各管理情報の登録、変更
各管理情報の登録および変更は、登録(変更)したい内容を事前にパラメータファイル(定義カード)として作成し、管理情報バッチ登録コマンドの実行時に指定することにより、パラメータファイルの内容に従って登録(変更)を行います。
下記の設定を満たしていない場合、管理情報は正しく登録されません。
コマンドラインで実行する場合
エミュレータの設定(「ホスト・コード・ページ」)と、このコマンドを実行するジョブのCCSID(コード化文字セット識別コード)とパラメータファイルのCCSID(コード化文字セット識別コード)が下記のいずれかを満たすように設定してください。
【設定1】
-
エミュレータの設定とシステム動作環境設定ファイルのHULFTキャラクタセットを一致させる
-
ジョブのCCSID(コード化文字セット識別コード)に65535を設定する
-
パラメータファイルのCCSID(コード化文字セット識別コード)とシステム動作環境設定ファイルのHULFTキャラクタセットを一致させる
【設定2】
-
エミュレータの設定とシステム動作環境設定ファイルのHULFTキャラクタセットを一致させる
-
ジョブのCCSID(コード化文字セット識別コード)に65535を設定する
-
パラメータファイルのCCSID(コード化文字セット識別コード)に65535を設定する
【設定3】
-
エミュレータの設定とシステム動作環境設定ファイルのHULFTキャラクタセットを一致させる
-
ジョブのCCSID(コード化文字セット識別コード)とシステム動作環境設定ファイルのHULFTキャラクタセットを一致させる
-
パラメータファイルのCCSID(コード化文字セット識別コード)は任意
バッチジョブで実行する場合
このコマンドを実行するバッチジョブのCCSID(コード化文字セット識別コード)とパラメータファイルのCCSID(コード化文字セット識別コード)が下記のいずれかを満たすように設定してください。
【設定1】
-
バッチジョブのCCSID(コード化文字セット識別コード)とシステム動作環境設定ファイルのHULFTキャラクタセットを一致させる
-
パラメータファイルのCCSID(コード化文字セット識別コード)は任意
【設定2】
-
バッチジョブのCCSID(コード化文字セット識別コード)に65535を設定する
-
パラメータファイルのCCSID(コード化文字セット識別コード)とシステム動作環境設定ファイルのHULFTキャラクタセットを一致させる
(1) 管理情報バッチ登録コマンド
プログラムインタフェース
CALL ライブラリ名/UTLIUPDT PARM(['LIB=ライブラリ名'] 'F=filename' ['R'] ['G'] ['OUTPUT=filename'] ['EXIT' CL変数名])
パラメータ説明
- LIB=ライブラリ名
-
HULFTがインストールされているライブラリ名(省略時値 HULFT)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- F=filename
-
パラメータファイル名(省略不可)
「ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)」の形式で指定します。
- R
-
変更を行う場合に指定(省略可)
すでに同一IDが存在する場合、管理情報が変更されます。同一IDが存在しない場合、新規登録になります。
省略すると必ず新規登録になるため、同一IDが存在するとエラーメッセージを出力し、該当するIDの登録をスキップして次のIDを登録します。
- G
-
管理情報バッチ登録コマンドが出力するエラーメッセージの表示抑制(省略可)
省略するとエラーメッセージが表示されます。
- OUTPUT=filename
-
管理情報バッチ登録コマンドが出力するエラーメッセージの出力先(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)」の形式で指定します。
省略するとエラーメッセージは出力されません。
ログファイルのレコード保持件数は無制限です。
- EXIT CL変数名
-
管理情報バッチ登録コマンドが出力するエラーコードの受け取りとCL変数名(省略可)
EXITとCL変数名は連続して指定してください。
異常終了の場合のみ、エラーコードをCL変数へセットします。
省略するとエラーコードはセットされません。
コマンドインタフェース
UTLIUPDT PARMFILE( ) PARMMBR( ) REPLACE( ) LIBRARY( ) MSG( ) FILE( ) MBR( )
パラメータ説明
- PARMFILE
-
パラメータファイルのライブラリ名とファイル名(省略不可)
「ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。
それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- PARMMBR
-
パラメータファイルのメンバ名(省略時値 *FILE)
- REPLACE
-
変更を行う場合に指定(省略時値 *NO)
- *NO
-
: 同一IDが登録されている場合はエラー
- *YES
-
: 同一IDが登録されている場合は内容を更新
- LIBRARY
-
HULFTがインストールされているライブラリ名(省略時値 HULFT)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- MSG
-
エラーメッセージの表示抑制(省略時値 *YES)
- *NO
-
: エラーメッセージを表示しない
- *YES
-
: エラーメッセージを表示する
- FILE
-
エラーメッセージ出力先ファイルのライブラリ名とファイル名(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。
それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
省略するとエラーメッセージは出力されません。ログファイルのレコード保持件数は無制限です。
- MBR
-
エラーメッセージ出力先ファイルのメンバ名(省略時値 *FILE)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
(2) パラメータファイルの記述形式
パラメータファイルの記述形式は下記のとおりです。
-
「*」で始まる行はコメントです。また、0x7Bで始まる行もコメントになります。
ただし、0x7Bはコードセットによって表示される文字が変わります。
日本語コードセットの場合、0x7Bは「#」と表示されます。
-
管理情報パラメータファイル生成コマンド(UTLIGEN)で出力されるパラメータファイルでは、コメント行の先頭文字は「*」で出力されます。
-
「END」行で1つの管理情報の終了を表します。
-
各項目は、「項目=設定値」の形式で指定してください。「=」の前後にスペースを記述することはできません。
-
1行に1項目、指定してください。
-
[]で囲まれている項目は省略することができます。省略時の値については「管理情報の設定」を参照してください。
-
{}で囲まれた設定値は、いずれかを選択してください。
-
_(フルスペルの指定以外の下線)の文字だけの指定も可能です。
パラメータファイルは、レコード長224バイト以上かつ、2バイト文字セットが使用可能であるファイルを使用してください。
配信管理情報パラメータの形式
配信管理情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は下記のとおりです。
各項目の詳細は「配信管理情報」を参照してください。
SNDFILE=ファイルID FILENAME=配信ファイル名 [INTERVAL=転送間隔] [BLOCKLEN=転送ブロック長] [BLOCKCNT=転送ブロック数] COMP={NO|1|2|3} ……………………………………………………… 圧縮方式 [DEFLATELEVEL={S|D|C}] ……………………………………………… DEFLATEレベル [TRANSPRTY=転送優先度] CHARTYPE={0|A|B|C|D|E|F|G|H|I|V|W|X} ……………………… EBCDICセット TRANSTYPE={FORMAT|BINARY|TEXT|MULTI} ……………………………… 転送タイプ [SHIFTTRANSACT={Y|N|S|C}] …………………………………………… シフトコードの扱い [SPCUT={S|N}] ……………………………………………………… 後続文字カット [KJCHNGE={S|R|N}] ………………………………………………… コード変換先 [CLEAR={K|C|D|L}] ………………………………………………… 配信ファイルの扱い [PREJOBID=配信前ジョブID] [JOBID=正常時ジョブID] [ERRJOBID=異常時ジョブID] [FMTID=フォーマットID|マルチフォーマットID] [DBID=連携DBID] GRPID=転送グループID [PASSWORD=暗号キー] [COMMENT=コメント] END
- 転送ブロック長に“6”~“127”の値を指定している場合は、自動的にHULFT Ver.7の下限値“128”として配信管理情報に登録されます。
- ファイルIDに“_INSTANT_TRANSFER_”は指定できません。
- システム動作環境設定の高強度暗号強制モード(STRONGKEYMODE)を“1(有効)”に設定した場合、暗号キーは64桁の16進文字列(A~F、0~9の文字)で指定してください。
集信管理情報パラメータの形式
集信管理情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は下記のとおりです。
各項目の詳細は「集信管理情報」を参照してください。
RCVFILE=ファイルID FILENAME=集信ファイル名 RECORDLEN=集信ファイルのレコード長 CHANGETYPE={0|A|B|C|D|E|F|G|H|I|V|W|X} ……………………… EBCDICセット TRANSMODE={NEW|REP|MOD} …………………………………… 登録モード ABNORMAL={DELETE|KEEP|RESTORE} …………………………… 異常時の処置 RCVTYPE={S|M} ………………………………………………… 集信形態 GENCTL={YES|NO} ……………………………………………… 世代管理 [GENMNGNO=世代管理数] [JOBID=正常時ジョブID] [ERRJOBID=異常時ジョブID] [GRPID=転送グループID] [JOBWAIT={J|T}] …………………………………………… 集信完了通知 [PASSWORD=暗号キー] [DATAVERIFY={0|1}] ………………………………………… データ検証 [COMMENT=コメント] END
- ファイルIDに“_INSTANT_TRANSFER_”は指定できません。
- システム動作環境設定の高強度暗号強制モード(STRONGKEYMODE)を“1(有効)”に設定した場合、暗号キーは64桁の16進文字列(A~F、0~9の文字)で指定してください。
ジョブ起動情報パラメータの形式
ジョブ起動情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は下記のとおりです。
各項目の詳細は「ジョブ起動情報」を参照してください。
JOB=ジョブID JOBDESC=ジョブ記述 JOB DEF ジョブ名1 : : (5個まで指定可能) : ジョブ名5 DEFEND [COMMENT=コメント] END
詳細ホスト情報パラメータの形式
詳細ホスト情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は下記のとおりです。
各項目の詳細は「詳細ホスト情報」を参照してください。
HOST=ホスト名 HOSTTYPE={HOST|UNIX|NT|WIN|AS400|K} ………………………… ホスト種 KCODETYPE={SHIFT-JIS|JEF|EUC|IBM|KEIS|NEC|UTF-8|GB18030|CH-S} ………… 転送コードセット JISYEAR={78|83} …………………………………………………… 日本語規格 [RCVPORT=集信ポートNo.] [REQPORT=要求受付ポートNo.] [HOSTSPSNUM=ホスト別配信多重度] [MYPROXYNAME=PROXYサーバ名] [MYPROXYPORT=PROXYポートNo.] [SENDPERMIT={Y|N}] ……………………… 送信要求・再送要求受付許可 [HULJOBPERMIT={Y|N}] …………………… 集信後ジョブ結果参照要求受付許可 [HULSNDRCPERMIT={Y|N}] ………………… ジョブ実行結果通知受付許可 [HULRJOBPERMIT={Y|N}] …………………… リモートジョブ実行受付許可 [ALLOWINSTTRANS={Y|N}] …………………… 簡易転送受付許可 [USRNOTIFY={Y|N}] ………………………………………………… ユーザの通知 [HUL7MODE={Y|N}] ………………………………………………… HULFT7通信モード [COMMENT=コメント] END
転送グループ情報パラメータの形式
転送グループ情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は下記のとおりです。
各項目の詳細は「転送グループ情報」を参照してください。
GRP=転送グループID SERVER DEF ホスト名1 : : (48個まで指定可能) : ホスト名48 DEFEND [COMMENT=コメント] END
フォーマット情報パラメータの形式
フォーマット情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は下記のとおりです。
各項目の詳細は「フォーマット情報」を参照してください。
FMT=フォーマットID FORMAT DEF 項目名1 開始位置1 バイト数1 項目タイプ1 小数部桁数1 : : (1000個まで指定可能) : 項目名1000 開始位置1000 バイト数1000 項目タイプ 1000 小数部桁数1000 DEFEND [COMMENT=コメント] END
-
開始位置を省略する場合には「*」を入力してください。省略すると1つ前の項目の開始位置とバイト数を足した値になります(自動計算)。
-
1フォーマットの各項目の区切りはスペースで行ってください。
-
項目タイプ「X」「I」「F」「N」「M」については、小数部桁数に「0」を指定してください。
「FORMAT DEF」~「DEFEND」内のコメントを記載する場合、先頭文字に「*」を使用することはできません。
先頭文字に「*」を使用すると項目名として扱われます。
コメントを記載する場合は、先頭文字に0x7Bを使用してください。ただし、0x7Bはコードセットによって表示される文字が変わります。日本語コードセットの場合、0x7Bは「#」と表示されます。
マルチフォーマット情報パラメータの形式
マルチフォーマット情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は下記のとおりです。
各項目の詳細は「マルチフォーマット情報」を参照してください。
MFMT=マルチフォーマットID KEYSTART=キー開始位置 KEYLEN=キー長 [DFMTID=デフォルトフォーマットID] MFORMAT DEF キー値1 フォーマットID1 : : (20個まで指定可能) : キー値20 フォーマットID20 DEFEND [COMMENT=コメント] END
各キー値とフォーマットIDの区切りはスペースで行ってください。
(3) 記述例
* SEND INFORMATION SNDFILE=F0000001 FILENAME=MYLIB/HULFT(JINJI) INTERVAL=0 BLOCKLEN=4096 BLOCKCNT=3 COMP=N TRANSPRTY=50 TRANSTYPE=M CHARTYPE=A KJCHNGE=S SHIFTTRANSACT=S CLEAR=K *PREJOBID= JOBID=J0000001 *ERRJOBID= *DBID= GRPID=GRP1 FMTID=MFORMAT1 PASSWORD=RPC4523A COMMENT=PERSONNEL INFORMATION FILE END * RECEIVE INFORMATION RCVFILE=F0000001 FILENAME=MYLIB/HULFT_R(JINJI_R) RECORDLEN=1024 CHANGETYPE=A TRANSMODE=R ABNORMAL=K RCVTYPE=S GENCTL=N JOBID=J0000002 *ERRJOBID= GRPID=GRP1 PASSWORD=RPC4523A JOBWAIT=T DATAVERIFY=0 COMMENT=PERSONNEL INFORMATION FILE END * JOB INFORMATION JOB=J0000001 JOBDESC=MYLIB/JOBD JOB DEF SNDMSG MSG(SEND-SUCCESS) TOUSR(*SYSOPR) DEFEND COMMENT=JOB(PERSONNEL INFORMATION FILE) END * HOST INFORMATION HOST=AS400 HOSTTYPE=A KCODETYPE=I JISYEAR=83 RCVPORT=30000 REQPORT=31000 HOSTSPSNUM=20 SENDPERMIT=Y HULJOBPERMIT=Y HULSNDRCPERMIT=Y HULRJOBPERMIT=Y USRNOTIFY=N COMMENT=AS400 HOST END * TRANSFER GROUP INFORMATION GRP=GRP1 SERVER DEF AS400 DEFEND COMMENT=AS400 GROUP END * FORMAT INFORMATION FMT=FORMAT01 FORMAT DEF CODE * 4 9 0 NAME * 20 X 0 AGE * 2 9 0 SEIBETU * 2 9 0 ADDRESS * 30 X 0 TEL * 11 X 0 SYOZOKU * 16 X 0 NAISEN * 10 X 0 DEFEND COMMENT=KEY-0001 FORMAT(PERSONNEL INFORMATION FILE) END * MULTI-FORMAT INFORMATION MFMT=MFORMAT1 KEYSTART=1 KEYLEN=4 DFMTID=DEFAULT MFORMAT DEF 0001 FORMAT01 0002 FORMAT02 0003 FORMAT03 0004 FORMAT04 0005 FORMAT05 0006 FORMAT06 0007 FORMAT07 DEFEND COMMENT=PERSONNEL INFORMATION FILE END