Microsoft Office 365 Exchange Onlineアダプタ - 仕様制限

全アダプタ共通の仕様制限については、「アダプタ使用ガイド - 共通事項」を参照してください。

共通

過去データ同期の動作仕様

過去データ同期では、アイテムの日付ではなくデータの更新日時が基準になります。
読み取り範囲は、同期実行時刻を基準に[過去のデータの同期]で設定された日数分さかのぼります。
例えば、[過去のデータの同期]に「1」と設定して 9:00 に実行した場合、1日前の 9:00 以降に更新されたアイテムを読み取ります。

スケジュール同期

Microsoft Office 365 Exchange Online上の「予定表」が、PIMSYNC上での「スケジュール」に該当します。

同期項目について

同期対象の項目、対応するPIMSYNC項目、および項目ごとの仕様制限は以下です。
同期対象項目はOutlook 2013で表示されている名称です。
PIMSYNC項目についての詳細は、「PIMSYNC項目について」を参照してください。
同期対象項目 PIMSYNC項目 制限事項 補足
件名 [件名]
  • 特にありません。
  • Outlook Web Appでは[イベント]として表示されます。
場所 [場所]
  • 特にありません。
 
開始時刻/終了時刻 [開始時刻]・[終了時刻]・[期間]
  • 開始時刻と終了時刻から[期間]を算出します。
  • 特にありません。
  • Outlook Web Appでは[開始]・[期間]・[終了]として表示されます。
終日 [終日設定]
  • 特にありません。
  • Outlook Web Appでは[期間]で終日を設定できます。
本文 [詳細]
  • リッチテキストに対応しています。
  • 閲覧するクライアントによって、表示される改行やスペースの数が異なる場合があります。
 
公開方法 [公開方法]
  • 「空き時間」の場合、[公開方法][予定なし]になります。
  • 「他の場所での作業」の場合、[公開方法][予定なし]になります。
  • 「仮の予定」の場合、[公開方法][予定あり]になります。
  • 「取り込み中」の場合、[公開方法][予定あり]になります。
  • 「外出中」の場合、[公開方法][外出中]になります。
  • 特にありません。
 
非公開 [公開レベル]
  • 特にありません。
  • Outlook Web Appでは[非公開にする]として表示されます。
定期的なアイテム [繰り返し]
  • Outlook Web Appでは[繰り返し]として表示されます。

「毎月」繰り返しスケジュールの「日」、「平日」、「週末」

「毎月」の繰り返しで、曜日に「日」、「平日」または「週末」が指定された繰り返しスケジュールの読み取りはできません。

「毎年」繰り返しスケジュールの同期

「毎年」の繰り返しスケジュールの読み取り・書き込みはできません。

重複するアイテムの書き込み

1つのアイテムが同じ定期的な予定の別のアイテムと重複する繰り返しスケジュールは、Exchange Onlineの仕様上書き込みができません。
同期タスク実行時に以下のエラーが発生します。 例: この繰り返しスケジュールは0:00から0:55の間、各アイテムが重複するため、上記の条件に該当します。
エラーの詳細は、「トラブルシューティング - データ同期に関すること - 「[PIMSYNC] 同期エラー」のメールが受信されます。」を参照してください。

交差または重複するアイテムの書き込み

同じ定期的な予定の別のアイテムと交差または重複する更新を行った繰り返しスケジュールは、Exchange Onlineの仕様上書き込みができません。
同期タスク実行時に以下のエラーが発生します。 例: 他のアプリケーションでこの繰り返しスケジュールのうち2011/10/10を2011/10/18に移動した場合、2011/10/17と交差するため、上記の条件に該当します。
エラーの詳細は、「トラブルシューティング - データ同期に関すること - 「[PIMSYNC] 同期エラー」のメールが受信されます。」を参照してください。

マスタースケジュールが書き込み対象外の例外日の書き込み

マスタースケジュールが同期対象外である場合、紐づく例外日の書き込みは行いません。
同期タスク実行時に以下のエラーが発生します。 例: エラーの詳細は、「トラブルシューティング - データ同期に関すること - 「[PIMSYNC] 同期エラー」のメールが受信されます。」を参照してください。

[アラーム]

アダプタがExchange Onlineに新規に書き込むスケジュールは、[アラーム]が「15分」に設定されます。

会議スケジュールの参加者の情報

Exchangeの会議スケジュールの参加者を同期先の[詳細]の末尾に文字列情報として反映する機能を有効にした場合、主催者(スケジュール作成者)のスケジュールに主催者は参加者として含まれません。
設定方法については、「運用ガイド - プロパティリファレンス」を参照してください。

ToDo同期

Microsoft Office 365 Exchange Online上の「タスク」が、PIMSYNC上での「ToDo」に該当します。

同期項目について

同期対象の項目、対応するPIMSYNC項目、および項目ごとの仕様制限は以下です。
同期対象項目はOutlook 2013で表示されている名称です。
PIMSYNC項目についての詳細は、「PIMSYNC項目について」を参照してください。
同期対象項目 PIMSYNC項目 制限事項 補足
件名 [件名]
  • 特にありません。
 
開始日 [開始日]
  • 特にありません。
 
期限 [期限]
  • [開始日]を指定して[期限]を指定していないToDoは、[開始日]の日付を[期限]としてExchange Onlineに書き込みます。
 
完了日 [終了日]
  • [終了日]が未来日であるToDoは同期タスク実行時の日付を[終了日]としてExchange Onlineに書き込みます。
    Exchange Online上で作成したToDoを他のアプリケーションで更新してExchange Onlineに書き込む場合も同様です。
 
進捗状況 [ステータス]
  • 特にありません。
  • Outlook Web Appでは[状態]として表示されます。
優先度 [優先度]
  • 特にありません。
 
達成率 [進捗率]
  • 他のアプリケーションから書き込むToDoの[ステータス]が以下の値である場合、他のアプリケーションで設定された[進捗率]は無視され、[ステータス]に対応した値が設定されます。
    • [ステータス]: 未開始 → [進捗率]: 0%
    • [ステータス]: 終了 → [進捗率]: 100%
 
本文 [詳細]
  • リッチテキストに対応しています。
  • 閲覧するクライアントによって、表示される改行やスペースの数が異なる場合があります。
 
非公開 [公開レベル]
  • 特にありません。
  • Outlook Web Appでは[個人用として設定する]として表示されます。

ToDoの[繰り返し]

ToDoの[繰り返し]項目の同期には対応していません。[繰り返し]項目を設定されたToDoは他のアプリケーションへ単体のToDoとして書き込みます。