CLI Console

CLI Consoleとは

• ユーザ管理
  ユーザの作成や権限の付与、ユーザ情報の表示などを行います。


• グループ管理
  グループの作成や削除、グループ情報の表示などを行います。


• ファイル/ディレクトリ管理
  ファイルやディレクトリの作成・移動・コピー、所有者・グループの変更などを行います。


• プロジェクト管理
  プロジェクトのダウンロード・アップロード、プロジェクト情報の表示などを行います。


• サービス実行・管理
  スクリプトの実行や、サービス・スクリプトの一覧表示などを行います。


• トリガー制御
  トリガーの制御を行います。


• システム情報表示
  プロセス情報やリポジトリDB情報などの表示を行います。


• DataSpiderServer操作・管理
  DataSpiderServerの停止・再起動、サーバ移行(エクスポート・インポート)などを行います。

CLI Consoleの起動方法

Server CLI Console

1. ${dataspider.home}/server/bin/CLI.exe(UNIX版ではCLI)を選択します。
2. CLI Consoleが起動し、自動的にrootユーザでログインします。

Client CLI Console

1. ${dataspider.home}/client/bin/CLI.exe(UNIX版ではCLI)を選択します。
2. CLI Consoleが起動し、以下の情報を入力しEnterキー押下でログインします。
   
   

   項目名	必須/省略可	説明	補足
   HOST	省略可	DataSpiderServerが稼動するマシンのホスト名/IPアドレスを指定します。	省略した場合、boot.propertiesに設定されているホスト名/IPアドレスが設定されます。
   PORT	省略可	DataSpiderServerのポート番号を指定します。	省略した場合、boot.propertiesに設定されているポート番号が設定されます。
   USER	必須	ユーザ名を指定します。
   PASSWORD	必須	パスワードを指定します。

CLIコマンド一覧

ワイルドカードに関するコマンド情報

1. ls
「ls [ -l ] [ -i ] [ -c ] [ <path> ... ]」の<path>にワイルドカードが使用できます。

【 使用方法 】
「ls *」・「ls test*」等


2. cd
「cd [ <directory> ]」の<directory>にワイルドカードが使用できます。最初にマッチしたものが引数に渡されます。

【 使用方法 】
「cd *」・「cd test*」等


3. touch
「touch <path>」の<path>にワイルドカードが使用できます。マッチした全てのパスの更新日時が更新されます。

【 使用方法 】
「touch *」・「touch **/*」等


4. rm
「rm [ -f ] [ -r ] <path>」の<path>にワイルドカードが使用できます。マッチした全てのパスが削除されます。

【 使用方法 】
「rm *.txt」・「rm **/*.txt」等


5. chmod
「chmod <mode> <path>」の<path>にワイルドカードが使用できます。マッチした全てのパスのアクセス権限モードが変更されます。

【 使用方法 】
「chmod 777 *」・「chmod 777 test*」等


6. chown
「chown <user> <path>」の<path>にワイルドカードが使用できます。マッチした全てのパスの所有者が変更されます。

【 使用方法 】
「chown user *」・「chown user test*」等


7. chgrp
「chgrp <group> <path>」の<path>にワイルドカードが使用できます。マッチした全てのパスのグループが変更されます。

【 使用方法 】
「chgrp group *」・「chgrp group test*」等


8. lock
「lock <file>」の<file>にワイルドカードが使用できます。マッチした全てのファイルがロックされます。

【 使用方法 】
「lock *」・「lock test*」等


9. uncock
「unlock <file>」の<file>にワイルドカードが使用できます。マッチした全てのファイルがロック解除されます。

【 使用方法 】
「unlock *」・「unlock test*」等


10. cp
「cp [ -r ] [ -f ] <source_path> <dest_path>」の<source_path>にワイルドカードが使用できます。マッチした全てのパスが選択され、コピーされます。

【 使用方法 】
「cp *.txt tmp」・「cp **/* ../backup」等


11. mv
「mv [ -f ] <source_path> <dest_path>」の<source_path>にワイルドカードが使用できます。マッチした全てのパスが選択され、移動されます。

【 使用方法 】
「mv *.txt tmp」・「mv **/* ../backup」等

CLIバッチについて

• CLIバッチの記述方法
  
  CLI -M<CLIコマンド設定ファイル>
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  1. CLI.exeのパスを絶対パス、またはバッチプログラムを配置しているディレクトリからの相対パスで記述します。
  2. CLIコマンド設定ファイルを指定するために記述します。
  3. CLIコマンド設定ファイルのパスを記述します。スペースを空けずに「-M」に続いて指定してください。ファイルパスは絶対パス、またはCLIバッチが保存されているディレクトリからの相対パスで記述してください。
  記述例:ファイル名「CLI.bat」
  

  C:\Progra~1\DataSpiderServista\server\bin\cli -MC:\TEMP\clicommand



• CLIコマンド設定ファイルの記述方法
  
  ファイル内にはCLIコマンドを記述してください。
  ルート(「/」)ディレクトリに移動後「WinTemp」ディレクトリを作成し、C:\TEMPを「/WinTemp」にマウントする処理の記述例は次の通りです。行頭が「#」から始まるものはコメントとして扱います。
  
  記述例:ファイル名「clicommand」
  

  cd / #一時ディレクトリを作成します。 mkdir WinTemp #/WinTempにマウントします。 mount C:\TEMP /WinTemp 777



• CLIバッチの起動方法
  
  CLIバッチを起動するには、作成したバッチプログラムを実行します。
  上記記述例の「CLI.bat」を実行すると、CLI Consoleで「cd /」「mkdir WinTemp」「mount C:\TEMP /WinTemp 777」を順番に実行したことと同じことになります。

主な例外

注意事項

• Ctrl + Cキーを押下するとCLI Consoleを終了することができます。


• ファイル名・ディレクトリ名の補完はききませんが、一部コマンドにてワイルドカード指定を行なうことができます。


• ファイル・ディレクトリのコピーや移動で、コピー先や移動先にすでにファイルやディレクトリが既に存在する場合、fオプションを指定しないとコピーや移動ができません。


• DataSpiderServerが、リポジトリDB無しの環境の場合、以下のコマンドを使用することができません。
  • useradd
  • groupadd
  • chmod


• [コントロールパネル]-[DataSpiderServerの設定]-[セキュリティ]タブの[HTTPSを有効にする]にチェックを入れた場合、DataSpiderServerとCLI ConsoleはHTTPSで通信を行います。


• triggerコマンドで実行中のトリガーを無効にした場合、そのトリガーの実行スクリプトが強制終了されることはありません。