アダプタ使用ガイド - 共通事項

PIMSYNC項目について

各アプリケーションのスケジュールとToDoの各項目は、同期時に中間データのPIMSYNC項目にマッピングされて保持されます。
各アプリケーションのスケジュールおよびToDoの項目がどのPIMSYNC項目にマッピングされるかは、各アダプタの「仕様制限」を参照してください。

PIMSYNC項目は以下のものがあります。

スケジュール

PIMSYNC項目名 説明 補足
件名 「件名」、「タイトル」などで表示される項目です。  
詳細 「詳細」、「本文」、「コメント」などで表示される項目です。
開始時刻 対象スケジュールの開始時刻です。  
終了時刻 対象スケジュールの終了時刻です。  
期間 対象スケジュールの期間です。  
公開方法 他のユーザから対象スケジュールの時間がどのように見えるかの設定です。
以下の選択肢があります。
  • [予定あり]:他のユーザからその時間に予定があるようにに見えます。
  • [予定なし]:他のユーザからその時間には予定がないように見えます。
  • [外出中]:他のユーザからその時間に外出しているように見えます。
 
場所 対象スケジュールに設定された場所です。  
公開レベル 対象スケジュールを公開するかどうかの設定です。
以下の選択肢があります。
  • [プライベート]:他のユーザにそのスケジュールが公開されていません。
  • [パブリック]:他のユーザにそのスケジュールは公開されています。
 
終日設定 対象スケジュールが終日の予定かどうかの設定です。
以下の選択肢があります。
  • [終日]:対象スケジュールは終日の予定です。
  • [非終日]:対象スケジュールは終日ではない予定です。
  • 終日ではないスケジュールでも、開始時刻が「00:00」、終了時刻が「23:59」の場合、[終日]として読み取られる場合があります。
繰り返し 対象スケジュールの繰り返し設定です。  

ToDo

PIMSYNC項目名 説明 補足
件名 「ToDo名」、「件名」、「タイトル」などで表示される項目です。  
詳細 「詳細」、「本文」、「コメント」などで表示される項目です。
開始日 対象ToDoの開始日です。  
終了日 対象ToDoの終了日です。  
期限 対象ToDoの期限です。  
優先度 対象ToDoに設定された優先度です。
以下の選択肢があります。
  • [高]:優先度が高いToDoです。
  • [標準]:優先度が標準のToDoです。
  • [低]:優先度が低いToDoです。
  • [なし]:優先度が設定されていないToDoです。
 
進捗率 対象ToDoの現在の進捗率です。  
公開レベル 対象ToDoを公開するかどうかの設定です。
以下の選択肢があります。
  • [プライベート]:他のユーザにそのToDoが公開されていません。
  • [パブリック]:他のユーザにそのToDoは公開されています。
 
ステータス 対象ToDoの現在のステータスです。
以下の選択肢があります。
  • [未開始]:まだ開始されていないToDOです。
  • [作業中]:現在作業を行っているToDo
  • [完了]:既に完了したToDoです。
  • [保留]:保留されているToDoです。
  • [待機中]:待機中のToDoです。
  • [なし]:ステータスが設定されていないToDoです。
 

共通の仕様制限

タイムゾーンについて

サポートするタイムゾーン

各アダプタでサポートするタイムゾーンについては、各アダプタの「タイムゾーン」を参照してください。
「タイムゾーン」ページが存在する接続先では、日本以外のタイムゾーンに対応する場合プロパティファイル(pim.properties)の「pim.timezone.supported」を「true」にする必要があります。
「タイムゾーン」ページが存在しない接続先では、Asia/Tokyo(JST)のみをサポートします。
プロパティファイルの詳細については「運用ガイド - プロパティリファレンス」を参照してください。
各アプリケーションのユーザーのタイムゾーンは同期元と同期先で一致させてください。
同期元と同期先のアプリケーションのタイムゾーンが一致するかどうかは「運用ガイド - タイムゾーン」を参照してください。
PIMSYNCは、2015年8月11日に公開されたタイムゾーンデータ(https://www.iana.org/time-zones)を使用しています。

サマータイム終了調整期間に該当するスケジュールの同期について

サマータイムのあるタイムゾーンにおいて、以下の項目がサマータイム終了調整期間であるスケジュール、または、そのスケジュールの例外日は同期されません。 例: サマータイム終了調整期間については「PIMSYNC概要 - PIMSYNCで使用する用語」を参照してください。

複数の同期タスクの設定ついて

同一ユーザーを[同期元]・[同期先]の設定が同一の異なる同期タスクに設定することはできません。
同期タスクごとに同期を実行するためアイテムが重複して書き込まれる可能性があります。

双方向同期の動作仕様


[詳細]のリッチテキスト機能について

リッチテキスト機能とは

一部のアダプタでは、スケジュールおよびToDoの[詳細]のデータを、HTMLタグによって装飾されたリッチテキストとして読み取り・書き込みを行うことに対応しています。
対応しているアダプタ間で同期を行った場合、[詳細]をリッチテキストのまま同期することが可能です。
各アダプタのスケジュールおよびToDoの[詳細]がリッチテキストに対応しているかどうかは、各アダプタの「仕様制限」を参照してください。

リッチテキストに非対応のアダプタとの同期について

リッチテキストに非対応のアダプタと対応しているアダプタ間で同期した場合は、以下のように[詳細]はリッチテキスト情報は含まないプレーンテキストが同期されます。

同期元 同期 同期先 [詳細]の同期方法
対応 対応 リッチテキストのまま同期される
対応 非対応 プレーンテキストが同期される
非対応 対応 プレーンテキストが同期される
同期先の[詳細]にリッチテキストを設定していても、更新時にはプレーンテキストとなります。
リッチテキストに対応したアダプタで、スケジュールの[詳細]を更新したくない場合は、「同期設定」の[詳細を更新しない]にチェックを入れてください。

スケジュール同期の仕様制限

同期対象となるスケジュールについて

同期タスク実行日時の36ヶ月前より[開始時刻]が後であるスケジュールが同期対象となります。

例:

アプリケーション上のスケジュール

同期タスク実行日時

このスケジュールは同期タスク実行日時の36ヶ月前より[開始時刻]が前であるため、同期対象にはなりません。

会議スケジュールについて

参加者の情報について

会議スケジュールに含まれる参加者の情報は同期対象外となります。

ただし、各アダプタで会議スケジュールの参加者の情報を文字列情報として反映するプロパティを有効にした場合には、同期先の[詳細]の末尾に以下のような文字列が追記されます。
[会議室など]
会議室,プロジェクター
[参加者]
参加者A,参加者B
参加者の情報を文字列情報として追記する機能を有効にするためには、PIMSYNCプロパティファイルの設定が必要となります。
設定方法については、「運用ガイド - プロパティリファレンス」を参照してください。

複数の参加者を持つ会議スケジュールを同期した場合、同期先のアプリケーション上では個々の参加者に対しての通常のスケジュールとして登録されます。

会議スケジュールの双方向同期について

双方向同期時に、会議スケジュールの同期後に同期先のアプリケーション上で対象のスケジュールを変更・削除した場合、その変更・削除は同期されません。
その場合、以下のルールでユーザーにエラーを通知します。

同期先アプリケーション上の変更内容 エラー通知方法
[件名][開始時刻][期間][終日設定]を変更 エラーが発生し、更新が同期されなかかった旨のエラーメールをユーザーに送信する
繰り返しスケジュールの例外日・除外日を追加
[件名][開始時刻][期間][終日設定]以外の項目を変更 ログに記録され、エラーメールは送信されない
削除 エラーが発生し、削除が同期されなかかった旨のエラーメールをユーザーに送信する

会議スケジュールではない繰り返しスケジュールの一部に例外日として会議スケジュールを設定している場合も、そのスケジュールは会議スケジュールとみなされます。

同一データでの同期

双方に以下の項目が同一のスケジュールが存在する場合、同一のデータとみなします。 同期元と同期先の両方のアダプタが[終了時刻]に対応している場合のみ、[終了時刻]が同一であるかどうかを確認します。 その際は[期間]が同一であるかどうかは確認しません。
繰り返しスケジュールではないスケジュール同士は、[繰り返し]が同一であるとみなします。

繰り返し定義更新について

繰り返し定義更新とは

既に同期された繰り返しスケジュールを、アプリケーション上で繰り返し定義に関する内容を変更して同期した場合、その同期は「繰り返し定義更新」とみなされます。

繰り返し定義更新時の更新方法

繰り返し定義更新を行った場合のアプリケーションごとの挙動には差異があるため、PIMSYNCは繰り返しスケジュールを以下のように更新することで、アプリケーション間の整合性を取ります。
  1. 同期先となった方の繰り返しスケジュールの例外日を削除する
  2. 同期先の繰り返しスケジュールを更新する
  3. 同期元の繰り返しスケジュールの例外日をすべて同期先に新規登録する
繰り返し定義更新時の例外日は、一度削除して新規登録をするため、PIMSYNCの同期対象となっていないアプリケーション固有の情報が削除される場合があります。

ToDo同期の仕様制限

同一データでの同期

双方に以下の項目が同一のToDoが存在する場合、同一のデータとみなします。