起動方法(UNIX/Linux)
サーバのOSがUNIXまたはLinuxの場合、HULFT-HUB Serverでは、HUBデーモンを起動すると、他の常駐プロセス(「表1.3 常駐プロセス一覧」参照)や定期起動プロセス(「表1.4 定期起動プロセス一覧」参照)も連動して起動します。
また、1つのOS上に複数起動することもできます。複数起動の詳細については、「複数起動時の留意事項」を参照してください。
- HULFT-HUB Serverを起動するには、あらかじめ環境変数が設定されている必要があります。設定方法については「環境変数の設定」を参照してください。
-
HULFT-HUB Serverを起動する前に、OSのulimitコマンドを使用して、サーバの各プロセスが使用可能なファイルディスクリプタの上限を以下の値以上に設定してください。
「転送処理の多重度(TransRlyMax)」×3+50
「転送処理の多重度(TransRlyMax)」が“999”の場合のコマンド例は以下のとおりです。
ulimit -n 3047
ulimitコマンドの使用方法は、OSのマニュアルを参照してください。
定期起動プロセスが正常に終了しなかった場合でも、次回以降の起動は通常に行われます。また、前回起動したプログラムが実行中の場合は、すぐには起動せずに、実行中のプログラムが終了してから起動します。
(1) 起動コマンド
hubmaind [-p confdir] [-l tracefile] [-m mmapdir] [-d dbdir] [-n hubport]
[ ]で囲まれたパラメータの指定の順序は問いません。また、パラメータを省略した場合はデフォルト値を使用します。
(2) パラメータ説明
起動パラメータと各項目の説明を以下に記述します。
- -p confdir
-
システム動作環境設定ファイルが格納されているディレクトリ
システム動作環境設定ファイル(※)が格納されているディレクトリを指定します。
省略した場合、環境変数「HULHUBETC」で指定した値となります。
※:ファイル名は「hulhub.conf」固定
- -l tracefile
-
トレースファイル名
トレースファイル名をフルパスで指定します。
省略した場合、システム動作環境設定ファイルの「トレースファイル名(TraceFile)」で指定した値となります。
- -m mmapdir
-
一時的な記憶ファイル、引き継ぎファイルを格納するディレクトリ
転送状況をはじめ、HULFT-HUB Serverの動作状況等、メモリデータの一時的な記憶ファイルおよび、次回起動時への引き継ぎファイルを格納するディレクトリを指定します。
省略した場合、システム動作環境設定「システム状況格納ディレクトリ(MMapDir)」で指定した値となります。
- -d dbdir
-
管理情報等を格納するディレクトリ
HULFT-HUB Serverに関するサーバ管理情報やクライアントに関するクライアント管理情報等を格納するディレクトリを指定します。
省略した場合、システム動作環境設定ファイルの「管理情報格納ディレクトリ(CurrentDBDir)」で指定した値となります。
- -n hubport
-
HULFT-HUB Serverのポート番号
HULFT-HUB Serverのポート番号を指定します。
省略した場合、システム動作環境設定ファイルの「ポートNo.(HubPortNo)」で指定した値となります。
(3) 起動チェック
次に示す表のチェックを行い、起動できない場合は、標準エラー出力にエラーメッセージが出力され、終了ステータス「0」以外で終了します。終了ステータスについては、「終了ステータス」を参照してください。
チェック項目 |
チェック内容 |
エラー時の |
---|---|---|
環境変数 |
下記環境変数の設定有無を確認します。
|
× |
システム動作環境設定 |
システム動作環境設定ファイルが存在し、読み込み権限があることを確認します。 |
× |
システム動作環境設定 |
システム動作環境設定値をチェックします。詳細なチェック内容は、「システム動作環境設定の各項目の説明」を参照してください。 |
△ |
重複起動 |
|
× |
ポート番号 |
ポート番号が未使用であることを確認します。 |
× |
【凡例】 |
△ |
: |
デフォルト値を使用して起動 |
|
× |
: |
起動不可 |
ポート番号に関するエラーメッセージは、トレースファイルに出力されます。