ファイルトリガ情報
ファイルトリガ情報を登録します。以下の登録方法があります。
-
HULFT管理画面による登録
-
パラメーターファイル指定によるコマンド登録
ファイルトリガ情報はHULFT10のServerグレードを導入している場合に使用できます。
項目一覧
以下の表の「省略」は、HULFT管理画面による登録の場合の値です。コマンド登録の場合、省略可否がHULFT管理画面とは異なる場合があります。
コマンド登録の場合の省略可否については、「管理情報バッチ登録コマンド」を参照してください。
項目名 |
初期値 |
設定値 |
省略 |
備考 |
|
---|---|---|---|---|---|
画面 |
ファイル |
||||
TRGID |
|
英大文字数字および“_” |
× |
50バイト以内 |
|
COMMENT |
|
文字 |
○ |
60バイト以内 |
|
DIRECTORYNAME |
|
|
× |
200バイト以内(*1) |
|
TARGETFILENAME |
|
文字 |
× |
200バイト以内(*1) |
|
JOBID |
|
英数字および“_” |
× |
50バイト以内 |
|
SUBDIRECTORY |
しない(N) |
Y、N |
○ |
|
|
REGEX |
しない(N) |
Y、N |
○ |
|
|
CREATE |
する(Y) |
Y、N |
○ |
(*2) |
|
DELETE |
する(Y) |
Y、N |
○ |
(*2) |
|
MODIFY |
する(Y) |
Y、N |
○ |
(*2) |
|
TYPE |
タイムスタンプ(T) |
T、S |
○ |
(*2) |
|
FILECHECK |
する(Y) |
Y、N |
○ |
(*2) |
|
FILECHECKWAIT |
する(Y) |
Y、N |
○ |
(*2) |
|
INTERVAL |
10 |
10~2678400 |
× |
単位:秒 |
|
EXECUTION |
する(Y) |
Y、N |
○ |
(*2) |
|
USER |
|
文字 |
○ |
20文字以内 (*3) |
|
DOMAIN |
|
英数字 |
○ |
64バイト以内 |
|
PASSWD |
|
英数字 |
○ |
127バイト以内 |
○ |
: |
省略可 |
× |
: |
省略不可 |
*1 |
: |
ディレクトリ名(DIRECTORYNAME)とファイル名(TARGETFILENAME)の合計で200バイト以内です。 |
*2 |
: |
HULFT管理画面の場合、プルダウンリストから設定値をクリックします。 |
*3 |
: |
全角および半角を問わず、1文字と数えます。 |
各項目の説明
ファイルトリガ情報に設定する各項目について説明します。( )内はパラメーターファイル使用時に指定する項目です。
- トリガID(TRGID)
-
監視するファイルを認識するためのID
- コメント(COMMENT)
-
ファイルトリガ情報に対するコメント
- ディレクトリ名(DIRECTORYNAME)
-
監視対象となるファイルがあるフォルダー
絶対パスで指定します。
正規表現およびワイルドカードは使用できません。
- ファイル名(TARGETFILENAME)
-
監視対象となるファイル
正規表現またはワイルドカードを使用すると、複数のファイルを同時に監視できます。
ワイルドカードを使用する場合、正規表現使用(REGEX)に“しない(N)”を指定する必要があります。
- ジョブID(JOBID)
-
ファイルの作成、削除、または変更を検知したときに起動するジョブID
- サブディレクトリ監視(SUBDIRECTORY)
-
サブフォルダーの監視
サブフォルダーを監視するか、監視しないかを指定します。
- する(Y)
-
: サブフォルダーを監視する
- しない(N)
-
: サブフォルダーを監視しない
省略すると“しない(N)”が設定されます。
- 正規表現使用(REGEX)
-
ファイル名を正規表現で指定
ファイル名の指定に正規表現を使用するか、使用しないかを指定します。
- する(Y)
-
: 正規表現を使用する
- しない(N)
-
: 正規表現を使用しない
省略すると“しない(N)”が設定されます。
- 作成監視(CREATE)
-
ファイルの新規作成を監視
ファイルの新規作成を監視するか、しないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“する(Y)”が設定されます。
-
- 削除監視(DELETE)
-
ファイルの削除を監視
ファイルの削除を監視するか、しないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“する(Y)”が設定されます。
-
- 変更監視(MODIFY)
-
ファイルの変更を監視
ファイルの変更を監視するか、しないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“する(Y)”が設定されます。
-
- 監視方法(TYPE)
-
変更監視時の定義
変更監視を行ったときに、何を変更と定義するかを指定します。
- タイムスタンプ(T)
-
: ファイルのタイムスタンプで変更を判定する
- ファイルサイズ(S)
-
: ファイルのサイズで変更を判定する
省略すると“タイムスタンプ(T)”が設定されます。
- ファイル操作確認(FILECHECK)
-
ファイル操作の確認
ファイルが他のどのプロセスおよびアプリケーションからも使用されていないことを確認するか、しないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“する(Y)”が設定されます。
“しない(N)”を設定した場合、ファイル操作確認待機(FILECHECKWAIT)に“しない(N)”を指定する必要があります。
-
- ファイル操作確認待機(FILECHECKWAIT)
-
ファイル操作確認の失敗時の動作
ファイル操作を確認できるまで待機するか、失敗した時点で終了とするかを選択します。
-
する(Y)
-
しない(N)
ファイル操作確認(FILECHECK)で“する(Y)”を指定した場合は、“しない(N)”および“する(Y)”のどちらかが設定できます。
ファイル操作確認(FILECHECK)に“しない(N)”を指定した場合は、設定は無効になり、“しない(N)”が自動的に設定されます。
省略すると、ファイル操作確認(FILECHECK)で“する(Y)”を指定した場合は“する(Y)”、“しない(N)”を指定した場合は“しない(N)”となります。
-
- 監視間隔(INTERVAL)
-
監視を行う間隔
監視を行う間隔を秒単位で指定します。
- 実行有無(EXECUTION)
-
登録しているトリガーIDの実行有無
登録しているトリガーIDを監視対象とするか、監視対象としないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“する(Y)”が設定されます。
-
- ユーザ名(USER)
-
ジョブを起動するユーザー
前後の半角スペースは削除されます。
省略すると、ジョブは要求受付プロセスの実行ユーザーで起動されます。
- ドメイン名(DOMAIN)
-
ユーザーが所属するドメイン名
前後の半角スペースは削除されます。
- パスワード(PASSWD)
-
ユーザーのパスワード
設定時の注意点
ユーザ名
以下の場合、ユーザー名を指定してジョブを実行しようとすると、正常に動作しないことがあります。
-
システム動作環境設定でアカウント情報を設定済みの場合
-
Windowsのサービス画面で、HULFTサービスに対してログオンアカウントを設定している場合
詳細は、以下を参照してください。
HULFT10 for Windows アドミニストレーション マニュアル : Windowsのシステム管理者以外での運用
設定した監視条件の反映方法
ファイルトリガ情報を新規、変更、削除しただけでは実際の監視情報は変更されません。
ファイルトリガ情報を反映させるためには、要求受付プロセスの再起動、またはファイルトリガ情報制御コマンドの実行が必要となります。
ファイル名
-
以下のいずれかを使用して、複数のファイルを同時に監視できます。
-
正規表現
ファイル名に正規表現を使用する場合、正規表現使用に“する(Y)”を設定してください。
-
ワイルドカード
ファイル名にワイルドカードを使用する場合、正規表現使用に“しない(N)”を設定してください。
以下に、ワイルドカードを使用する例を示します。
例)
ディレクトリ名に指定したフォルダー内にある拡張子がtxtのファイルをすべて監視対象とする場合、ファイル名に“*.txt”と指定します。
-
-
ディレクトリ名とファイル名に指定したフォルダーおよびファイル名の合計が200バイトを超えるファイルは監視されないので、正規表現またはワイルドカードのアスタリスク(*)を使用する場合は注意してください。