システム動作環境設定の各項目の説明

システム動作環境設定の各項目について説明します。

【凡例】

項目名(タグ名)

《指定可能な範囲や制約条件》

項目の説明や指定方法について記述します。

(1) 識別情報定義

自ホスト名(MyHostName)

《44バイト以内 英数字》

自HULFT-HUB Serverの自ホスト名を指定します。HULFT-HUB Managerの画面や履歴への出力に使用します。

クラスタ環境では、仮想ホスト名を指定します。

注意
  • 自ホスト名を変更すると、HULFT-HUB Managerの管理画面で保持している位置情報、ホスト情報が使用できなくなります。このため、ログイン時に構成図のアイコンが前回の配置で表示されなくなります。また、接続中に変更を行った場合再接続することができなくなります。自ホスト名を変更する際は「HULFT-HUB マニュアル」または「HULFT-HUB 集約管理マニュアル」の自ホストに関する定義の説明を参照してください。
  • ホスト名は英数字のみで設定してください。下位バージョンとの互換性のため一部の記号を用いることができますが、その場合の動作保証は行っておりません。
サービス名(ServiceName)

《100バイト以内 英数字》

自HULFT-HUB Server のサービス名を指定します。同一ホスト内に自HULFT-HUB Server以外のHULFT-HUB ServerまたはHULFTが起動している場合の識別に使用します。同一ホスト内で起動しているのが自HULFT-HUB Serverだけの場合は設定不要です。

注意
  • サービス名を変更すると、HULFT-HUB Managerの管理画面で保持している位置情報、ホスト情報が使用できなくなります。このため、ログイン時に構成図のアイコンが前回の配置で表示されなくなります。また、接続中に変更を行った場合再接続することができなくなります。サービス名を変更する際は「HULFT-HUB マニュアル」または「HULFT-HUB 集約管理マニュアル」のサービス名に関する定義の説明を参照してください。
  • サービス名によって同一ホスト内のHULFTやHULFT-HUB Serverを識別できるのは、「HUB経由転送における通知ホスト名」が“ポート番号付きの形式”に設定されている場合です。“管理対象のみポート番号付きの形式”または“ポート番号無しの形式”の場合は、同一ホスト内に複数のHULFTやHULFT-HUB Serverを共存させないでください。
表示名(DispName)

《256バイト以内 全角文字指定可 外字不可》

本設定値はHULFT-HUB Managerの画面等に表示される名前です。

新規インストール時は自ホスト名(MyHostName)の設定値が入ります。「自ホスト名+サービス名」で表されるそれぞれのHULFT-HUB Serverをわかりやすく識別できるよう、管理対象のHULFT-HUBシステム内でユニークな名称を付与することをお勧めします。

外字とは、JISの第一水準と第二水準に含まれない2バイトコードです。

注意

「漢字コード種」が“SJIS”以外の場合、書き込み文字数が256バイトを超え、ファイルに格納できないことがあります。

(2) コード関連定義

漢字コード種(KnjCode)

《SJIS or EUC or UTF8》

システムの漢字コードを指定します。サーバのOSがWindowsの場合は、SJISのみ指定できます。

SJIS

: シフトJISコード体系

EUC

: EUCコード体系

UTF8

: UTF-8コード体系

JIS年度(JISType)

《78 or 83》

「漢字コード種:SJIS」の場合、JIS年度を指定します。

78

: 78年度JIS

83

: 83年度JIS

(3) 通信関連定義

ポートNo.(HubPortNo)

《1~65535》

HULFT-HUB Serverのポート番号を指定します。

ポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号や他のアプリケーションが使用するポート番号と重複しないように注意してください。

ソケット接続リトライ回数(SocketRetryMax)

《0~9999(回)》

コネクション接続のリトライ回数を指定します。“0”を指定した場合は、再接続を試みません。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENT の場合にのみ有効です。

注意

転送情報画面でIDごとに設定する「転送詳細条件」の「通信設定」が“システムに依存”の場合、「転送詳細条件」の「ソケット接続リトライ回数」には本項目の値が反映されます。

「通信設定」が“ユーザ設定”の場合は、本項目を変更しても「転送詳細条件」の「ソケット接続リトライ回数」の設定値は変わりません。必要に応じて変更してください。「転送詳細条件」の編集についてはHULFT-HUB Managerのオンラインヘルプを参照してください。

ソケット接続リトライ待ち時間(SocketRetryInterval)

《0~9999(秒)》

コネクション接続のリトライ処理の実行間隔を指定します。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENT の場合にのみ有効です。

注意

転送情報画面でIDごとに設定する「転送詳細条件」の「通信設定」が“システムに依存”の場合、「転送詳細条件」の「ソケット接続リトライ待ち時間」には本項目の値が反映されます。

「通信設定」が“ユーザ設定”の場合は、本項目を変更しても「転送詳細条件」の「ソケット接続リトライ待ち時間」の設定値は変わりません。必要に応じて変更してください。「転送詳細条件」の編集についてはHULFT-HUB Managerのオンラインヘルプを参照してください。

ソケット通信応答待ち時間(SocketTimer)

《0 or 10~259200(秒)》

コネクション接続後の無通信監視で使用するタイムアウト値を指定します。

0

: 応答が返されるまで無制限に待ちます

10~259200

: 指定された時間だけ応答を待ちます

注意

転送情報画面でIDごとに設定する「転送詳細条件」の「通信設定」が“システムに依存”の場合、「転送詳細条件」の「ソケット通信応答待ち時間」には本項目の値が反映されます。

「通信設定」が“ユーザ設定”の場合は、本項目を変更しても「転送詳細条件」の「ソケット通信応答待ち時間」の設定値は変わりません。必要に応じて変更してください。「転送詳細条件」の編集についてはHULFT-HUB Managerのオンラインヘルプを参照してください。

クライアント稼動監視通信応答待ち時間(AliveResponseTimer)

《1~259200(秒)》

HULFT-HUB Managerからクライアント稼動監視を行った場合に使用するタイムアウト値を、秒単位で指定します。

(4) 多重度定義

転送処理の多重度(TransRlyMax)

《1~99999》

同時実行可能な「転送処理(中継、同報、送出の合計)」の最大数を指定します。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENT の場合にのみ有効です。

要求受付処理の多重度(ReqRlyMax)

《1~99999》

同時実行可能な要求受付システムへの要求を中継する処理の最大数を指定します。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENT の場合にのみ有効です。

Manager中継多重度(MgrRlyMax)

《1~99999》

同時実行可能な「Manager中継(HULFT-HUB Managerからの要求を他のサーバに中継する処理)」の最大数を指定します。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENT の場合にのみ有効です。

Manager同時接続数(MgrConnMax)

《0 or 1~9999》

HULFT-HUB Serverに同時に接続できるHULFT-HUB Managerのユーザ数を指定します。

0

: 無制限

1~9999

: 指定されたユーザ数までログイン可能

Manager同時要求数(MgrProcMax)

《0 or 5~256》

同時実行可能な「Manager処理(HULFT-HUB Managerからの要求を自サーバで処理し応答する処理)」の最大数を指定します。「Manager同時接続数=0」の場合、本項目を指定されても意味を持ちません(“0”となります)。

0

: 無制限

5~256

: 指定された処理数以内で同時実行可能

ジョブフローの全体多重度(JFProcMax)

《1~99》

同時実行可能な「ジョブフロー処理」の最大数を指定します。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ有効です。

(5) ディレクトリ定義

管理情報格納ディレクトリ(CurrentDBDir)

《128バイト以内》

HULFT-HUB Serverに関するサーバ管理情報やクライアントに関するクライアント管理情報等を格納するディレクトリを絶対パスで指定します。指定ディレクトリが存在しない場合、HULFT-HUB Serverは起動しません。

システム状況格納ディレクトリ(MMapDir)

《128バイト以内》

転送状況やHULFT-HUB Serverの動作状況等の一時的な記憶ファイルの格納ディレクトリを絶対パスで指定します。指定ディレクトリが存在しない場合、HULFT-HUB Serverは起動しません。

蓄積データ格納ディレクトリ(AccumulateRootDir)

《128バイト以内》

HULFT-HUB Serverが転送データを蓄積する場合の格納ルートディレクトリを絶対パスで指定します。指定ディレクトリが存在しない場合、HULFT-HUB Serverは起動しません。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ有効です。

管理情報バックアップ格納ディレクトリ(BackupDBDir)

《128バイト以内》

管理情報のバックアップを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。指定ディレクトリが存在しない場合、HULFT-HUB Serverは起動しません。

転送履歴CSV保存ディレクトリ(TrnlogCSVHoldDir)

《128バイト以内》

CSV形式の転送履歴を保存するディレクトリを絶対パスで指定します。指定ディレクトリが存在しない場合、HULFT-HUB Serverは起動しません。

蓄積データ抽出ワークディレクトリ(AccumulateWorkDir)

《128バイト以内》

ジョブフロー機能で蓄積データの抽出用に使用するディレクトリを絶対パスで指定します。指定ディレクトリが存在しない場合、HULFT-HUB Serverは起動しません。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ有効です。

DataMagicインストールディレクトリ(DataMagicBinDir)

《128バイト以内》

DataMagicがインストールされているディレクトリを絶対パスで指定します。ジョブフローでHULFT-DataMagicを呼び出す場合に指定してください。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ有効です。

DataMagic環境設定ディレクトリ(DataMagicEtcDir)

《128バイト以内》

DataMagicの設定ファイルが格納されているディレクトリを絶対パスで指定します。ジョブフローでHULFT-DataMagicを呼び出す場合に指定してください。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ有効です。

(6) 転送条件定義

同報配信異常時の扱い(MulticastError)

《C or S》

同報配信中に、いくつかの転送先ホストへの転送で何らかのエラーが発生した場合、その他の転送先ホストに対する配信処理の扱いを指定します。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ有効です。

C

: 続行

S

: 直ちに中断

同報配信異常扱いの条件(MulticastErrorCondition)

《0 or 1》

同報配信の結果を配信クライアントに通知する際、エラーとする条件を指定します。「同報配信異常時の扱い(MulticastError)」に“S(ただちに中断)”を指定した場合、本項目は意味を持ちません。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ有効です。

0

: 全件エラーでエラー

1

: 一部でもエラーがあればエラー

(7) 履歴情報定義

転送履歴しきい値(TrnlogThreshold)

《0 or 1~999999(件)》

転送履歴の件数が本指定値を超えた場合、転送履歴保有件数分の転送履歴を残して古い履歴から自動削除します。

0

: 自動削除しません(無制限に蓄積されます)

1~999999

: 指定値に従い、自動削除を行います

転送履歴保有件数(TrnlogHoldCount)

《TrnlogThreshold未満》

転送履歴の件数がしきい値(TrnlogThreshold)を超えた場合、本指定値分の転送履歴を残して古い履歴から自動削除します。「転送履歴しきい値(TrnlogThreshold)」が“0”の場合、本項目を指定しても意味を持ちません(“0(件)”となります)。

注意

転送履歴の件数がしきい値を超えたことが検知された場合、「転送履歴保有件数」で設定された件数まで履歴を削除した後に、新たな履歴が追加されます。

転送履歴CSV保存月数(TrnlogCSVHoldCount)

《0 or 1~99(月)》

転送履歴をCSV形式で保存する場合の保存月数を指定します。

0

: 保存しません

1~99

: 指定値に従い、保存します

ジョブフロー履歴しきい値(JFlogHold)

《0 or 1~999999(件)》

ジョブフロー履歴の件数が指定値を超えた場合、保有件数(JFlogHoldCount)を残して自動削除します。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ有効です。

0

: 自動削除しません(無制限に蓄積されます)

1~999999

: 指定値に従い、自動削除します

ジョブフロー履歴保有件数(JFlogHoldCount)

《JFlogHold-1(件)以下》

ジョブフロー履歴の件数がしきい値(JFlogHold)を超えた場合、本指定値分のジョブフロー履歴を残して古い履歴から自動削除します。「ジョブフロー履歴しきい値(JFlogHold)」が“0”の場合、本項目を指定しても意味を持ちません(“0(件)”となります)。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ有効です。

注意

ジョブフロー履歴の件数がしきい値を超えたことが検知された場合、「ジョブフロー履歴保有件数」で設定された件数まで履歴を削除した後に、新たな履歴が追加されます。

転送エラー解消確認区分(TrnErrorRecoveryCheckType)

《0 or 1》

転送エラー解消(構成図でサーバを正常表示へ自動遷移)のモードを選択します。

0

: 転送異常有無

1

: 送出異常有無

(8) セキュリティ定義

ユーザIDの最小桁数(UserIDMinLength)

《3~32(バイト)》

ユーザIDの最小桁数を指定します。HULFT-HUB Managerからのユーザ登録の際、本指定値未満のユーザIDは登録することができません。

パスワードの最小桁数(PasswordMinLength)

《8~32(バイト)》

パスワードの最小桁数を指定します。HULFT-HUB Managerからのユーザ登録の際、本指定値未満のパスワードは登録することができません。

HUB Server間暗号化区分(CipherTypeNeighbor)

《0 or 1 or 2 or 3》

隣接サーバへ送信する電文を暗号化するかしないかを指定します。

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ有効です。

0

: 暗号化しない

1

: HULFT暗号

2

: C4S暗号優先

3

: AES暗号優先

(9) 定期起動定義

クライアント稼動監視間隔(HealthCheckInterval)

《0 or 10~86400(秒)》

収容クライアントの稼動監視を行う間隔を指定します。

0

: 定期的な稼動監視は行いません

10~86400

: 指定された間隔で収容クライアントの稼動監視を行います

注意

HULFT Ver.6以上のクライアントが監視対象となります。HULFT Ver.5のクライアントは監視対象外のため、常に「起動中」とみなされます。

集計間隔(GatheringInterval)

《0 or 10~86400(秒)》

HULFT-HUB Serverの稼動データ(転送実績等)を収集する間隔を指定します。

0

: 定期的な集計は行いません

10~86400

: 指定された間隔で集計プロセスを起動します

管理情報バックアップ間隔(BackupInterval)

《0 or 1~99(日)》

管理情報を定期的にバックアップする間隔を指定します。

0

: 定期的なバックアップは行いません

1~99

: 指定された間隔でバックアップを行います

管理情報バックアップ起動時刻(BackupTime)

《0000~2359(時分)》

管理情報を定期的にバックアップする時刻を指定します。たとえば、20:15を起動時刻に指定する場合は、2015と指定してください。

管理情報バックアップ対象(BackupTarget)

《0 or 1 or 2 or 3》

バックアップ対象の管理情報とバックアップの条件を指定します。

0

: すべてを更新があった場合のみ取得

すべての管理情報(*)の中で、更新があったものをバックアップします。

1

: すべてを常に取得

すべての管理情報(*)を、更新の有無にかかわらずバックアップします。

2

: 一部を更新があった場合のみ取得
一部の管理情報(*)の中で、更新があったものをバックアップします。

3

: 一部を常に取得

一部の管理情報(*)を、更新の有無にかかわらずバックアップします。

*: 「すべての管理情報」と「一部の管理情報」が表す範囲については「管理情報バックアップユーティリティ」「表3.38 バックアップ対象の管理情報」を参照してください。「-a指定時」が「すべての管理情報」、「-a省略時」が「一部の管理情報」に対応します。
管理情報バックアップ保有世代数(BackupCount)

《0 or 1~99(世代)》

バックアップされた管理情報を保持する世代数です。バックアップされた管理情報の数が指定した値を超える場合、保持している最古のバックアップを削除します。

0

: 自動削除しません(無制限に蓄積されます)

1~99

: 指定された世代数のバックアップを保持します

転送履歴CSV起動時刻(TrnlogCSVExecuteTime)

《0000~2359(時分)》

転送履歴をCSV 形式で保存する場合、保存処理を実行する時刻を指定します。たとえば、20:15を起動時刻に指定する場合は、2015と指定してください。

直接転送履歴バッチ処理間隔(HubhistoryInterval)

《0 or 5~1440(分)》

直接転送の履歴を収集するバッチ処理の起動を行う間隔を指定します。

0

: 定期的なバッチ処理起動は行いません

5~1440

: 指定された間隔で直接転送の履歴を収集するバッチ処理の起動を行います

隣接HUBサーバ稼動監視間隔(ServerAliveInterval)

《0 or 180~86400(秒)》

隣接サーバの稼動監視を行う間隔を指定します。

0

: 定期的な稼動監視を行いません

180~86400

: 指定された間隔で隣接サーバの稼動監視を行います

注意
  • 定期的な稼動監視を行わない場合、隣接サーバを経由するファイル転送や要求発行が適切に動作しない場合があります。

  • 「隣接HUBサーバ稼動監視間隔(ServerAliveInterval)」に“0”以外の値を設定していても、隣接サーバ情報で「稼動監視」に“しない”を設定したサーバについては稼動監視を行いません。

(10) 動作状況出力

トレースファイル名(TraceFile)

《255バイト以内》

トレースファイル名をフルパスで指定します。「トレース取得モード(TraceMode)」に“0000000000000000”を指定した場合、本項目は意味を持ちません。

トレースファイル最大サイズ(TraceMaxSize)

《0 or 1~1024(MB)》

トレースファイルの最大サイズを指定します。トレースファイルのサイズが本設定値を超える場合、それまでのトレースファイルをバックアップして、新たなトレースファイルを作成します。バックアップファイルは、「トレースファイル名(TraceFile)」に「.bk」を付加した名前で、同一ディレクトリに作成され、1世代分だけ保存されます。

0

: 自動バックアップ・再作成は行いません(無制限に蓄積されます)

1~1024

: 指定値にしたがい、自動バックアップを行って再作成します

トレース取得モード(TraceMode)

《0 or 1 or 2 or 3 or 4》

トレースファイルに出力するメッセージのレベルを、デーモンおよびプログラムごとに指定します。メッセージのレベルを指定方法にあわせて指定してください。

【メッセージのレベル】

以下の5種類のレベルがあります。

0

: 取得しません

1

: 致命的なエラーのみ取得します

2

: エラーレベル以上を取得します

3

: 警告レベル以上を取得します

4

: 確認レベル以上を取得します

【指定方法】

16バイトで、デーモンおよびプログラムごとに1バイトずつメッセージのレベルを指定します。

1バイト目

: HUBデーモンのモードを設定します

2バイト目

: PROXYデーモンのモードを設定します

3バイト目

: 中継デーモンのモードを設定します(※)

4バイト目

: 同報デーモンのモードを設定します(※)

5バイト目

: Managerデーモンのモードを設定します

6バイト目

: 稼動監視プログラムのモードを設定します

7バイト目

: 集計プログラムのモードを設定します

8バイト目

: ユーティリティプログラム、直接転送履歴集約プログラム、履歴バックアッププログラムのモードを設定します

9バイト目

: 送出デーモン/送出プロセスのモードを設定します(※)

10バイト目

: ジョブフローデーモン(※)

11バイト目

: ジョブフロー実行プログラム(※)

12バイト目

: ジョブフローユーティリティ(※)

13バイト目以降

: 予備エリア

※: HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ該当する項目です。

(例)TraceMode=3333334033330000

システム動作環境設定ファイルに上記のように指定すると、ユーティリティプログラムでは、メッセージは出力されません。集計プログラムは、確認レベル以上のメッセージがトレースファイルに出力されます。それ以外のデーモンやプログラムでは警告レベル以上のメッセージがトレースファイルに出力されます。

ダンプ取得モード(DumpFlag)

《0 or 1》

障害時にダンプ情報を取得するか否かを、「トレース取得モード」の【指定方法】にしたがってプログラムごとに指定します。

0

: 取得しません

1

: 取得します

(例)DumpFlag=1111111011110000

システム動作環境設定ファイルに上記のように指定すると、ユーティリティプログラムでは、障害時にダンプ情報を取得しません。それ以外のデーモンやプログラムでは障害時にダンプ情報を取得します。

イベントログ出力モード(EventlogMode)

《0 or 1 or 2 or 3 or 4》

サーバのOSがWindowsの場合に、イベントログに出力するメッセージのレベルを、「トレース取得モード」の【指定方法】にしたがってプログラムごとに指定します。指定されたレベル以上のメッセージを出力します。

(例)EventlogMode=1100111000000000

上記のように指定すると、ユーティリティプログラムでは、障害時にイベントログを出力しません。それ以外のデーモンやプログラムでは障害時にイベントログを出力します。

(11) 操作ログ定義

操作ログ出力モード(OplSelectMode)

《0 or 1 or 2 or 3》

操作ログを出力するかどうか指定します。

0

: 操作ログを出力しません

1

: ファイルアクセスログのみ出力します

2

: コマンド実行ログのみ出力します

3

: ファイルアクセスログとコマンド実行ログの両方を出力します

操作ログ自動切り替えサイズ(OplChangeSize)

《0 or 1~9999(MB)》

操作ログファイルの最大サイズをMB単位で指定します。

ファイルサイズがこの値を超えた場合、それまでに出力されたファイルは名前を変えてバックアップされ、自動的に新しい操作ログファイルに切り替えられます。バックアップは、操作ログ出力先と同じディレクトリに作成されます。

“0”を指定した場合は、操作ログの自動切り替えを行いません。

詳細は「HULFT-HUB マニュアル」または「HULFT-HUB 集約管理マニュアル」の操作ログの説明を参照してください。

0

: 操作ログの自動切り替えを行いません

1~9999(MB)

: 指定したサイズを超えた時点で操作ログを切り替えます

操作ログ世代管理数(OplCycleCount)

《2~9999》

操作ログファイルを切り替えた際、操作ログファイルのバックアップを何世代前まで残すかを指定します。操作ログの自動/手動切り替えによってバックアップファイル数がこの値を超えた場合、古いものから順に上書きされます。

「操作ログ自動切り替えサイズ(OplChangeSize)」に“0”以外の値が指定されている場合に有効です。

操作ログユーザID出力形式(OplUseridType)

《0 or 1》

サーバのOSがWindowsの場合に、操作ログユーザID(OS)の出力形式を指定します。

0

: ダウンレベルログオン名

1

: ユーザプリンシパル名(UPN)

(12) データベース関連定義

DB書き込みモード(DBSyncMode)

《0 or 1 or 2》

データベースの更新処理および削除処理の完了のタイミングと、物理ディスクへの書き込み完了の同期有無を設定します。

ディスクキャッシュが有効な場合、本タグを変更することによりデータベースへのアクセス処理が向上する場合があります。

設定値によって以下のように動作します。

表1.19 DB書き込みモードの動作

設定値 ファイルシステムに書き込まれるデータ部
実データ部 メタデータ部

0(OSモード)

非同期

非同期

1(OS/HW混在モード)

同期

非同期

2(HWモード)

同期

同期

非同期 :

物理ディスクへの書き込みを待ちません。

ディスクキャッシュへの書き込みが完了した時点を、データベースの更新処理および削除処理の完了とします。

同期 :

物理ディスクへの書き込みを待ちます。

物理ディスクへの書き込みが完了した時点を、データベースの更新処理および削除処理の完了とします。

注意

ディスクキャッシュの内容がハードディスクに書き込まれる前に電源断やOSの異常が発生した場合、ディスクキャッシュの内容が失われる場合があります。

DBミューテックスタイムアウト(DBMutexTimeout)

《0 or 60 ~ 600(秒)》

データベースアクセス時のロック待ち時間を秒単位で指定します。

データベースのアクセス応答時間は、サーバ能力に対する情報量やアクセスの集中量に依存します。データベースへのアクセスが集中している状況でデータベースアクセスのロックを取得しようとするとタイムアウトする場合があります。

本項目の設定値を調整すると、そのような一時的な処理遅延によるタイムアウトエラーの発生を回避できる場合があります。

0

: ロックを取得するまで無制限に待ちます

60~600(秒)

: 指定された時間だけロックの取得を待ちます(時間を過ぎたらタイムアウトします)

DBロックモード(DBLockMode)

《0 or 1》

データベースのロックモードを指定します。

指定されたロックモードにより、データベースへのアクセス方法が変更されます。

0

: ウェイトモード(互換)

読み込みおよび、書き込みロックに入る順序は指定されず、再入可能性制約に従います。通常は、「1(キューイングモード)」よりも処理能力が高くなります。ただし、高負荷の場合、継続的にロックが競合するため1つ以上の参照または更新が無期限に延期し、タイムアウトさせてしまう場合があります。

1

: キューイングモード

キューイングモードを指定した場合、読み込みおよび、書き込みロックに入る順序は公平に到着順となります。ロックが取得されている場合には、順番に遅延され、ロックが取得されていない場合には、到着順にロックが割り当てられます。高負荷の場合であっても、「処理待ちのタスク数×リソースアクセス時間+キューイング処理時間」の範囲で処理が行われることが保障されます。通常は、「0(ウェイトモード)」よりも処理能力が低くなります。

(13) その他の定義

集計結果保有期間(GatheringDataHoldMonth)

《0 or 1~999(ヶ月)》

集計結果を保持する期間を月数で指定します。

0

: 集計結果を削除しません(無制限に蓄積します)

1~999(ヶ月)

: 指定された期間だけ集計結果を保持します(期間が過ぎたデータは削除します)

HUB経由転送における通知ホスト名(HostNameNotice)

《0 or 1 or 2》

HUB経由の転送を定義した際にクライアントに登録される転送相手のホスト名、およびHUB経由の転送を行った際に転送相手から通知されるホスト名で使用される形式を指定します。

0

: ポート番号付きの形式

すべてのホストで、ホスト名と集信ポートNo.を組み合わせた「ホスト名_集信ポートNo.」形式のホスト名を使用します。

1

: 管理対象のみポート番号付きの形式

管理対象ホストでは、ホスト名と集信ポートNo.を組み合わせた「ホスト名_集信ポートNo.」形式のホスト名を使用します。

管理対象外ホストでは、ホスト名をそのまま使用します。

2

: ポート番号無しの形式

すべてのホストで、ホスト名をそのまま使用します。

「HUB経由転送における通知ホスト名」の設定値と動作の詳細は、「HULFT-HUB マニュアル」を参照してください。

HUB動作言語(HubLang)

《ja or en》

HULFT-HUB Serverがメッセージを出力する際の言語を指定します。

ja

: 日本語

en

: 英語

設定値の大文字と小文字は区別されません。

本項目の影響を受けるのは、以下の内容です。

  • トレースログ
  • 一部のユーティリティの出力

ユーティリティの出力の詳細は、「HULFT-HUB Serverのユーティリティ」を参照してください。

トレースログの詳細は、「メッセージ一覧」を参照してください。