フォーマット情報

配信するファイルのフォーマット情報を登録します。登録できるフォーマット情報の最大件数は32,766件です。また、1件に登録できる最大項目数は1000項目で、登録できるバイト数は合計で19,997バイトまでです。項目名から項目タイプまでが1項目となります。登録するには以下の2通りの方法があります。

(1) 項目一覧

下記表は管理画面による登録の場合の値です。コマンド登録の場合、「省略」が画面の設定と異なる場合があります。コマンド登録の場合の「省略」の詳細は「各管理情報の登録、変更」を参照してください。

表2.13 フォーマット情報項目一覧

項目名

初期値

設定値

省略

備考

画面

ファイル

フォーマットID

FMT

 

英数字

×

先頭英字の50バイト以内

項目名

FORMAT DEF ~ DEFEND

 

文字

×

16バイト以内
(*1)(*2)

開始位置

 

1~9999

 

バイト数

 

1~9999

×

 

小数部桁数

 

0~9

 

項目タイプ

 

X,B,P,N,M,9,F,I,S

×

 

コメント

COMMENT

 

文字

60バイト以内

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

HULFT管理画面からは“#”で始まる文字列を項目名の値として登録することができます。これに対して管理情報バッチ登録コマンド(UTLIUPDT)では“#”をコメント行として扱うため“#”で始まる文字列を項目名の値として登録できません。本書では、16進コードの0x7Bは「#」と表記しています。0x7Bはコードセットによって表示される文字が変わります。

*2

:

HULFT管理画面上で項目名に“DEFEND”という文字列を登録することができます。一方、「DEFEND」は管理情報バッチ登録コマンド(UTLIUPDT)の予約語であるため、管理情報バッチ登録コマンド(UTLIUPDT)使用時は項目名に“DEFEND”という文字列を登録することができません。

(2) 各項目の説明

フォーマット情報に設定する各項目について説明します。()内はパラメータファイル使用時に指定する項目名です。

フォーマットID(FMT)

登録したフォーマット情報を認識するためのID

このフォーマットIDと配信管理情報、マルチフォーマット情報のフォーマットIDが関連づけされます。

項目名(FORMAT DEF ~ DEFEND)

項目を認識する名称

開始位置(FORMAT DEF ~ DEFEND)

当該項目の開始位置

項目の開始位置(レコードの先頭から何バイト目か)を指定します。

省略すると1つ前の項目の開始位置とバイト数を足した値になります(自動計算)。

バイト数(FORMAT DEF ~ DEFEND)

当該項目のバイト数

小数部桁数(FORMAT DEF ~ DEFEND)

当該項目の小数点以下桁数

項目が数値データで小数点以下桁数があれば指定します。

省略すると「0」が設定されます。

項目タイプ(FORMAT DEF ~ DEFEND)

当該項目のデータタイプ

X

: キャラクタタイプ

M

: 可変長文字

N

: 2バイト表示文字

B

: バイナリタイプ

F

: 浮動小数点タイプ

9

: サイン無外部10進数

S

: サイン付外部10進数

P

: サイン付内部10進数

I

: イメージタイプ(無変換)

コメント(COMMENT)

フォーマットに対するコメント

(3) 項目タイプについて

項目タイプの詳細は以下のとおりです。

表2.14 項目タイプの詳細

項目タイプ

サイズ

(バイト)

項目説明

X

キャラクタタイプ

1~9999

1バイトコードのみの文字データ形式。

2バイトコードが含まれていてはいけません。

M

可変長文字

1~9999

1バイトコードと2バイトコードが混在する文字データ形式。

EBCDIC系コードセットはシフトコードで囲まれている必要があります。

N

2バイト表示文字

2~9998

2バイトコードのみの文字データ形式。

1バイトコードが含まれていてはいけません。偶数バイトしか扱えません。

シフトコードを含まないEBCDIC系コードセットの場合に使用します。

9

サイン無外部10進数

1~18

符号を持たないゾーン形式の10進数データ形式。

B

バイナリタイプ

2、4、8

符号付きの整数の数値データ形式。

P

サイン付内部10進数

1~10

符号付きのパック形式の10進数データ形式。

ただし、18桁までしか扱えません

S

サイン付外部10進数

1~18

符号付きのゾーン形式の10進数データ形式。

F

浮動小数点タイプ

4、8

符号付きの浮動小数点データ形式。

IEEEフォーマットの浮動小数形式をサポートします。

I

イメージタイプ

1~9999

無変換を表すデータ形式。

項目タイプごとのコード変換規則の詳細は「コード変換 マニュアル」を参照してください。

(4) 設定時の注意点

項目名の重複

同一フォーマットID内で項目名の重複はできません。