モジュールの更新

(1) HULFT-WebFileTransferのインストール

「WARファイルのデプロイ(IBM WebSphere Application Serverを使用する場合)」「(1) HULFT-WebFileTransferのインストール」の手順に従って、HULFT-WebFileTransferをインストールしてください。

(2) 各種設定ファイルの復元

「バックアップ」でバックアップしたファイルのうち、以下のファイルを復元します。

  • プロパティファイル(env.properties)

レベルアップまたはバージョンアップ前の環境でログ出力設定ファイル(log4j.xml)を変更して使用していた場合、レベルアップまたはバージョンアップ後のログ出力設定ファイル(log4j2.xml)をテキストエディタなどで編集し、「バックアップ」でバックアップしたログ出力設定ファイル(log4j.xml)から変更箇所を反映してください。

アプリケーションログの設定に関しては、「HULFT-WebFileTransfer 管理ヘルプ」の「4.7 アプリケーションログについて」を参照してください。

 

出力の有効化:ファイル転送履歴の場合

以下の例の下線部分を修正および削除してください。

<移行前>

log4j.xmlの設定

...
  <category name="jp.co.saison.sis.hulft.webft.commons.log.TransferAppLog" additivity="false">
    <level value="info" />
    <!-- <appender-ref ref="EMPTY" /> --> 
    <appender-ref ref="WEBFT_TRANSFER_LOG" /> 
...

<移行後>

log4j2.xmlの設定(修正前)

...
  <!-- Webft File Transfer Log -->
  <!-- FileSize -->
  <!--
  <RollingFile name="WEBFT_TRANSFER_LOG" fileName="${sys:catalina.base:-}/logs/webft_transfer.log"
   filePattern="${sys:catalina.base:-}/logs/webft_transfer.log.%i">
      <PatternLayout pattern="%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS}:SESSIONID[%X{SESSIONID}] [%t] %-5p %c - %m (%F:%L)%n" charset="UTF-8"/>
      <Policies>
          <SizeBasedTriggeringPolicy size="10MB" />
      </Policies>
      <DefaultRolloverStrategy fileIndex="max" min="1" max="10" />
  </RollingFile>
  -->
  <!-- Daily -->
...

...
  <Logger name="jp.co.saison.sis.hulft.webft.commons.log.TransferAppLog" level="info" additivity="false">
    <AppenderRef ref="EMPTY" /> 
    <!-- <AppenderRef ref="WEBFT_TRANSFER_LOG" /> --> 
...

log4j2.xmlの設定(修正後)

...
  <!-- Webft File Transfer Log -->
  <!-- FileSize -->
  <RollingFile name="WEBFT_TRANSFER_LOG" fileName="${sys:catalina.base:-}/logs/webft_transfer.log"
   filePattern="${sys:catalina.base:-}/logs/webft_transfer.log.%i">
      <PatternLayout pattern="%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss,SSS}:SESSIONID[%X{SESSIONID}] [%t] %-5p %c - %m (%F:%L)%n" charset="UTF-8"/>
      <Policies>
          <SizeBasedTriggeringPolicy size="10MB" />
      </Policies>
      <DefaultRolloverStrategy fileIndex="max" min="1" max="10" />
  </RollingFile>
  <!-- Daily -->
...

...
  <Logger name="jp.co.saison.sis.hulft.webft.commons.log.TransferAppLog" level="info" additivity="false">
    <!-- <AppenderRef ref="EMPTY" /> --> 
    <AppenderRef ref="WEBFT_TRANSFER_LOG" /> 
...

 

出力レベルの変更:システムメッセージの場合

以下の例の下線部分を修正してください。

<移行前>

log4j.xmlの設定

...
  <category name="org.hibernate.persister.entity.AbstractEntityPersister">
    <level value="warn" /> 
    <appender-ref ref="WEBFT_SYSTEM_LOG" />
  </category>
...
  <category name="jp.co.saison">
    <level value="warn" /> 
    <appender-ref ref="STDOUT" />
    <appender-ref ref="WEBFT_SYSTEM_LOG" />
    <appender-ref ref="WEBFT_SYSTEM_WARN_LOG" />
  </category>
...

<移行後>

log4j2.xmlの設定(修正前)

...
  <Logger name="org.hibernate.persister.entity.AbstractEntityPersister" level="info">
    <AppenderRef ref="WEBFT_SYSTEM_LOG" />
  </Logger>
...
  <Logger name="jp.co.saison" level="info">
    <!-- <AppenderRef ref="STDOUT" /> -->
    <AppenderRef ref="WEBFT_SYSTEM_LOG" />
    <AppenderRef ref="WEBFT_SYSTEM_WARN_LOG" />
  </Logger>
...

log4j2.xmlの設定(修正後)

...
  <Logger name="org.hibernate.persister.entity.AbstractEntityPersister" level="warn">
    <AppenderRef ref="WEBFT_SYSTEM_LOG" />
  </Logger>...
...
  <Logger name="jp.co.saison" level="warn">
    <!-- <AppenderRef ref="STDOUT" /> -->
    <AppenderRef ref="WEBFT_SYSTEM_LOG" />
    <AppenderRef ref="WEBFT_SYSTEM_WARN_LOG" />
  </Logger>
...

 

出力ファイルの変更:システムメッセージの場合

以下の例の下線部分を修正してください。

<移行前>

log4j.xmlの設定

...
  <appender name="WEBFT_SYSTEM_LOG" class="org.apache.log4j.RollingFileAppender">
...
  <param name="File" value="${catalina.base}/logs/webft_systemmsg.log" /> 
...

<移行後>

log4j2.xmlの設定(修正前)

...
  <RollingFile name="WEBFT_SYSTEM_LOG" fileName="${sys:catalina.base:-}/logs/webft.log" 
   filePattern="${sys:catalina.base:-}/logs/webft.log.%i">
...

log4j2.xmlの設定(修正後)

...
  <RollingFile name="WEBFT_SYSTEM_LOG" fileName="${sys:catalina.base:-}/logs/webft_systemmsg.log" 
    filePattern="${sys:catalina.base:-}/logs/webft_systemmsg.log.%i">
...

(3) 新規設定項目の追加

復元したプロパティファイル(env.properties)に以下の項目を追記してください。

プロパティファイル(env.properties)については、「HULFT-WebFileTransfer 管理ヘルプ」を参照してください。

1. コマンドクライアント格納パス

Windows

hccommand.path=C:\\HULFT\\WebFT\\hccommand\\hccommand.jar

Linux

hccommand.path=/HULFT/WebFT/hccommand/hccommand.jar

= 備考 =
  • Ver.1.5.0未満からバージョンアップした場合のみ追記してください。

  • 上記の下線部を、コマンドクライアントを格納するパスに合わせて書き換えてください。

2. クライアント証明書で認証する場合のクイックダウンロード画面

quickdownload_cert.url=https://localhost:8443/webft/quick_download_cert.html

= 備考 =
  • Ver.1.6.0未満からバージョンアップした場合のみ追記してください。

  • 上記の下線部を、クライアント証明書で認証する場合のクイックダウンロード画面のURLに合わせて書き換えてください。

3. 多重ログインユーザ

shared.login.user1=
shared.login.user2=
shared.login.user3=

= 備考 =
  • Ver.1.6.0未満からバージョンアップした場合のみ追記してください。

  • コマンドクライアントからの多重ログインを許可したいユーザを3人まで指定してください。

4. HULFT日付形式

hulft.dateformat=

= 備考 =
  • Ver.2.1.0未満からバージョンアップした場合のみ追記してください。

  • 連携するHULFTの日付形式に合わせて、1~3のいずれかの値を指定してください。

    1

    : YYYYMMDD

    2

    : MMDDYYYY

    3

    : DDMMYYYY

  • 連携するHULFTのバージョンが8未満の場合、HULFTの日付形式は選択できないため、指定した値に関わらずYYYYMMDD形式で表示されます。

5. アップロードまたはダウンロードするファイルの一時格納先

temporary.files.path=

= 備考 =

Ver.3.0.0未満からバージョンアップした場合のみ追記してください。

(4) 画面カスタマイズ定義ファイルの移行

レベルアップまたはバージョンアップ前の環境で画面カスタマイズ定義ファイルを変更して使用していた場合、レベルアップまたはバージョンアップ後の画面カスタマイズ定義ファイルをテキストエディタなどで編集し、「バックアップ」でバックアップした画面カスタマイズ定義ファイルの内容を反映してください。

レベルアップまたはバージョンアップ後の画面カスタマイズ定義ファイルについては、「HULFT-WebFileTransfer 管理ヘルプ」を参照してください。

以下の項目はタグ名が変更されています。変更後のタグ名を使用してください。

ログイン画面の説明

変更前

: contents.login.explanation

変更後

: contents.login.default_screen.explanation

クイックダウンロード画面の説明

変更前

: contents.quick_download.explanation

変更後

: contents.quick_download.default_screen.explanation

(5) サーバ側のjarファイルの更新

提供媒体に格納されている次のファイルをHULFT-WebFileTransferのサーバ環境にコピー(上書き)してください。

表6.4 更新が必要なjarファイル一覧(サーバ側)

ファイル名

コピー元

コピー先

hccommand.jar

提供媒体\TOOL\CMD

env.propertiesファイルの「hccommand.path」で設定した場所にあるファイルをそのまま上書き

クライアント環境で、コマンドクライアント、コマンドクライアントアップデート、またはGUIクライアントを使用していた場合は、「注意点」「(2) クライアント側のjarファイルの更新」を参照し、クライアント環境側のjarファイルも更新してください。

(6) JNDIリソース参照の設定

「WARファイルのデプロイ(IBM WebSphere Application Serverを使用する場合)」「(3) JNDIリソース参照の設定」の手順に従って、wm/FooWorkManagerの「maxThreads」の値を“100”に、「minThreads」の値を“99”に設定してください。

(7) 共有ライブラリの削除

旧バージョンおよび旧レベルで使用していた共有ライブラリを以下の手順で削除してください。

1. WebSphere Application Serverの管理コンソールにて、HULFT-WebFileTransferが使用していた共有ライブラリの設定の削除

2. 1にて設定されていた共有ライブラリ格納ディレクトリおよび共有ライブラリファイルの削除

注意

共有ライブラリの設定を削除する際、他のアプリケーションで共有ライブラリが使用されていないか確認してください。

(8) IBM WebSphere Application Serverの再起動

IBM WebSphere Application Serverを再起動してください。

(9) HULFT-WebFileTransferの起動確認

ブラウザから以下のURL にアクセスしてHULFT-WebFileTransferのログイン画面が表示されることを確認してください。DomainにはWeb サーバのドメイン名を指定してください。xxxxにはIBM WebSphere Application Serverの接続先ポート番号を指定してください。

http://Domain:xxxx/webft/webfiletransfer.html

注意

Webブラウザにレベルアップまたはバージョンアップ前のキャッシュが残っていると、エラーが発生する場合があります。キャッシュを削除してから接続してください。

(10) セットアップ

HULFT-WebFileTransferをレベルアップまたはバージョンアップした場合、セットアップを行う必要があります。前回のセットアップで使用したプロダクトキーは使用できませんので、新たに発行されたプロダクトキーでセットアップを行ってください。

セットアップ手順については、「セットアップ」を参照してください。