HULFTからHULFT10 Smart Proxyを経由してHULFT10 for Container Servicesへ通信
配信元となるHULFT10から、HULFT10 Smart ProxyのWSSを経由して、集信先となるHULFT10 for Container Servicesに通信する場合の設定手順と実行手順について説明します。

図4.7 HULFTからHULFT10 Smart Proxyを経由してHULFT10 for Container Servicesへ通信
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社内にプロキシが設置されている場合は、PostgreSQLに登録されているシステム動作環境設定のプロキシ情報を元に、社内プロキシとの接続を確立させてから、HULFT10 for Container Servicesと接続します。 |
設定手順
複数のHULFT10 Smart ProxyとHULFTが通信するための設定手順は以下のとおりです。
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事前準備
事前準備として以下を行います。
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Nginxの設定
設定内容は「Nginxの設定」を参照してください。
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HULFT10 Smart Proxy(WSS)を使用するためのSSL証明書の設定
SSL証明書は、お客様で正規のSSL証明書を入手してください。
入手したSSL証明書をHULFT10 Smart Proxy(WSS)のインストール環境下に配置します。
/usr/local/smartproxy-wss-server/etc/ssl/server.pem /usr/local/smartproxy-wss-server/etc/ssl/server.key
HULFT10 Smart Proxy(WSS)のWSSサーバー設定ファイル(wss-config.yml)に、SSL証明書のパスを指定します。
server: hostname:(Nginx の稼働するホスト名) servicename:(Nginx 配下のwss-server 群を識別できるサービス名) inner-bind-ip: 0.0.0.0 inner-port: 30001 outer-bind-ip: 0.0.0.0 outer-port: 42000 tls-cert-path: /usr/local/smartproxy-wss-server/etc/ssl/server.pem tls-key-path: /usr/local/smartproxy-wss-server/etc/ssl/server.key socket-read-timeout-sec: 30 connection-retry-waittime-sec: 30 connection-retry-num: 10
WSSサーバー設定ファイルの内容を反映させるために、HULFT10 Smart Proxyをいったん停止してから再起動させてください。
詳細は、「HULFT10 Smart Proxyの起動と終了」を参照してください。
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社内プロキシの登録
社内にプロキシが設定されている場合は、PostgreSQLに以下のプロキシ情報(httpProxy)を登録します。
プロキシ情報(httpProxy)
- proxyUrl
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: HTTPプロキシのURL
- proxyUser
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: ユーザー名
ユーザー認証が必要な場合に指定します。
- proxyPassword
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: パスワード
ユーザー認証でパスワードが必要な場合に指定します。
- noProxy
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: プロキシ除外リスト
プロキシを使用しない場合に指定します。
プロキシ情報の登録には、システム動作環境設定の更新コマンドを使用します。
詳細は、「システム動作環境設定の更新」を参照してください。
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配信側HULFTの管理情報の設定
配信の要求を発行する側のHULFTに、以下の管理情報を設定します。
詳細ホスト情報
- ホスト名(HOST)
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: HULCS_ホスト名
HULFT10 for Container Servicesと通信する場合、HULFT10 for Container Servicesが稼働しているホストのホスト名に「HULCS_」の接頭辞をつけます。
- 集信ポートNo.(RCVPORT)
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: 443
HULFT10 for Container Servicesの通信ポート
- 要求受付ポートNo.(REQPORT)
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: 443
HULFT10 for Container Servicesの通信ポート
- PROXY サーバ名(MYPROXYNAME)
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: Web サーバー(Nginx)のホスト名
- PROXY ポートNo.(MYPROXYPORT)
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: Web サーバー(Nginx)のstream TCP 受付ポート番号
- HULFT7通信モード(HUL7MODE)
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: 無効(N)
システム動作環境設定
高強度暗号強制モード(strongkeymode) : 無効(0) その他の設定は任意です。
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集信側HULFT10 for Container Servicesの管理情報の設定
集信側のHULFT10 for Container Servicesに、以下の管理情報を設定します。
詳細ホスト情報
- PROXY サーバ名
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: Web サーバー(Nginx)のホスト名
- PROXY ポートNo.
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: Web サーバー(Nginx)のstream TCP 受付ポート番号
- HULFT7通信モード
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: 無効(N)
システム動作環境設定
- 高強度暗号強制モード
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: 無効(0)
その他の設定は任意です。
以上で、HULFT10 Smart ProxyとHULFT10 for Container Servicesが通信するための設定が完了しました。
実行手順
要求を発行し確認するまでの手順は以下のとおりです。
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事前準備
配信要求の発行の前に以下を確認してください。
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HULFT10 Smart Proxy(WSS)が起動していない場合は起動します。
HULFT10 Smart Proxy(WSS)を起動方法については、「HULFT10 Smart Proxyの起動と終了」を参照してください。
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詳細ホスト情報のPROXY サーバ名およびPROXY ポートNo.にWeb サーバー(Nginx)の値を設定します。
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要求を発行
各要求の発行については、以下を参照してください。
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配信要求の発行
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再配信要求またはチェックポイント再配信要求の発行
HULFT10 for Windows オペレーション マニュアル
HULFT10 for Linux/AIX オペレーション マニュアル
HULFT10 for IBMi オペレーション マニュアル
HULFT10 for zOS オペレーション マニュアル
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集信要求の発行
HULFT10 for Container Servicesの制限のため、集信要求の発行はできません。
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再集信要求の発行
HULFT10 for Container Servicesの制限のため、再集信要求の発行はできません。
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