接続します。
  • オフ: HTTP通信で接続します。
  • 初期値: オフ
HTTPS通信を行う場合は、DataSpider Servista側にも同様にHTTPS通信設定を行う必要があります。
HTTPS通信設定に関する詳細は、DataSpider Servistaのヘルプを参照してください。
HTTPS通信設定を行う他に、DataSpider Servistaのサーバ証明書をDataSpider BPMにインポートする必要があります。
DataSpider Servistaのサーバ証明書のインポートに関する詳細は、インストールガイドの「12. DataSpider ServistaへのSSL通信設定」を参照してください。
サービス名 必須 実行するスクリプトのサービス名を入力またはリストから選択します。
サービス名の表記形式は、「<ユーザ名>@<プロジェクト名>」となります。
  • 初期値: なし
  • 設定例: 「root@TestProject」
実行する前には必ず、DataSpider Servistaにサービスを登録している必要があります。
[接続テスト]に「接続失敗」が表示されている場合は、リストには何も表示されません。
      通信設定の設定値を確認してください。
スクリプト名 必須 実行するスクリプト名を入力またはリストから選択します。
  • 初期値: なし
  • 設定例: 「TestScript01」
実行する前には必ず、DataSpider Servistaにサービスを登録している必要があります。
[接続テスト]に「接続失敗」が表示されている場合は、リストには何も表示されません。
      通信設定の設定値を確認してください。
実行時の種別 必須 スクリプト実行時に使用するDataSpider Servistaのグローバルリソースの種別を指定します。
グローバルリソースに種別を設定することにより、スクリプトを編集することなくデータベースなどの接続先を切り替えることができます。
この設定により、開発/テスト/本番などの各フェーズで、接続先データベースはそれぞれに用意したものを使用したいが、スクリプトは変更したくない、といった場合に使用することができます。

以下の種別を指定することができます。
  • 「default」: デフォルト種別で実行します。
  • 「test」: テスト用種別で実行します。
  • 「production」: 本番用種別で実行します。
  • その他(任意入力): 別途用意した任意の種別で実行します。
  • 初期値: 「default」
  • 設定例: 「production」
指定した種別が見つからない場合にdefault種別を使用 任意 [実行時の種別]で指定した種別が存在しない場合、default種別を使用するかどうかを指定します。
  • オン: [実行時の種別]プロパティで指定した種別が存在しない場合、デフォルト種別で実行します。
  • オフ: [実行時の種別]プロパティで指定した種別が存在しない場合、スクリプトの実行エラーとなります。
  • 初期値: オフ
XMLログの出力 任意 スクリプト実行内容に関するログ(XML形式ファイル)を出力するかどうかを指定します。
  • オン: XMLログを出力します。
  • オフ: XMLログを出力しません。
  • 初期値: オフ
DataSpider Servistaの以下の場所に出力されます。
      <DataSpider Servistaインストールディレクトリ>¥server¥logs下の実行日付フォルダ、「execution」フォルダ以下
ログレベル 任意 スクリプト実行時に出力するXMLログの出力レベルを指定します。

以下のログレベルを指定することができます。
  • 「NOTICE」: 重要なログのみを出力するログレベルです。
  • 「INFO」: 運用時推奨のログレベルです。
  • 「FINFO」: 開発時推奨のログレベルです。
  • 「FINEST」: より詳細なログを出力するログレベルです。
  • 「DEBUG」: 非常に詳細なログを出力するログレベルです。
  • 初期値: 「NOTICE」
  • 設定例: 「DEBUG」
[XMLログの出力]プロパティを指定した場合に有効になります。
送受信パラメータ データ項目名 - 現在、データ項目として登録している項目の一覧が表示されます。(表示のみ)
「件名」および「プロセスID」はすべてのアプリで共通に用意されます。
  • 初期値: 「件名」、「プロセスID」
送信パラメータ名 任意 [データ項目名]に一覧表示された各項目の値を、DataSpider Servista側のどのスクリプト入力変数に渡すのかを指定します。
  • スクリプト変数の名前を入力またはリストから選択します。
  • スクリプト変数名は、完全に一致している必要があります。
    一致する変数名がない場合は、エラーにはならずデータ項目の値が送信されません。
  • 指定したスクリプト変数は、「入力変数」として設定されている必要があります。
    「入力変数」の設定ではない場合は、エラーにはならずデータ項目の値が送信されません。
  • データ項目と送信パラメータに指定した変数のデータ型は、必ず同じデータ型または対応しているデータ型である必要があります。
    データ型が一致または対応していない場合は、「スクリプト実行エラー」となります。
    データ型のマッピングに関する詳細は、こちらを参照してください。
  • 初期値: なし
  • 設定例: 「varString」
[通信設定]タブの[接続テスト]に「失敗」が表示されている場合は、リストには何も表示されません。
      通信設定の設定値を確認してください。
受信パラメータ名 任意 [データ項目名]に一覧表示された各項目の値に、DataSpider Servista側のどのスクリプト出力変数が返されるのかを指定します。
  • スクリプト変数の名前を入力またはリストから選択します。
  • スクリプト変数名は、完全に一致している必要があります。
    一致する変数名がない場合は、エラーにはならずスクリプト出力変数の値が受信されません。
  • 指定したスクリプト変数は、「出力変数」として設定されている必要があります。
    「出力変数」の設定ではない場合は、エラーにはならずスクリプト出力変数の値が受信されません。
  • データ項目と受信パラメータに指定した変数のデータ型は、必ず同じデータ型または対応しているデータ型である必要があります。
    データ型が一致または対応していない場合は、「受信パラメータ変換エラー」となります。
    データ型のマッピングに関する詳細は、こちらを参照してください。
    以下のデータ項目は、受信パラメータ名を設定することはできません。画面上では、<設定不可>と表示されます。
    • プロセスID
    • [スクリプト実行結果受信データ項目]プロパティで選択したデータ項目
    • [エラー受信データ項目]プロパティで選択したデータ項目
  • 初期値: なし
  • 設定例: 「varBigDecimal」
[通信設定]タブの[接続テスト]に「失敗」が表示されている場合は、リストには何も表示されません。
      通信設定の設定値を確認してください。
スクリプト実行結果受信
データ項目
任意 DataSpider Servistaのスクリプト実行結果(ExitStatus)の値を、DataSpider BPM側に保持するデータ項目を指定します。
  • リストから、スクリプト実行結果を保持したいデータ項目を選択します。
  • リストに表示されるデータ項目は、数値型のデータ型のみが表示されます。
  • 初期値: なし
  • 設定例: 「エラーコード取得」
エラー受信
データ項目
任意 DataSpider Servistaのスクリプト実行結果により出力されるエラーの値を、DataSpider BPM側に保持するデータ項目を指定します。
  • リストから、エラー内容を保持したいデータ項目を選択します。
  • リストに表示されるデータ項目は、文字型(単一行/複数行)のデータ型のみが表示されます。
  • 初期値: なし
  • 設定例: 「エラーメッセージ取得」
スクリプト実行結果以外にも、送受信パラメータのデータ型指定に誤りがある場合などには、DataSpider BPM側でエラーが出力されます(受信パラメータ変換エラーの場合など)。
      このような場合、エラー内容は出力されますが、スクリプトが実行されているかどうかに関わらず、スクリプト実行結果(ExitStatus)の値を[スクリプト実行結果受信データ項目]には保持しません。

操作メニュー説明

表示
(HTML5版)
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(Flash版)
操作メニュー 説明
[ヘルプ]アイコン
[ヘルプ]ボタン
このマニュアルページを表示します。
[参照を挿入する...]アイコン
[変数の利用]ボタン
[ホスト]、[ポート]、[ユーザ名]および[パスワード]に、変数の参照を挿入します。
  • [アプリ変数]: ${var[<変数名>]}
  • [システム変数]: ${var[applicationRoot]}
アプリ変数に関する詳細は、「変数設定(アプリ変数)」を参照してください。
システム変数に関する詳細は、「設定ファイル(qbpms.config)」を参照してください。
[参照を挿入する...]アイコン
[変数の利用]ボタン
[サービス名]および[スクリプト名]に、変数の参照を挿入します。
  • [アプリ変数]: ${var[<変数名>]}
  • [システム変数]: ${var[applicationRoot]}
アプリ変数に関する詳細は、「変数設定(アプリ変数)」を参照してください。
システム変数に関する詳細は、「設定ファイル(qbpms.config)」を参照してください。
[送信パラメータ名を受信パラメータ名にコピー]アイコン
[送信パラメータ名を受信パラメータ名にコピー]ボタン
[送信パラメータ名]プロパティに入力したスクリプト変数名を、[受信パラメータ名]プロパティにすべてコピーします。
[適用して閉じる]ボタン
[閉じる]ボタン
設定した値を適用してメッセージ受信中間イベント(DataSpider Servista)のプロパティ設定ダイアログを閉じます。
- [適用する]ボタン 設定した値を適用します。
- [キャンセル]ボタン 設定した値を適用せずに、メッセージ送信中間イベント(DataSpider Servista)のプロパティ設定ダイアログを閉じます。

メッセージ送信中間イベント(DataSpider Servista)の処理仕様

データ送受信基本仕様

DataSpider Servistaとのデータ送受信を行う際の基本仕様は以下のとおりです。

データ型のマッピング

データ型(DataSpider BPM) データ型(DataSpider Servista) 説明
件名 文字列型 件名に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • DataSpider Servistaから空文字を受信した場合は、入力値をクリアします。
  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が256文字を超える場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
プロセスID 10進数型 プロセスIDに関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • プロセスを表す「p」を取り除いた数値でDataSpider Servistaに送信されます。
  • DataSpider Servistaから値を受信することはできません。
  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
文字型
-[単一行]
-[複数行]
文字列型 文字型に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • DataSpider Servistaから空文字を受信した場合は、入力値をクリアします。
  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、データ項目のシステム許容範囲および入力チェックの設定範囲(最小文字数/最大文字数)を超える場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
数値型 10進数型 数値型に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、データ項目のシステム許容範囲および入力チェックの設定範囲(最小値/最大値)を超える場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信する値に小数点が含まれる場合は、DataSpider BPM側の小数点以下の桁数の設定値に注意してください。
      DataSpider BPM側の小数点以下の桁数設定値以上の値は、受信時に切り捨てられます。
選択型
-[ラジオボタン]
-[セレクトボックス]
XML型 選択型(ラジオボタン、セレクトボックス)に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • DataSpider Servistaに送信される値は以下のとおりです。

    例:  1,選択肢A   2,選択肢B   3,選択肢C

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <items>
        <item selected="false">
           <value>1</value>
           <displayName>選択肢A</displayName>
        </item>
        <item selected="true">       ※「true」が保持されるこの選択肢が選択されています。
           <value>2</value>
           <displayName>選択肢B</displayName>
        </item>
        <item selected="false">
           <value>3</value>
           <displayName>選択肢C</displayName>
        </item>
    </items>

  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、送信時の値と表示名が一致する選択肢がない場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、すべて選択されていない状態でデータ項目が必須設定の場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、複数選択されている状態の場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、上記のXML構造と異なる場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
$DSBPM_HOME¥sample¥datatype_select.xmlに選択型のサンプルXMLファイル(選択型共通)を用意しています。
      DataSpider Servistaにて、XMLスキーマを定義する際に使用してください。
選択型
-[チェックボックス]
XML型 選択型(チェックボックス)に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • DataSpider Servistaに送信される値は以下のとおりです。

    例:  1,選択肢A   2,選択肢B   3,選択肢C

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <items>
        <item selected="true">       ※「true」が保持されるこの選択肢が選択されています。
           <value>1</value>
           <displayName>選択肢A</displayName>
        </item>
        <item selected="false">
           <value>2</value>
           <displayName>選択肢B</displayName>
        </item>
        <item selected="true">       ※「true」が保持されるこの選択肢が選択されています。
           <value>3</value>
           <displayName>選択肢C</displayName>
        </item>
    </items>

  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、送信時の値と表示名が一致する選択肢がない場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、すべて選択されていない状態でデータ項目が必須設定の場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、データ項目の入力チェックの設定範囲(最小選択数/最大選択数)を超える場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、上記のXML構造と異なる場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
$DSBPM_HOME¥sample¥datatype_select.xmlに選択型のサンプルXMLファイル(選択型共通)を用意しています。
      DataSpider Servistaにて、XMLスキーマを定義する際に使用してください。
選択型
-[検索セレクトボックス]
XML型 選択型(検索セレクトボックス)に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • DataSpider Servistaに送信される値は以下のとおりです。

    例: 2,選択肢B

    ※検索セレクトボックスでは、選択された値のみが保持されています。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <items>
        <item selected="true">    
           <value>2</value>
           <displayName>選択肢B</displayName>
        </item>
    </items>

  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、選択されていない状態でデータ項目が必須設定の場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
$DSBPM_HOME¥sample¥datatype_select.xmlに選択型のサンプルXMLファイル(選択型共通)を用意しています。
      DataSpider Servistaにて、XMLスキーマを定義する際に使用してください。
日付型
-[年月日]
-[年月]
-[月日]
-[年]
日付/日時型 日付型に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • DataSpider Servistaに送信される値は以下のとおりです。
    YYYY、MMおよびDDはDataSpider BPMから送信された値です。
    • 年月日: YYYY-MM-DD 00:00:00
    • 年月: YYYY-MM-01 00:00:00
    • 月日: 2000-MM-DD 00:00:00
    • 年: YYYY-01-01 00:00:00
  • DataSpider Servistaから受信した値は、日付フォーマット以外の箇所(「年月日」の場合は、「時分秒」の部分)は切り捨てられます。
  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、データ項目のシステム許容範囲を超える場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
日時型 日付/日時型 日時型に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • DataSpider Servistaに送信される値は以下のとおりです。
    YYYY、MM、DD、HHおよびMMはDataSpider BPMから送信された値です。
    • 日時: YYYY-MM-DD HH:MM:00
  • DataSpider Servistaから受信した値は、日時フォーマット以外の箇所(「秒」の部分)は切り捨てられます。
  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、データ項目のシステム許容範囲を超える場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
ファイル型 XML型 ファイル型に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • DataSpider Servistaに送信される値は以下のとおりです。

    例: 添付ファイルA,テスト画像.png     添付ファイルB,テストファイル.txt

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <files>
        <file>                      ※添付ファイルA
           <name>テスト画像.png</name>
           <content-type>image/png</content-type>
           <data>-----BASE64でエンコードされたバイナリファイル-----</data>
        </file>
        <file>                      ※添付ファイルB
           <name>テストファイル.txt</name>
           <content-type>text/plain</content-type>
           <data>-----BASE64でエンコードされたバイナリファイル-----</data>
        </file>
    </files>

  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、上記のXML構造と異なる場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
$DSBPM_HOME¥sample¥datatype_file.xmlにファイル型のサンプルXMLファイルを用意しています。
      DataSpider Servistaにて、XMLスキーマを定義する際に使用してください。
ユーザ型 XML型 ユーザ型に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • DataSpider Servistaに送信される値は以下のとおりです。

    例:  1   testtaro@testserver.com   テスト太郎

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <user>
        <id>1</id>
        <mailAddress>testtaro@testserver.com</mailAddress>
        <name>テスト太郎</name>
    </user>

  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、送信時のID/名前/メールアドレスがすべて一致するユーザが存在しない場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、上記のXML構造と異なる場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
DataSpider Servistaから受信した値が、メールアドレスのみの場合でも正常に受信することができます。

      例: メールアドレスのみの受信データ

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
      <user>
          <mailAddress>testtaro@testserver.com</mailAddress>
      </user>

$DSBPM_HOME¥sample¥datatype_user.xmlにユーザ型のサンプルXMLファイルを用意しています。
      DataSpider Servistaにて、XMLスキーマを定義する際に使用してください。
組織型 XML型 組織型に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • DataSpider Servistaに送信される値は以下のとおりです。

    例:  2   sales_group@testserver.com   営業部

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <group>
        <id>2</id>
        <mailAddress>sales_group@testserver.com</mailAddress>
        <name>営業部</name>
    </group>

  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、送信時のID/名前/メールアドレスがすべて一致する組織が存在しない場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、上記のXML構造と異なる場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
DataSpider Servistaから受信した値が、名前のみの場合でも正常に受信することができます。

      例: 名前のみの受信データ

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
      <group>
          <name>営業部</name>
      </group>

$DSBPM_HOME¥sample¥datatype_group.xmlに組織型のサンプルXMLファイルを用意しています。
      DataSpider Servistaにて、XMLスキーマを定義する際に使用してください。
掲示板型 文字列型 掲示板型に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
テーブル型 XML型 テーブル型に関するデータ送受信の基本仕様は以下のとおりです。
  • DataSpider Servistaに送信される値は以下のとおりです。

    例:


    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <list>
        <row>                   ※テーブルの1行目
            <col>Apple</col>
            <col>2.5</col>
            <col>3</col>
            <col>7.50</col>
        </row>
        <row>                   ※テーブルの2行目
            <col>Orange</col>
            <col>1.3</col>
            <col>2</col>
            <col>2.60</col>
        </row>
        <summary>          ※テーブルの合計行
            <col />
            <col />
            <col />
            <col>10.10</col>
        </summary>
    </list>

  • DataSpider Servistaから<list></list>を受信した場合は、レコード値をすべてクリアします。
  • 以下の場合は、実行時エラーとなります。
    • 送信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「スクリプト実行エラー」となります。
    • 受信パラメータに他のデータ型を指定した場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、送信時のカラム(<col>...</col>)数と一致していない場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、データ項目の入力チェックの設定範囲(最小行数/最大行数)を超える場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、カラム(<col>...</col>)で定義した各データ項目のシステム許容範囲および入力チェックの設定範囲を超える場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
    • DataSpider Servistaから受信した値が、上記のXML構造と異なる場合は、実行時に「受信パラメータ変換エラー」となります。
$DSBPM_HOME¥sample¥datatype_table.xmlにテーブル型のサンプルXMLファイルを用意しています。
      テーブル型は定義する形式でXML構造が異なりますが、DataSpider Servistaにて、XMLスキーマを定義する際に参考にしてください。

イベント実行時の応答メッセージ

スクリプトの実行結果の値

DataSpider Servistaのスクリプト実行結果(ExitStatus)で返される値を説明します。
スクリプト実行結果(ExitStatus)に関する詳細は、DataSpider Servistaのヘルプを参照してください。

結果の種別 説明
1~9999 ユーザ定義の正常値 ユーザ定義正常終了時の終了ステータスです。
endコンポーネントの戻り値に、1~9999を設定した際の終了ステータスです。
0(デフォルト) 正常値 デフォルトの正常終了時の終了ステータスです。
-1~-9999 ユーザ定義のエラー ユーザ定義エラー時の終了ステータスです。
endコンポーネントの戻り値に、-1~-9999を設定した際の終了ステータスです。
-10101 エラー コンポーネントの実行に失敗したときに返される終了ステータスです。
-10102 エラー スクリプトのロードに失敗したときに返される終了ステータスです。
-10103 エラー スクリプトの入力値が不正なときに返される終了ステータスです。
-10104 エラー スクリプトがロールバックされたときに返される終了ステータスです。
-10105 エラー スクリプトの実行が中断されたときに返される終了ステータスです。
-10201 エラー トランザクションの失敗によりスクリプトの実行が失敗したときに返される終了ステータスです。
-20001 エラー 特定できない原因でスクリプトの実行が失敗したときに返される終了ステータスです。
-20002 エラー 予期しない問題でスクリプトの実行が失敗したときに返される終了ステータスです。
-20003 エラー 接続に失敗したときに返される終了ステータスです。
-20004 エラー スレッド管理で問題が発生したときに返される終了ステータスです。
-20005 エラー スクリプトが終了する前に、タイムアウトに指定した時間を経過したときに返される終了ステータスです。

エラー発生時のメール通知

エラー発生時には、エラー内容をメールで通知します。
通知対象ユーザ コントロール権限に関する詳細は、
「アプリ権限一覧」を参照してください。
メール通知機能を有効にするには、事前に設定ファイル(qbpms.config)の設定が必要です。
      設定ファイル(qbpms.config)に関する詳細は、「設定ファイル(qbpms.config)」を参照してください。

エラーメールの通知例


件名:
[DSBPM] DataSpider Servista スクリプト実行失敗のお知らせ

本文:
コントロール権限ユーザ宛

メッセージ送信中間イベント(DataSpider Servista)の実行に失敗しました。

* エラー種別
スクリプト実行エラー

* 終了ステータスコード
-10102

* エラー内容
com.appresso.ds.common.script.ScriptNotFoundException: [RtnCodeE10102]

* アプリ
 m39 : RtnCodeE10102
 (version 1)

* プロセスID
 p398

* イベント
 呼出

* 接続設定
host: localhost
port: 7123
user: root
password: [PROTECTED]
sslEnabled: false
serviceName: root@TestPrj
scriptName: RtnCodeE10102
executionType: default
enableXMLLog: true
logLevel: DEBUG

* 送信データ
 varBigDecimal =