DataSpiderServerの設定

DataSpiderServerの設定とは

DataSpiderServerの設定は、DataSpiderServerに関連した各種設定の参照や変更、または実行などをを行うツールです。

DataSpiderServerの設定の起動

  1. コントロールパネルから「DataSpiderServerの設定」を選択します。


  2. 「DataSpiderServerの設定」プロパティが開きます。

全般

[全般]タブでは、DataSpiderServerが稼動するOSの情報が表示されます。



項目名 説明 補足
ホスト名 DataSpiderServerが稼動しているOSのホスト名/IPアドレスが表示されます。
  • DataSpiderServerが稼動しているOSに複数のIPアドレスが割り当てられていた場合に表示するIPアドレスは、OSのネイティブAPIの仕様に依存しています。
VMID DataSpiderServerが稼動しているJVMの一意な識別子が表示されます。
  • 一意な識別子は、JVMのプロセスごとに割り振られます。
地域と言語 DataSpiderServerが稼動しているOSの地域と言語の設定が表示されます。  
プロセッサ数 DataSpiderServerが稼動しているOSが認識しているプロセッサ数が表示されます。  

システムプロパティ

[システムプロパティ]ボタンを押下すると、システムプロパティ一覧を参照することができます。
これらのプロパティ値は、Mapperロジックを使用することによってスクリプトから参照することもできます。

ポート

[ポート]タブでは、DataSpider StudioからDataSpiderServerへ接続する際に使用されるポート番号を変更することができます。
管理者権限を持ったユーザのみ実行できます。

ポート番号

[ポート番号]に新しいポート番号を入力し、[了解]ボタンまたは[適用]ボタンを押下すると設定を保存することができます。

DataSpiderServerの再起動後に有効になります。
Studioの設定は自動では変更されません。手動で変更する必要があります。
設定方法の詳細については、「プロパティリファレンス」を参照してください。

セキュリティ

[セキュリティ]タブでは、DataSpiderServerと各種コンポーネント間で行ってるHTTP通信をHTTPSで通信するように変更することができます。

HTTPS通信を有効にするには、DataSpiderServerが参照するキーストアに、サーバ証明書と通信データを暗号化/複合化するための公開鍵および秘密鍵が格納されている必要があります。鍵と証明書の生成方法については
HTTP設定を参照してください。



DataSpiderServerとHTTP通信を行っているコンポーネントは以下の通りです。

HTTPSを有効にする

[了解]ボタンまたは[適用]ボタンを押下すると設定を保存することができます。

DataSpiderServerの再起動後に有効になります。

ポート番号

HTTPS通信を行うときのポート番号を入力します。デフォルトは「8443」です。[了解]ボタンまたは[適用]ボタンを押下すると設定を保存することができます。

DataSpiderServerの再起動後に有効になります。
well-knownポート以外のポート番号を指定してください。
[ポート]タブで指定したポート番号と同一の番号を使用することはできません。

キーストアパスワード

DataSpiderServerが参照するキーストアのパスワードを入力します。デフォルトは「changeit」です。 [了解]ボタンまたは[適用]ボタンを押下すると設定を保存することができます。

DataSpiderServerの再起動後に有効になります。

キーストアパスワードの確認

入力したキーストアパスワード正しいか確認します。

ライセンス情報

[ライセンス情報]タブでは、DataSpiderServerのライセンス情報を閲覧することができます。

一覧のコンポーネントをダブルクリックすると、詳細なライセンス情報が表示されます。

サーバ移行

[サーバ移行]タブでは、開発環境から本番環境へDataSpiderServerの設定を移行することができます。
サーバ移行を実行する前には、スクリプトが実行されていないこと、他のユーザがDataSpiderServerを使用していないことを確認してください。
管理者権限を持ったユーザのみ実行できます。

サーバ移行は同一バージョンのDataSpiderServer間でのみ使用することができます。



エクスポート

エクスポートでは、DataSpiderServerの設定をZIP形式ファイルとしてクライアントOSローカルファイルシステムに出力します。
エクスポートできる設定は、以下の通りです。 また、以下の設定はエクスポートできません。 これらの設定が必要な場合は、インポート先のDataSpiderServerにあらかじめ作成してください。
  1. [サーバ移行]タブの[設定のエクスポート]ボタンを押下します。
  2. 「DataSpiderServer設定のエクスポート」プロパティが開きます。


  3. エクスポートする設定にチェックを入れます。
    デフォルト値はすべての項目にチェックが入った状態となります。

    [プロジェクトファイル]にチェックを入れた場合、[全バージョン]または[最新バージョンのみ]を選択します。



    デフォルトは[全バージョン]となります。

    項目 説明
    全バージョン プロジェクトファイルの全バージョンをエクスポートします。
    最新バージョンのみ プロジェクトファイルの最新バージョンのみをエクスポートします。

  4. [次へ]ボタンを押下します。

  5. エクスポートのオプション指定をします。(エクスポートする項目にトリガーが含まれている場合のみこの画面に遷移します。)


    トリガーを有効または無効にしてエクスポートする場合には、[トリガーを次の状態としてエクスポート]にチェックを入れコンボボックスから状態を選んでください。チェックを入れない場合にはエクスポート元と同じ状態のままトリガーがエクスポートされます。
    デフォルト値はチェックが入っていない状態となります。

  6. [次へ]ボタンを押下します。

  7. エクスポート先のディレクトリを入力します。[参照]ボタンを押下するとディレクトリチューザが起動します。


  8. [次へ]ボタンを押下すると、エクスポートを開始します。

  9. エクスポートが完了すると、エクスポート結果が表示されます。エラーが発生した場合には、エラー情報も出力されます。


  10. [了解]ボタンを押下すると、設定のエクスポートを終了することができます。

エクスポート時の注意事項

インポート

インポートは、エクスポートされたZIP形式ファイルを使用して、設定を上書きします。
インポート後は必ずDataSpiderServerの再起動を行ってください。
  1. [サーバ移行]タブの[設定のインポート]ボタンを押下します。
  2. 「DataSpiderServer設定のインポート」プロパティが開きます。


  3. [インポートするファイル(ZIP形式)]に、エクスポートしたZIPファイルを入力または選択します。

    プロジェクトの差分インポートを行う場合には、[プロジェクトの差分インポート]にチェックを入れてください。
    [プロジェクトの差分インポート]にチェックを入れた場合、プロジェクトファイルのインポート時に、インポート先に存在しないプロジェクトのみをインポートします。

    トリガーを有効または無効にしてインポートする場合には、[トリガーを次の状態としてインポート]にチェックを入れコンボボックスから状態を選んでください。
    [トリガーを次の状態としてインポート]にチェックを入れた場合、エクスポートしたZIPファイル内のトリガーの状態に関わらず有効または無効状態としてトリガーをインポートします。


  4. [次へ]ボタンを押下すると、インポートを開始します。

  5. インポートが完了すると、インポート結果が表示されます。エラーが発生した場合には、エラー情報も出力されます。


  6. [了解]ボタンを押下すると、設定のインポートを終了することができます。
    インポート後は必ずDataSpiderServerの再起動を行ってください。インポートされた各種設定が反映されるのは、DataSpiderServerの再起動後となります。

インポートの動作

設定のインポートの動作には、インポート先に設定されている内容を削除して新規に登録する「上書き」と、インポート先に設定されている内容を更新し、設定されていない内容は追加する「差分更新」の2種類があります。
各設定の動作は以下の通りです。

設定名 インポートの動作 備考
サービス 差分更新  
グローバルリソース 差分更新  
環境変数 上書き  
トリガー 差分更新  
休日設定カレンダー 差分更新  
プロジェクトファイル 上書き
差分インポート
[プロジェクトの差分インポート]にチェックを入れた場合、差分のみインポートとなります。
アプリケーションログ出力設定 差分更新  

設定のインポート時の「差分更新」「上書き」「プロジェクトの差分インポート」の動作の違いについては、以下の通りです。

差分更新
既存の設定 インポート内容 インポート結果
A
B
-
A'
-
C'
A'(上書き)
B(そのまま)
C'(追加)
上書き
既存の設定 インポート内容 インポート結果
A
B
-
A'
-
C'
A'(上書き)
-(削除)
C'(追加)
プロジェクトの
差分インポート
既存の設定 インポート内容 インポート結果
A
B
-
A'
-
C'
A(そのまま)
B(そのまま)
C'(追加)

インポート時の注意事項

その他

[その他]タブでは、一時ディレクトリのクリーンアップやDataSpiderServerの再起動・停止を行うことができます。
管理者権限を持ったユーザのみ実行できます。

一時ディレクトリのクリーンアップ

${dataspider.home}/server/tempディレクトリ(「一時ディレクトリ」)には、サーバ実行中に作成されるテンポラリファイルが残る場合があります。このテンポラリファイルを一時ディレクトリから削除します。
  1. [その他]タブの[一時ディレクトリ削除]ボタンを押下します。

  2. 「一時ディレクトリ削除」ダイアログが開きます。


  3. [了解]ボタンを押下すると、ダイアログを閉じることができます。

DataSpiderServerの再起動

DataSpiderServerへ再起動の要求を送信します。
  1. [その他]タブの[DataSpiderServer再起動]ボタンを押下します。

  2. 「再起動要求」ダイアログが開きます。


  3. [了解]ボタンを押下すると、ダイアログを閉じることができます。
DataSpiderServerの再起動後は、Studioメニューの[サーバへ再接続]を実行してDataSpiderServerに再接続してください。

DataSpiderServerのシャットダウン

DataSpiderServerへシャットダウン(停止)要求を送信します。
  1. [その他]タブの[DataSpiderServer停止]ボタンを押下します。

  2. 「シャットダウン要求」ダイアログが開きます。


  3. [了解]ボタンを押下すると、ダイアログを閉じることができます。