プロパティリファレンス

プロパティファイルとは

プロパティファイルの設定値を変更することで、「コントロールパネル」では変更できないDataSpiderServer(以下:サーバ)およびDataSpider Studio(以下:クライアント)の設定を変更することができます。

各プロパティファイルの反映方法

変更を行ったプロパティが対応しているツール(サーバ/クライアント)を再起動します。
再起動を行うまでは、変更は反映されません。

DataSpiderServerのプロパティファイル

dslog.properties

ログファイルの設定を行います。

格納場所: 各プロパティの内容は以下の通りです。
キー 対象ファイル 設定できる値 説明 補足
dslog server.log   サーバログのログレベルの設定を行います。  
${NOTICE} システムとして重要な情報のみログ出力を行いたい場合に使用します。  
${INFO} 運用時に必要な情報のみログ出力を行いたい場合に使用します。  
${FINFO} 運用時/開発時に必要な情報のログ出力を行いたい場合に使用します。
  • デフォルト値
${FINEST} 開発時により詳細な情報のログ出力を行いたい場合に使用します。  
${DEBUG} 開発/障害発生時に非常に詳細なトレースのログ出力を行いたい場合に使用します。  
dslog.file.size 数値 サーバログのローテーションサイズを指定します。
  • デフォルト値は「2048KB」です。「MB」も指定可能です。
dslog.file.backup 数値 サーバログのローテーションの数を指定します。
  • デフォルト値は「5」です。
dslog.dir 文字列 サーバログの出力先を絶対パスで指定します。
設定例:dslog.dir=d:/dslog/logs
  • プロパティが設定されていない場合のデフォルト値は、 ${dataspider.home}/server/logsです。
  • ディレクトリの区切り文字に「\」を使用する場合は、「\\」としてください。
  • 不正な出力先を指定した場合はDataSpiderServerが起動しません。(存在しないドライブ、権限が無いなど)
execlog exec.log   ${dataspider.home}/server/logs/exec.logの設定を行います。
  • 本設定は、マイログで使用している${dataspider.home}/server/logs/yyyyMMdd(日付フォルダ)/exec.logには影響しません。
${EXECLOG_OFF} ${dataspider.home}/server/logs/exec.logの出力をOFFにします。
  • デフォルト値
${EXECLOG_ALL} スクリプトの実行開始時/実行終了時のログが出力されます。  
${EXECLOG_RESULT} スクリプトの実行終了時のみログが出力されます。  
${EXECLOG_ERROR} スクリプトの失敗時のみログが出力されます。  
execlog.file.size 数値 実行ログのローテーションサイズの設定します。
  • デフォルト値は「2048KB」です。「MB」も指定可能です。
execlog.file.backup 数値 実行ログのローテーションの数を設定します。
  • デフォルト値は「5」です。

system.properties

システム関連の設定を行います。

格納場所: 各プロパティの内容は以下の通りです。
キー 設定できる値 説明 補足
http.proxyHost ホスト名またはIPアドレス HTTPプロトコルで使用するプロキシサーバを指定します。  
http.proxyPort 「0」から「65535」までの数値 HTTPプロトコルで使用するプロキシサーバのポート番号を指定します。  
https.proxySet 「true」または「false」 HTTPSプロトコルでプロキシサーバを使用する場合には「true」を指定します。  
https.proxyHost ホスト名またはIPアドレス HTTPSプロトコルで使用するプロキシサーバを指定します。  
https.proxyPort 「0」から「65535」までの数値 HTTPSプロトコルで使用するプロキシサーバのポート番号を指定します。  
java.rmi.server.hostname ホスト名またはIPアドレス サーバ側マシンのホスト名またはIPアドレスを指定します。
  • サーバにネットワークカードが複数装着されている場合や、そのマシンの使用IPアドレスをDHCPで取得していた場合、クライアント側からそのサーバを正しく参照できないエラーが発生することがあります。その解決策として、この項目にサーバがインストールされているマシンのホスト名を設定することで、クライアント側から正しくサーバを参照することができるようになります。
  • 複数のホスト名またはIPアドレスを指定することはできません。
ds.rmi.port アプリケーションが使用するポート番号 サーバ/クライアントがそれぞれ使用するTCPのポート番号を指定します。設定されていない場合は、自動的に使用可能なポート番号を設定します。
  • Firewallなどを使用していてポート番号を指定したい場合に設定してください。
merge.trim.result 「true」または「false」 マージMapper」で結合処理を行う際に、データの前後に含まれている空白文字・タブ・改行を削除するかどうかを設定します。
  • 「true」を指定した場合は、空白文字・タブ・改行の削除を行います。
  • 「false」を指定した場合は、空白文字・タブ・改行の削除を行いません。
  • デフォルト値は「false」です。
xmlfw.daterenderingformat JavaのSimpleDateFormatでサポートされている日付フォーマット 日付型のデータを文字列データに変換する際の、デフォルトの日付フォーマットを指定します。  
default.desktop.background.color RGBの16進数値 DataSpider Studioのデスクトップ背景色を指定します。「#」の後にRGBを16進表記で指定します。
  • 本プロパティはクライアント専用です。
default.desktop.icon.text.color RGBの16進数値 DataSpider Studioのデスクトップ文字色を指定します。「#」の後にRGBを16進表記で指定します。
  • 本プロパティはクライアント専用です。
ds.system.tmp.dir 文字列 ${dataspider.home}/server/tmpとして使用するディレクトリを絶対パスで指定します。
設定例:ds.system.tmp.dir=d:/tmp_dir/tmp
  • プロパティが設定されていない場合のデフォルト値は、${dataspider.home}/server/tmpです。
  • ディレクトリの区切り文字に「\」を使用する場合は、「\\」としてください。
texteditor.read.max.size 「0」から「9223372036854775807」までの数値 DataSpider Studioのテキストエディタで閲覧・編集可能なファイルサイズの上限をバイト数で指定します。
  • 本プロパティはクライアント専用です。
mylogs.download.threshold.size 「0」から「9223372036854775807」までの数値 マイログ検索結果で、実行履歴の確認方法を選択するダイアログ表示閾値をバイト数で指定します。
  • 本プロパティはクライアント専用です。
user.timezone タイムゾーンID サーバが取得するタイムゾーンを指定します。
設定例:user.timezone=Asia/Tokyo
  • OSのタイムゾーンの設定よりも優先されます。
  • クライアント側にも同様の設定を行ってください。

DataSpiderServer.lax

サーバのメモリ割り当て値(ヒープサイズ)や標準出力先の変更を行います。

格納場所: 変更可能なプロパティの内容は以下の通りです。
キー 設定できる値 説明 補足
lax.nl.java.option.java.heap.size.max 初期ヒープサイズ以上の数値 ヒープサイズの最大値を指定します。
  • デフォルト値は「536870912」(512MB)です。
  • 設定値は「1024」の倍数にする必要があります。
  • キロバイトを指定するには、数値のあとにキロを表す「k」または「K」を付けます。メガバイトを指定するには、数値のあとにメガを表す「m」または「M」を付けます。
  • Windows 64bit版(x64版、Itanium2版)では、ヒープサイズを2GBまでしか設定できません。2GB以上のヒープサイズを設定する場合には、「Windows 64bit版での2GB以上のヒープサイズの設定方法」を参照してください。
lax.nl.java.option.java.heap.size.initial 最大ヒープサイズ以下の数値 ヒープサイズの初期値を指定します。本設定を行うと、サーバの起動時に設定値までメモリが割り当てられます。
  • デフォルト値は「268435456」(256MB)です。
  • 設定値は「1024」の倍数にする必要があります。
  • キロバイトを指定するには、数値のあとにキロを表す「k」または「K」を付けます。メガバイトを指定するには、数値のあとにメガを表す「m」または「M」を付けます。
  • Windows 64bit版(x64版、Itanium2版)では、ヒープサイズを2GBまでしか設定できません。2GB以上のヒープサイズを設定する場合には、「Windows 64bit版での2GB以上のヒープサイズの設定方法」を参照してください。
-XX:MaxPermSize 最大ヒープサイズ以下の数値 Javaのヒープ領域の一区画であるパーマネント領域を指定します。「lax.nl.java.option.additional=」内に設定します。
  • デフォルト値は「128MB」です。
  • 設定値は「1024」の倍数にする必要があります。
  • キロバイトを指定するには、数値のあとにキロを表す「k」または「K」を付けます。メガバイトを指定するには、数値のあとにメガを表す「m」または「M」を付けます。
lax.stderr.redirect 文字列 サーバ標準エラー出力」の出力先を相対パスで指定します。
  • デフォルト値は${dataspider.home}/server/logs/server.error.logです。

DataSpider Studioのプロパティファイル

dslog.properties

ログファイルの設定を行います。

格納場所:
各プロパティの内容は以下の通りです。
キー 対象 設定できる値 説明 補足
dslog studio.log   studioログのログレベルの設定を行います。  
${NOTICE} システムとして重要な情報のみログ出力を行いたい場合に使用します。  
${INFO} 運用時に必要な情報のみログ出力を行いたい場合に使用します。  
${FINFO} 運用時/開発時に必要な情報のログ出力を行いたい場合に使用します。
  • デフォルト値
${FINEST} 開発時により詳細な情報のログ出力を行いたい場合に使用します。  
${DEBUG} 開発/障害発生時に非常に詳細なトレースのログ出力を行いたい場合に使用します。  
dslog.file.size 数値 Studioログのローテーションサイズを指定します。
  • デフォルト値は「2048KB」です。「MB」も指定可能です。
dslog.file.backup 数値 Studioログのローテーションの数を指定します。
  • デフォルト値は「5」です。
dslog.dir 文字列 Studioログの出力先を絶対パスで指定します。
設定例:dslog.dir=d:/dslog/logs
  • プロパティが設定されていない場合のデフォルト値は、 ${dataspider.home}/client/logsです。
  • ディレクトリの区切り文字に「\」を使用する場合は、「\\」としてください。
  • 不正な出力先を指定した場合はDataSpider Studioが起動しません。(存在しないドライブ、権限が無いなど)

boot.properties

クライアントからサーバへの接続情報を設定します。

格納場所は以下の通りです。 各プロパティの内容は以下の通りです。
キ- 設定できる値 説明 補足
server.port 「0」から「65535」までの数値 DataSpiderServerのポート番号を指定します。  
server.host ホスト名またはIPアドレス DataSpiderServerのホスト名またはIPアドレスを指定します。  
connect.retry.interval ミリ秒を表す数値 DataSpiderServerに接続できなかった場合、再接続を行うまでのインターバルを指定します。  
connect.retry.count 「0」から「65535」までの数値 DataSpiderServerに接続できなかった場合、再接続を行う回数を指定します。  

system.properties

システム関連の設定を行います。

格納場所: 各プロパティの内容は以下の通りです。
キー 設定できる値 説明 補足
http.proxyHost ホスト名またはIPアドレス HTTPプロトコルで使用するプロキシサーバを指定します。  
http.proxyPort 「0」から「65535」までの数値 HTTPプロトコルで使用するプロキシサーバのポート番号を指定します。  
https.proxySet 「true」または「false」 HTTPSプロトコルでプロキシサーバを使用する場合には「true」を指定します。  
https.proxyHost ホスト名またはIPアドレス HTTPSプロトコルで使用するプロキシサーバを指定します。  
https.proxyPort 「0」から「65535」までの数値 HTTPSプロトコルで使用するプロキシサーバのポート番号を指定します。  
java.rmi.server.hostname ホスト名またはIPアドレス クライアント側マシンのホスト名を指定します。
  • クライアントにネットワークカードが複数装着されている場合や、そのマシンの使用IPアドレスをDHCPで取得していた場合、サーバ側からそのクライアントを正しく参照できないエラーが発生することがあります。その解決策として、この項目にクライアントがインストールされているマシンのホスト名を設定することで、サーバ側から正しくクライアントを参照することができるようになります。
  • 複数のホスト名またはIPアドレスを指定することはできません。
ds.rmi.port アプリケーションが使用するポート番号 サーバ/クライアントがそれぞれ使用するTCPのポート番号を指定します。設定されていない場合は、自動的に使用可能なポート番号を設定します。
  • Firewallなどを使用していてポート番号を指定したい場合に設定してください。
merge.trim.result 「true」または「false」 マージMapper」で結合処理を行う際に、データの前後に含まれている空白文字・タブ・改行を削除するかどうかを設定します。
  • 「true」を指定した場合は、空白文字・タブ・改行の削除を行います。
  • 「false」を指定した場合は、空白文字・タブ・改行の削除を行いません。
  • 本プロパティはサーバ専用です。
xmlfw.daterenderingformat JavaのSimpleDateFormatでサポートされている日付フォーマット 日付型のデータを文字列データに変換する際の、デフォルトの日付フォーマットを指定します。
  • 本プロパティはサーバ専用です。
default.desktop.background.color RGBの16進数値 DataSpider Studioのデスクトップ背景色を指定します。「#」の後にRGBを16進表記で指定します。
  • デフォルト値は「#99CCFF」です。
default.desktop.icon.text.color RGBの16進数値 DataSpider Studioのデスクトップ文字色を指定します。「#」の後にRGBを16進表記で指定します。
  • デフォルト値は「#FFFFFF」です。
ds.system.tmp.dir 文字列 ${dataspider.home}/tmpとして使用するディレクトリを絶対パスで指定します。
  • プロパティが設定されていない場合のデフォルト値は、${dataspider.home}/server/tmpです。
  • 設定例:ds.system.tmp.dir=d:/tmp_dir/tmp
texteditor.read.max.size 「0」から「9223372036854775807」までの数値 DataSpider Studioのテキストエディタで閲覧・編集可能なファイルサイズの上限をバイト数で指定します。
  • プロパティが設定されていない場合のデフォルト値は、「1048576」(1MB)です。
mylogs.download.threshold.size 「0」から「9223372036854775807」までの数値 マイログ検索結果で、実行履歴の確認方法を選択するダイアログ表示閾値をバイト数で指定します。
  • ログのサイズがこの閾値を超えた場合、テキスト形式でログをダウンロードするかログビューアを開くかの選択ダイアログが表示されます。
  • プロパティが設定されていない場合のデフォルト値は、「131072」(128KB)です。
user.timezone タイムゾーンID クライアントが取得するタイムゾーンを指定します。
設定例:user.timezone=Asia/Tokyo
  • OSのタイムゾーンの設定よりも優先されます。
  • サーバ側にも同様の設定を行ってください。

DataSpiderStudio.lax

クライアントのメモリ割り当て値(ヒープサイズ)や標準出力などの変更を行います。

格納場所: 変更可能なプロパティの説明は以下の通りです。
キー 設定できる値 説明 補足
lax.nl.java.option.java.heap.size.max 初期ヒープサイズ以上の数値 ヒープサイズの最大値を指定します。
  • デフォルト値は「536870912」(512MB)です。
  • 設定値は「1024」の倍数にする必要があります。
  • キロバイトを指定するには、数値のあとにキロを表す「k」または「K」を付けます。メガバイトを指定するには、数値のあとにメガを表す「m」または「M」を付けます。
  • Windows 64bit版(x64版、Itanium2版)では、ヒープサイズを2GBまでしか設定できません。2GB以上のヒープサイズを設定する場合には、「Windows 64bit版での2GB以上のヒープサイズの設定方法」を参照してください。
lax.nl.java.option.java.heap.size.initial 最大ヒープサイズ以下の数値 ヒープサイズの初期値を指定します。本設定を行うと、クライアントの起動時に設定値までメモリが割り当てられます。
  • デフォルト値は「134217728」(128MB)です。
  • 設定値は「1024」の倍数にする必要があります。
  • キロバイトを指定するには、数値のあとにキロを表す「k」または「K」を付けます。メガバイトを指定するには、数値のあとにメガを表す「m」または「M」を付けます。
  • Windows 64bit版(x64版、Itanium2版)では、ヒープサイズを2GBまでしか設定できません。2GB以上のヒープサイズを設定する場合には、「Windows 64bit版での2GB以上のヒープサイズの設定方法」を参照してください。
lax.stderr.redirect 文字列 Studio標準エラー出力」の出力先を相対パスで指定します。
  • デフォルト値は${dataspider.home}/client/logs/client.error.logです。
lax.stdout.redirect 文字列 Studio標準出力」の出力先を相対パスで指定します。
  • デフォルト値は${dataspider.home}/client/logs/client.logです。

付録

メモリ換算早見表

メガバイト バイト
128M 134217728
256M 268435456
512M 536870912
1024M 1073741824
1536M 1610612736

Windows 64bit版での2GB以上のヒープサイズの設定方法

Windows 64bit版(x64版、Itanium2版)では、lax.nl.java.optionでヒープサイズを2GBまでしか設定することができません。
2GB以上のヒープサイズを設定する場合には、DataSpiderServer.laxまたはDataSpiderStudio.laxのJavaの起動オプション部分(lax.nl.java.option.additional)にヒープサイズを指定してください。
(設定値は「1024」の倍数にする必要があります。 )
例:-Xms6144m -Xmx7168m