HULFT Technical Support & FAQ

[改定]DataSpiderの集計処理の出力が本来の集計結果と異なる問題について

投稿日時:2016/12/01 17:00

お客様各位

2016年12月1日
(改訂日:2016年 12月26日)
株式会社 セゾン情報システムズ
HULFT事業部

DataSpiderの集計処理の出力が本来の集計結果と異なる問題について

このたび、DataSpider におきまして、集計処理を使用して一定件数以上のデータを集計した場合に、本来の集計結果と異なる値が出力される問題があることが判明しました。
本件に関しまして、事象の詳細や今後の対応についてお知らせいたします。
DataSpiderで発生条件に該当するお客様は、以下に記載しました内容についてご確認をお願いいたします。

1. 対象製品及びバージョン
- DataSpider Servista Basic Server Package 4.0SP1 ~ 4.0SP3
- DataSpider Servista Advanced Server Package 4.0SP1 ~ 4.0SP3
- DataSpider Servista Select 4.0SP1 ~ 4.0SP3
- DataSpider for Tableau 4.0SP1
※ 下記対象機能はDataSpider 4.0SP1から搭載された機能のため、上記バージョン以外のDataSpiderには影響はございません。

2. 影響範囲
- 集計処理

3. 発生条件
以下の条件をすべて満たした場合に、事象が発生します。
・CPU(コア)数が2つ以上の環境で、DataSpiderServerを使用している
・集計処理の入力データに指定したコンポーネントで、1000件以上のデータを読み取っている
・集計処理のプロパティにある、集計設定タブの関数に、以下の関数を1つも含まない設定をしている
- 最初の値
- 最後の値
- 最初の非NULL値
- 最後の非NULL値

4. 事象
以下の関数で、本来の出力結果と異なる値が出力されます。また、集計処理自体はエラーになりません。

【本来の出力結果より小さな値が出力される関数】
・合計値
・最大値(数値)
・最大値(日付/時間)

【本来の出力結果より大きな値が出力される関数】
・最小値(数値)
・最小値(日付/時間)

5. 回避策
集計設定タブの集計対象設定にて以下の(1)(2)の順序で設定を追加してください。
集計処理の内部処理が変わり事象を回避できます。

【設定詳細】
(1)集計対象設定の最後に列を追加してください。
(2)追加した列で以下の設定をしてください。
列名:任意の列名やカラムを指定してください。
関数:以下のいずれかを設定してください。
- 最初の値
- 最後の値
- 最初の非NULL値
- 最後の非NULL値

6. 今後の対応
上記問題を修正したパッチモジュールを、2016年12月26日にリリースいたしました。
myHULFTよりダウンロードが可能です。
修正パッチモジュールの適用方法は、以下のとおりです。
(1)DataSpider Servista の各種アプリケーションを停止します。
(2)「パッチの構成」項に記載されているモジュールのバックアップを取ります。
(3)サーバモジュールにパッチを適用します。server フォルダを$DATASPIDER_HOME/server フォルダに上書きコピーします。
(4)DataSpiderServer および DataSpider Studio を起動します。
※パッチ適用前の状態に復元したい場合は、新規に配置したモジュールを削除し、
上記の (2) でバックアップしたモジュールを再度上書きコピーしてください。
※修正パッチモジュールは、4.0 SP1、4.0 SP2、4.0 SP3 に適用いただけます。

ご不明な点がございましたらお手数ですが保守窓口までお問い合わせをいただきますよう、お願いいたします。