管理情報バッチ登録コマンド
各管理情報の登録および変更は、メモ帳などのエディターで作成したテキストファイルをパラメーターファイル(定義カード)として指定し、テキストファイルの内容に従って登録および変更を行います。
コマンド形式
utliupdt -f filename [-r]
パラメーター説明
- -f filename
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パラメーターファイル名(省略不可)
登録する定義カードが記述されているファイル名を指定します。
- -r
-
変更を行う場合に指定(省略可)
すでに同一IDが存在する場合、管理情報が変更されます。同一IDが存在しない場合、新規登録になります。
省略すると、必ず新規登録になるため、同一IDが存在するとエラーメッセージが出力され登録されず、次のIDの登録を継続します。
HULFT10 for Windows オペレーション マニュアル : 管理情報バッチ登録コマンド
パラメーターファイルの記述形式
パラメーターファイルの記述形式は以下のとおりです。
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「#」で始まる行はコメントです。
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「END」行で1つの管理情報の終了を表します。
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各項目は、「項目=設定値」の形式で指定してください。「=」の前後にスペースまたはタブを記述することはできません。
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各項目の大文字、小文字の区別はしません。
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1行に1項目、指定してください。
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[]で囲まれている項目は省略することができます。省略すると、初期値が使用されます。
初期値については「管理情報の設定」を参照してください。
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{}で囲まれた設定値は、いずれかを選択してください。
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_(フルスペルの指定以外の下線)の文字だけの指定も可能です。
配信管理情報パラメーターの形式
配信管理情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「配信管理情報」を参照してください。
SNDFILE=ファイルID FILENAME=配信ファイル名 [INTERVAL=転送間隔] [BLOCKLEN=転送ブロック長] [BLOCKCNT=転送ブロック数] COMP={NO|1|2|3|4} ………………………………………… 圧縮方式 [COMPSIZE=圧縮単位] [COMPMODE={S|D|C}] ……………………………………… 圧縮モード [TRANSPRTY=転送優先度] TRANSTYPE={FORMAT|BINARY|TEXT|MFORMAT} …………… 転送タイプ [CODESET={0|A|B|C|D|E|F|G|H|I|V|W|X}] ……………… EBCDICセット KJCHNGE={S|R|N} …………………………………………… コード変換 [SHIFTTRANSACT={Y|N}] …………………………………… シフトコードの扱い [CLEAR={K|C|D|L}] ………………………………………… 配信ファイルの扱い [PREJOBID=配信前ジョブID] [JOBID=正常時ジョブID] [EJOBID=異常時ジョブID] [DBID=連携DBID] [MAILID=メール連携ID] GRPID=転送グループID [FMTID=フォーマットID|マルチフォーマットID] [PASSWORD=暗号キー] [COMMENT=コメント] END
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ファイルIDに“_INSTANT_TRANSFER_”は指定できません。
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転送ブロック長に“6”~“127”の値を指定している場合は、自動的にHULFT Ver.8以降の下限値“128”へ変換された後、配信管理情報に登録されます。
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システム動作環境設定の高強度暗号強制モード(strongkeymode)を“有効(1)”に設定した場合、暗号キーは64桁の16進文字列(A~F、0~9の文字)で指定してください。
集信管理情報パラメーターの形式
集信管理情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「集信管理情報」を参照してください。
RCVFILE=ファイルID FILENAME=集信ファイル名 [CODESET={0|A|B|C|D|E|F|G|H|I|V|W|X}] ……………… EBCDICセット TRANSMODE={NEW|REP|MOD} ………………………………… 登録モード ABNORMAL={DELETE|KEEP|RESTORE} ………………………… 異常時の処置 RCVTYPE={S|M} ……………………………………………… 集信形態 GENCTL={YES|NO} …………………………………………… 世代管理 [GENMNGNO=世代管理数] [JOBID=正常時ジョブID] [EJOBID=異常時ジョブID] [GRPID=転送グループID] [PASSWORD=暗号キー] [MAILID=メール連携ID] [JOBWAIT={J|T}] …………………………………………… 集信完了通知 [DATAVERIFY={0|1}] ………………………………………… データ検証 [COMMENT=コメント] END
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ファイルIDに“_INSTANT_TRANSFER_”は指定できません。
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システム動作環境設定の高強度暗号強制モード(strongkeymode)を“有効(1)”に設定した場合、暗号キーは64桁の16進文字列(A~F、0~9の文字)で指定してください。
ジョブ起動情報パラメーターの形式
ジョブ起動情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「ジョブ起動情報」を参照してください。
JOB=ジョブID JOB DEF ジョブ名1 : : (13個まで指定可能) : ジョブ名13 DEFEND [COMMENT=コメント] END
詳細ホスト情報パラメーターの形式
詳細ホスト情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「詳細ホスト情報」を参照してください。
HOST=ホスト名 HOSTTYPE={HOST|LINUX|WIN|IBMI} …………………………… ホスト種 KCODETYPE={SHIFT-JIS|JEF|EUC-JP|IBM kanji|UTF-8|GB18030|IBM Simplified Chinese} ……………………………………………………………………… 転送コードセット JISYEAR={0|1} …………………………………………………… 日本語規格 [CONNECTTYPE=LAN] ……………………………………………… 接続形態 [RCVPORT=集信ポートNo.] [REQPORT=要求受付ポートNo.] [HOSTSPSNUM=ホスト別配信多重度] [MYPROXYNAME=PROXYサーバー名] [MYPROXYPORT=PROXYポートNo.] [SENDPERMIT={Y|N}] …………………………… 送信要求または再送要求受付許可 [HULJOBPERMIT={Y|N}] ………………………… 集信後ジョブ結果参照要求受付許可 [HULSNDRCPERMIT={Y|N}] ……………………… ジョブ実行結果通知受付許可 [HULRJOBPERMIT={Y|N}] ……………………… リモートジョブ実行受付許可 [ALLOWINSTTRANS={Y|N}] ……………………… 簡易転送受付許可 [USRNOTIFY={Y|N}] …………………………… ユーザーの通知 [HUL7MODE={Y|N}] ……………………………… HULFT7通信モード [COMMENT=コメント] END
転送グループ情報パラメーターの形式
転送グループ情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「転送グループ情報」を参照してください。
GRP=転送グループID SERVER DEF ホスト名1 : : (1000個まで指定可能) : ホスト名1000 DEFEND [COMMENT=コメント] END
フォーマット情報パラメーターの形式
フォーマット情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「フォーマット情報」を参照してください。
FMT=フォーマットID FORMAT DEF 項目名1 開始位置1 バイト数1 項目タイプ1 小数部桁数1 : : (1000個まで指定可能) : 項目名1000 開始位置1000 バイト数1000 項目タイプ 1000 小数部桁数1000 DEFEND [COMMENT=コメント] END
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開始位置を省略する場合には“*”を入力してください。
省略すると、1つ前の項目の開始位置とバイト数を足した値になります(自動計算)。
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1フォーマットの各項目の区切りは1文字以上スペースまたはタブで行ってください。
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項目タイプが“X”、“I”、“F”、“N”、または“M”の場合、小数部桁数に“0”を指定してください。
マルチフォーマット情報パラメーターの形式
マルチフォーマット情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「マルチフォーマット情報」を参照してください。
MFMT=マルチフォーマットID KEYSTART=キー開始位置 KEYLEN=キー長 [DFMTID=デフォルトフォーマットID] MFORMAT DEF キー値1 フォーマットID1 : : (20個まで指定可能) : キー値20 フォーマットID20 DEFEND [COMMENT=コメント] END
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少なくとも1組以上のキーとフォーマット情報が指定されていない場合はエラーになります。
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各キー値とフォーマットIDの区切りは、スペースまたはタブで行ってください。
メール連携情報パラメーターの形式
メール連携情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「メール連携情報」を参照してください。
MAIL=メール連携ID TITLE=表題 DESTINATION=宛先 [MULTICAST=同報] TEXT DEF 本文 DEFEND [ATTACHMENT=添付ファイル] [ATTACHMENTFILE=添付ファイル] END
スケジュール情報パラメーターの形式
スケジュール情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「スケジュール情報」を参照してください。
SCH=スケジュールID CMD=コマンド [USER=ユーザ名] [DOMAIN=ドメイン名] [PASSWD=パスワード] FREQUENCY={1|2|3|4|5} ……………………… 頻度 [HOLIDAY={0|1}] ……………………………… 休日処理 STIME=実行時刻 [WEEK={1|2|3|4|5|6|7}] …………………… 実行曜日 [SDATE=実行日] [EDATE=有効開始日] [COMMENT=コメント] END
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実行時刻の形式は「HHMM」です。
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実行日、有効開始日の形式は「YYYYMMDD」です。
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頻度(FREQUENCY)が“毎日(2)”、“毎週(3)”または“月末(5)”のときに実行日を指定するとエラーになります。
ファイルトリガ情報パラメーターの形式
ファイルトリガ情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「ファイルトリガ情報」を参照してください。
TRGID=トリガID TARGETFILENAME=ファイル DIRECTORYNAME=ディレクトリ名 …………… 監視パス JOBID=ジョブ名 [SUBDIRECTORY={Y|N}] ……………………… サブディレクトリ監視 [CREATE={Y|N}] ……………………………… 作成監視 [DELETE={Y|N}] ……………………………… 削除監視 [MODIFY={Y|N}] ……………………………… 変更監視 [TYPE={T|S}] ………………………………… 監視方法 [FILECHECK={Y|N}] …………………………… ファイル操作確認 [FILECHECKWAIT={Y|N}] ……………………… ファイル操作確認待機 [INTERVAL=監視間隔] [EXECUTION={Y|N}] …………………………… 実行有無 [REGEX={Y|N}] ………………………………… 正規表現使用 [USER=ユーザ名] [DOMAIN=ドメイン名] [PASSWD=パスワード] [COMMENT=コメント] END
記述例
# 配信管理情報 SNDFILE=F0000001 FILENAME=D:\users\home\p999\hulft\jinji.txt INTERVAL=0 BLOCKLEN=0 BLOCKCNT=0 COMP=3 #COMPSIZE=0 DEFLATELEVEL=D TRANSPRTY=50 TRANSTYPE=M CODESET=A KJCHNGE=S SHIFTTRANSACT=N CLEAR=K #PREJOBID= JOBID=j0000001 #EJOBID= DBID=CSV GRPID=grp1 FMTID=MFORMAT1 PASSWORD=RPC45231 COMMENT=人事情報ファイル END # 集信管理情報 RCVFILE=F0000001 FILENAME=D:\hulft\rcv\file1.rcv CODESET=A TRANSMODE=R ABNORMAL=K RCVTYPE=S GENCTL=N JOBID=j0000002 #EJOBID= GRPID=grp1 PASSWORD=RPC45231 JOBWAIT=T DATAVERIFY=0 COMMENT=人事情報ファイル END # ジョブ起動情報 JOB=j0000001 COMMENT=人事情報ファイル配信後ジョブ JOB DEF D:\hulft\job\job_0001.exe DEFEND END # 詳細ホスト情報 HOST=host01 HOSTTYPE=N KCODETYPE=S JISYEAR=1 CONNECTTYPE=L RCVPORT=30000 REQPORT=31000 HOSTSPSNUM=50 SENDPERMIT=Y HULJOBPERMIT=Y HULSNDRCPERMIT=Y HULRJOBPERMIT=Y ALLOWINSTTRANS=Y USRNOTIFY=N HUL7MODE=N COMMENT=本社ホスト Windows END # 転送グループ情報 GRP=grp1 COMMENT=本社ホスト SERVER DEF host01 DEFEND END # フォーマット情報 FMT=FORMAT01 COMMENT=人事情報ファイル キー0001フォーマット FORMAT DEF CODE * 4 9 0 NAME * 20 X 0 AGE * 2 9 0 SEIBETU * 2 9 0 ADDRESS * 30 X 0 TEL * 11 X 0 SYOZOKU * 16 X 0 NAISEN * 10 X 0 DEFEND END # マルチフォーマット情報 MFMT=MFORMAT1 KEYSTART=1 KEYLEN=4 DFMTID=DEFAULT COMMENT=人事情報ファイル MFORMAT DEF 0001 FORMAT01 0002 FORMAT02 0003 FORMAT03 0004 FORMAT04 0005 FORMAT05 0006 FORMAT06 0007 FORMAT07 DEFEND END # メール連携情報 MAIL=MAIL001 TITLE=転送 正常終了 DESTINATION=xxx@yyy.co.jp,zzz@aaa.com MULTICAST=aaa@bbb.co.jp TEXT DEF ファイル転送は正常に終了しました。 DEFEND ATTACHMENT=Y ATTACHMENTFILE=D:\users\home\p999\hulft\転送結果.txt END # スケジュール情報 SCH=EVERYDAY CMD=utlsend.exe -f TEST_1 FREQUENCY=2 SDATE=00000000 WEEK=1 STIME=2145 HOLIDAY=0 EDATE=20171229 COMMENT=毎日実行スケジュール END # ファイルトリガ情報 TRGID=T0000001 DIRECTORYNAME=D:\users TARGETFILENAME=file1.txt JOBID=J0000001 CREATE=Y DELETE=Y MODIFY=Y TYPE=S FILECHECK=Y FILECHECKWAIT=N INTERVAL=3600 EXECUTION=Y COMMENT=人事情報ファイル END