HULFT Transfer機能

HULFT Squareで提供しているHULFTのファイル転送機能は、HULFT TransferサービスおよびHULFT Transferアプリケーションの2種類があります。

HULFT Transferサービスではミニマムな設定で、HULFT Transferアプリケーションではオンプレミス版のHULFTに近い設定でファイル転送ができます。

用途に合わせて、HULFT TransferアプリケーションかHULFT Transferサービスかを選択してください。

HULFT Transferサービスを使用した転送機能、HULFT Transferアプリケーションを使用した転送機能、およびHULFT8の転送機能の比較は以下のとおりです。

 

機能

HULFT Transferサービス

HULFT Transferアプリケーション

HULFT for Linux Ver.8.5.2 (オンプレミス)

配信側機能

 

全体

転送タイプはバイナリとテキストのみに対応

(フォーマットとマルチフォーマットには非対応)

転送タイプはバイナリとテキストのみに対応

(フォーマットとマルチフォーマットには非対応)

 

配信要求と再配信要求

配信要求

HULFT Squareから配信する場合には、スクリプトの中で配信要求を行うオペレーションを配置し、配信要求の処理を作成する必要があります。

再配信要求

実行できません。

配信要求

HULFT Square から配信する場合には、スクリプトの中で配信要求を行うオペレーションを配置し、配信要求の処理を作成する必要があります。

再配信要求

実行できません。

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チェックポイント再配信

 

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自動再配信

  • ネットワークエラーが発生した場合

*

:

通信異常以外の原因により配信処理が失敗した場合、自動再配信は行われません。

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  • ネットワークエラーが発生した場合

  • 集信側ホストのHULFTシステムでフェールオーバーが発生し、強制終了した場合

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  • ネットワークエラーが発生した場合

  • 集信側ホストのHULFTシステムでフェールオーバーが発生し、強制終了した場合

同期転送と非同期転送

  • 同期転送要求は、HULFTコネクタのスクリプトの中で作成する配信要求の中で設定します。

  • 同期がデフォルトになります。

  • すべての転送は非同期転送となります。

  • 同期転送を設定することはできません。

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  • 同期転送要求は、コマンドにて設定します。

  • 非同期がデフォルトになります。

同報配信

  • VPN接続の場合は同報配信が可能です。

  • PrivateLink接続の場合は、VPC Endpoint Service(接続先側)のポートの割り振り設定が必要です。

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間欠転送

  • 転送単位(転送ブロック長×転送ブロック数)ごとの間隔を指定します。

  • 転送単位(転送ブロック長、転送ブロック)については、自動で最適化されます。

  • 転送単位(転送ブロック長×転送ブロック数)ごとの間隔を指定します。

  • 転送単位(転送ブロック長、転送ブロック)については、自動で最適化されます。

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  • 転送間隔

  • 転送ブロック長

  • 転送ブロック数

圧縮転送

  • DEFLATE圧縮

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  • 横圧縮

  • 縦横圧縮

  • DEFLATE圧縮

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  • 横圧縮

  • 縦横圧縮

  • DEFLATE圧縮

配信多重度

多重度は10固定です。

同時に配信可能な数(配信多重度)は、1つのHULFT Transferサービスにつき10個までとなります。

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  • 配信システム全体の配信多重度を設定する「配信プロセスの多重度」(HULFT Transfer Appサービスで設定)

  • ホスト単位の配信多重度を設定する「ホスト別配信多重度」(詳細ホスト情報で設定)

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  • 配信システム全体の配信多重度を設定する配信プロセスの多重度

  • ホスト単位の配信多重度を設定するホスト別配信多重度(詳細ホスト情報)

優先度と配信待ち処理の設定変更

転送優先度(TRANSPRTY)は50固定です。

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集信側機能

 

送信要求と再送要求

送信要求

送信要求はありません。代替策として、空のファイルを配信し、後続ジョブで配信を指定することで、送信要求と同等の機能が実現可能です。

再送要求

実行できません。

送信要求

送信要求はありません。代替策として、空のファイルを配信し、後続ジョブで配信を指定することで、送信要求と同等の機能が実現可能です。

再送要求

実行できません。

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チェックポイント再送

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単一集信と複数集信

  • 単一集信

  • 単一集信

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世代管理

世代管理はできません。

以下の手順でオンプレミスのHULFTのメッセージ機能を使用することで、同一ファイルIDで連続して配信されたファイルを別々のファイルとして集信することができます。

  1. オンプレミスの配信要求コマンドでメッセージ送信のパラメータを設定する

  2. HULFT Squareの集信管理情報でファイル名にパラメータを設定する

集信ファイルが上記1、2の設定により置換されます。

世代管理はできません。

以下の手順でオンプレミスのHULFTのメッセージ機能を使用することで、同一ファイルIDで連続して配信されたファイルを別々のファイルとして集信することができます。

  1. オンプレミスの配信要求コマンドでメッセージ送信のパラメータを設定する

  2. HULFT Squareの集信管理情報でファイル名にパラメータを設定する

集信ファイルが上記1、2の設定により置換されます。

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集信多重度

多重度は、10固定となります。

同時に集信可能な数(集信多重度)は、1つのHULFT Transferサービスにつき10個までとなります。

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集信完了通知

  • 受信完了

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  • 受信完了

  • 正常時ジョブ完了

(*1)

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  • 受信完了

  • 正常時ジョブ完了

受信可能通知

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配信および集信で使用する機能

 

ネットワークファイルの配信および集信

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コード変換

  • EBCDICセット(CODESET)は、"0"(自動)に固定となります。

  • ユーザテーブルおよび外字テーブルはありません。

  • フォーマット転送およびマルチフォーマット転送がないため、数値データ変換もありません。

  • ユーザテーブルおよび外字テーブルはありません。

  • フォーマット転送およびマルチフォーマット転送がないため、数値データ変換もありません。

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データ転送方法(電文転送タイプ)の選択

> サービス > HULFT Transfer転送の方向で設定されます。

 

転送の方向にインバウンド(集信)を選択した場合

  • 異常検知優先

  • 速度優先(デフォルト)

転送の方向にアウトバウンド(配信)を選択した場合

  • 異常検知優先

  • 速度優先(デフォルト)

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  • 異常検知優先モード

  • 配信速度優先モード

  • 集信速度優先モード

  • 集配信速度優先モード(デフォルト)

キャンセル

  • 転送中のファイルの処理キャンセル

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  • 転送中のファイルの処理キャンセル

  • 配信待ち状態のファイルの処理キャンセル

動的指定

配信時

  • 同期転送(同期モード・非同期モード)

  • 待ち時間(秒)

  • 配信ファイル名

  • メッセージ0~5、拡張メッセージ0~1

集信時

  • 集信ファイル名

  • パス名(配信側ホストと集信側ホストが同一の機種の場合)(*1)

*1

:

HULFT SQUAREのローカルであるストレージ(S3)のみ対象であるため、ここを考慮したパス(ファイル名)設定が必要です。

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配信時

  • 配信ファイル名

  • 転送グループID

  • 集信側のホスト名

集信時

  • 集信ファイル名

  • パス名(配信側ホストと集信側ホストが同一の機種の場合)

簡易転送

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要求受付機能

 

HULFT Managerからの接続要求に対する処理

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システム管理機能

 

管理情報

  • 集信管理情報

  • 配信管理情報

  • 詳細ホスト情報

  • 集信管理情報

  • 配信管理情報

  • 詳細ホスト情報

  • 転送グループ情報

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管理情報のリスト出力

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システム動作環境設定

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履歴の管理

HULFTと同形式ではなく、HULFT Squareのイベントログとして提供しています。

HULFTと同形式ではなく、HULFT Squareのイベントログとして提供しています。

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システム運用支援の機能

 

動作言語および日付形式の選択

言語の日英切り替えに対応しています。日付形式は選択できません。

hullang = ENG、datefmt = 2で固定です。

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メッセージ送信

配信時にはメッセージを動的に設定できません。

集信時にはmsg0とmsg1のみ可能です。

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メール連携

メール連携情報という管理情報はありません。HULFT Squareのメール送信オペレーションを併せて実行させることで同等機能が可能です。

メール連携情報という管理情報はありません。HULFT Squareのメール送信オペレーションを併せて実行させることで同等機能が可能です。

ジョブ起動

ジョブやスクリプトを組み合わせることで同等の機能が使用可能です。ただし、外部コマンドなどは使用できません。

ジョブやスクリプトを組み合わせることで同等の機能が使用可能です。ただし、外部コマンドなどは使用できません。

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スケジューラ機能

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ジョブ実行結果通知

ジョブやスクリプト、通知機能を組み合わせることで同等の機能が使用可能です。

ジョブやスクリプト、通知機能を組み合わせることで同等の機能が使用可能です。(*1)

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集信後ジョブ結果参照要求

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リモートジョブ実行

REST APIジョブにより同等の機能が使用可能です。

HULFT Squareに登録されているジョブであれば、REST API ジョブから呼び出すことが可能ですが、HULFT Transfer アプリケーションのファイル転送を呼び出すことはできません。

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ファイルトリガ

ファイルジョブにより同等の機能が使用可能です。

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ファイルレコード編集機能

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複数ファイル結合機能

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転送状況表示

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HULFT APIの提供

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リモート生存監視

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転送テスト

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転送設定の自動最適化

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セキュリティ

 

データ検証機能

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転送グループチェック

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操作ログの出力

監査やイベントログが出力可能ですが、HULFTの機能とは完全に同一ではありません。

監査やイベントログが出力可能ですが、HULFTの機能とは完全に同一ではありません。

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暗号化

高強度暗号強制モードはありません。

C4S暗号はありません。

HULFT暗号を明示的に指定することはできません。

C4S暗号はありません。

HULFT暗号を明示的に指定することはできません。

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未登録ホストからの要求受付設定機能

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登録済みホストからの要求受付設定機能

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その他の機能

 

システム動作環境設定の問い合わせ機能

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システム動作環境設定の再設定機能

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HULFT8 Script

Data Integration機能で同等の機能を提供しています。

Data Integration機能で同等の機能を提供しています。

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:

サポートしています。

:

一部の機能をサポートしています。

:

サポートしていません。代替機能がある場合は記載しています。

*1

:

集信完了通知正常時ジョブ完了に設定した際の動作について

全て > HULFT Transfer アプリケーションページのトリガ条件で設定されたスクリプトの実行に失敗しても HULFT転送は正常終了します。

集信後のスクリプト実行の成否については、ジョブ実行通知(hulsndrc)を用いて配信側のHULFTへ通知されます。

ジョブ実行通知の確認の仕方については「ジョブ実行結果通知サービスの設定」を参照してください。

HULFT Transfer Applicationから送られるジョブ実行通知の内容は以下のとおりです。

  • HOSTNAME

    HULFT Transfer アプリケーション サービスのホスト名(8バイト)

  • JOBNAME

    アプリケーション名(60バイトで収まるように切り捨てられます。)

  • DATE

    ジョブの終了日付(hulsdnrc実行日付)

  • TIME

    ジョブの終了時刻

  • RC

    スクリプトの成否を示す数字(0:正常終了、-1異常終了)

  • MESSAGE

    スクリプトが正常終了した場合は空となります。異常終了した場合は以下のようなテキストが入ります。128バイトで収まるように切り捨てられます。

    {エラーが発生したスクリプト名}|{エラーが発生したコンポーネント名}

    (例) Script|csv_read

  • DN

    ドメイン名

 

コード変換機能について

HULFT Transfer Appのコード変換機能の仕様や留意事項についての詳細は、HULFT8のマニュアルを参照してください。

 

暗号オプションについて

HULFT Transferアプリケーションの暗号オプションの仕様や留意事項についての詳細は、HULFT8のマニュアルを参照してください。