管理対象外ホストを含む転送定義作成手順

下図に示すようなセキュリティ上の制限により、配信クライアント、集信クライアントが同一ユーザでアクセスできない場合には管理対象外ホストクライアントまたは管理外サーバとの転送の定義を作成します。

 

この場合、転送定義を2つ以上作成しますが、ファイルIDは共通のものを用いて定義し、全体として1つの転送定義に見えるようにします。

上記の図の例では、管理者AはサーバS3を管理外サーバ、クライアントC4、C5、C6を管理対象外クライアントとして定義し、管理者BはサーバS1を管理外サーバとして定義します。

 

このトピックでは管理対象外ホスト(クライアント、サーバ)を含む転送定義の手順について説明します。詳細な操作方法については表中の参照先を参照してください。

  • クライアントのホスト名は“C”で始まります。Windowsクライアント(Ver.7)のアイコンを使用しています。
  • サーバのホスト名は“S”で始まります。

なお、例に示される図は概念図ですので実際に転送マップに表示される図とは異なります。

【注意】 管理対象外(中継あり)クライアントと管理対象外(中継なし)クライアントの違いは、経路設定だけです。管理対象外(中継あり)クライアントの場合はHUB経由の経路設定(自動配置および手動配置)が指定できますが、管理対象外(中継なし)クライアントの場合はHUB経由の経路設定が指定できません(直接転送のみ)。

管理対象外クライアントとのファイル転送でコード変換を行いたい場合には、HULFT-HUB Managerの管理画面で管理対象外クライアントの機種、バージョン、漢字コード種を登録してください。管理対象外クライアントを含む転送定義の作成手順は「集信側が管理対象外クライアントの場合」、または「配信側が管理対象外クライアントの場合」を参照してください。相手ホストの機種、バージョン、漢字コード種などを特定できない場合、コード変換は配信側変換でも集信側変換でも行えません。

配信側が管理対象クライアントの場合

配信側が管理対象クライアントの場合は、転送情報ツリーの配信側クライアントの「配信ファイル」からファイルIDを新規登録します。

■集信側が管理対象外クライアントの場合

 

<表>集信側が管理対象外クライアントの場合の転送定義手順

手順 操作する場所 手順 備考 参照先
1 転送情報ツリー C1の配信ファイルを選択しファイルIDを新規に作成します。   ファイルIDの登録の配信側クライアントを選択して登録する方法
2 転送マップ クライアント挿入でC4を選択します。 *1 集信側クライアントの挿入
3 転送マップ 経路を設定します。 *2 経路設定
4 転送定義フレーム 転送定義を設定します。 集信側は定義できません。 転送定義フレームの編集
5 転送定義フレーム S1の中継設定情報を編集します。   中継/同報設定情報の編集
*1: 集信側クライアントを複数挿入してHUB同報の転送定義を作成することも可能です。
*2: 経路設定がHUB経由の場合、S1が自動的に挿入されます。

■集信側が管理外サーバの場合

 

<表>集信側が管理外サーバの場合の転送定義手順

手順 操作する場所 手順 備考 参照先
1 転送情報ツリー C1の配信ファイルを選択しファイルIDを新規に作成します。   ファイルIDの登録の配信側クライアントを選択して登録する方法
2 転送マップ サーバ挿入でS3を選択します。 中継サーバにS1を選択します。 *1 集信側サーバの挿入
3 転送マップ 経路を設定します。   経路設定
4 転送定義フレーム 転送定義を設定します。 集信側は定義できません。 転送定義フレームの編集
5 転送定義フレーム S1の中継設定情報を編集します。   中継/同報設定情報の編集
*1: 集信側サーバを複数挿入してHUB同報の転送定義を作成することも可能です。

配信側が管理対象外(中継あり)クライアントの場合

配信側が管理対象外(中継あり)クライアントの場合は、転送情報ツリーの中継サーバの「中継/同報ファイル」からファイルIDを新規登録します。中継/同報ファイル登録ダイアログで「管理対象外クライアント」を指定してください。

■集信側が管理対象クライアントの場合

 

<表>集信側が管理対象クライアントの場合の転送定義手順

手順 操作する場所 手順 備考 参照先
1 転送情報ツリー S1の中継/同報ファイルを選択しファイルIDを新規に作成します。 管理対象外クライアントにC4を選択します。 ファイルIDの登録の中継/同報ファイルを選択して登録する方法
2 転送マップ クライアント挿入でC1を選択します。 *1 集信側クライアントの挿入
3 転送マップ 経路を設定します。 *2 経路設定
4 転送定義フレーム 転送定義を設定します。 配信側は定義できません。 転送定義フレームの編集
5 転送定義フレーム S1の中継設定情報を編集します。   中継/同報設定情報の編集
*1: 集信側クライアントを複数挿入してHUB同報の転送定義を作成することも可能です。
*2: 経路設定がHUB経由の場合、S1が自動的に挿入されます。

■集信側が管理対象外(中継あり)クライアントの場合

 

<表>集信側が管理対象外(中継あり)クライアントの場合の転送定義手順

手順 操作する場所 手順 備考 参照先
1 転送情報ツリー S1の中継/同報ファイルを選択しファイルIDを新規に作成します。 管理対象外クライアントにC4を選択します。 ファイルIDの登録の中継/同報ファイルを選択して登録する方法
2 転送マップ クライアント挿入でC5を選択します。 *1 集信側クライアントの挿入
3 転送マップ 経路を設定します。   経路設定
4 転送定義フレーム S1の中継設定情報を編集します。 配信側と集信側の設定情報は編集できません。 中継/同報設定情報の編集
*1: 集信側クライアントを複数挿入してHUB同報の転送定義を作成することも可能です。

■集信側が管理外サーバの場合

 

<表>集信側が管理外サーバの場合の転送定義手順

手順 操作する場所 手順 備考 参照先
1 転送情報ツリー S1の中継/同報ファイルを選択しファイルIDを新規に作成します。 管理対象外クライアントにC4を選択します。 ファイルIDの登録の中継/同報ファイルを選択して登録する方法
2 転送マップ サーバ挿入でS3を選択します。 中継サーバにS1を選択します。 *1 集信側サーバの挿入
3 転送マップ 経路を設定します。   経路設定
4 転送定義フレーム S1の中継設定情報を編集します。 配信側と集信側の設定情報は編集できません。 中継/同報設定情報の編集
*1: 集信側クライアントを複数挿入してHUB同報の転送定義を作成することも可能です。

配信側が管理外サーバの場合

配信側が管理外サーバの場合は、転送情報ツリーの中継サーバの「中継/同報ファイル」からファイルIDを新規登録します。中継/同報ファイル登録ダイアログで「隣接サーバ」を指定してください。

■集信側が管理対象クライアントの場合

 

<表>集信側が管理対象クライアントの場合の転送定義手順

手順 操作する場所 手順 備考 参照先
1 転送情報ツリー S3の中継/同報ファイルを選択しファイルIDを新規に作成します。 隣接サーバにS1を選択します。 ファイルIDの登録の中継/同報ファイルを選択して登録する方法
2 転送マップ クライアント挿入でC3を選択します。 *1 集信側クライアントの挿入
3 転送マップ 経路を設定します。   経路設定
4 転送定義フレーム 転送定義を設定します。 配信側は定義できません。 転送定義フレームの編集
5 転送定義フレーム S3の中継設定情報を編集します。   中継/同報設定情報の編集
*1: 集信側クライアントを複数挿入してHUB同報の転送定義を作成することも可能です。

■集信側が管理対象外(中継あり)クライアントの場合

<表>集信側が管理対象クライアントの場合の転送定義手順

手順 操作する場所 手順 備考 参照先
1 転送情報ツリー S3の中継/同報ファイルを選択しファイルIDを新規に作成します。 隣接サーバにS1を選択します。 ファイルIDの登録の中継/同報ファイルを選択して登録する方法
2 転送マップ クライアント挿入でC4を選択します。 *1 集信側クライアントの挿入
3 転送マップ 経路を設定します。   経路設定
4 転送定義フレーム S3の中継設定情報を編集します。 配信側と集信側の設定情報は編集できません。 中継/同報設定情報の編集
*1: 集信側クライアントを複数挿入してHUB同報の転送定義を作成することも可能です。