本メールはHULFT技術サポート契約締結ユーザーの皆様を対象に発信させていただいております。
当メールの配信停止及び変更につきましては、文末にご案内しております。
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【重要なお知らせ】DataMagic、HULFT-DataMagicおよびiDIVOの数値演算処理に関する不具合について
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2017年3月2日にご案内いたしました「DataMagic、HULFT-DataMagicおよび
iDIVOの数値演算処理に関する不具合について」の内容を、下記の通り改訂させて
いただきます。
■改訂内容
・「確認方法について」を追加
・ 一部表現を改善
■改訂後の全文
上記改訂内容を反映した全文は以下の通りです。
DataMagic、HULFT-DataMagicおよびiDIVOにおいて、下記の不具合が発見されまし
たので、ご報告申し上げます。
以下の内容をご確認いただき、ご対応をお願いいたします。
1.発生現象
DataMagic、HULFT-DataMagicおよびiDIVO (以下、対象製品)のデータ加工にて
数値演算を行っている場合、後述の発生条件に合致すると誤った演算結果が出力
されます(※処理は正常終了します)。
2.発生原因
加算式および減算式を使用した数値演算処理に誤りがあったため。
3.発生条件
データ加工情報のマッピング情報設定で、出力情報設定に数値演算を設定して
いる場合、事象が発生する可能性がございます。
お客様のデータ加工情報が出力情報設定に数値演算を設定しているか否かにつ
いて、ツール等を使用してご確認いただく方法をご用意いたしました。確認方法
につきましては、【確認方法について】をご確認ください。
出力情報設定に数値演算を設定している場合、以下の「演算式に指定している
値」の条件と「演算対象のデータ」の条件をすべて満たすと、誤った演算結果
が出力されます。
◆「演算式に指定している値」の条件
「演算式に指定している値」が以下のいずれかを満たす場合
・加算式
・減算式
◆「演算対象のデータ」の条件
「演算対象のデータ」が条件1と条件2をすべて満たす場合
条件1:
以下の条件のいずれかを満たす場合
前提:( 0 < A < B のとき)
・ A - Bのように正の値から減算した結果が負となる
・ -A + Bのように負の値から加算した結果が正となる
※数値を変数で代入している場合、代入後の値が上記条件の対象です。
条件2:
上記A, Bの桁を小数点以下が0になるように桁をそろえ、それぞれを
65536で割った余りが等しい
[例1]データ加工情報の「演算式」が加算式(-6553.6+65536)の場合
データ加工の処理 | 被加数 | 加数 |
・「演算式」の数値 | -6553.6 | 65536 |
・小数部を揃えた値(0を補完) | -6553.6 | 65536.0 |
・符号と小数点を除去した値 | 65536 | 655360 |
・65536で割った余りの値 | 0 | 0 |
[例2]データ加工情報の「演算式」が減算式(18048000-32793600)の場合
データ加工の処理 | 被加数 | 減算 |
・「演算式」の数値 | 18048000 | 32793600 |
・65536で割った余りの値 | 25600 | 25600 |
4.対象製品・バーション
・DataMagic for Windows Ver.3.0.0 ~Ver.3.1.0
・DataMagic for UNIX Ver.3.0.0 ~Ver.3.1.0
・DataMagic for Linux Ver.3.0.0 ~Ver.3.1.0
・DataMagic for zLinux Ver.3.0.0 ~Ver.3.1.0
・HULFT-DataMagic for Windows Ver.1.0.0 ~Ver.2.2.3
・HULFT-DataMagic for UNIX Ver.1.0.0 ~Ver.2.2.3
・HULFT-DataMagic for Linux Ver.1.0.0 ~Ver.2.2.3
・HULFT-DataMagic for zLinux Ver.1.0.0 ~Ver.2.2.3
・iDIVO for Windows Ver.1.0.0 ~Ver.1.5.3
・iDIVO for UNIX/Linux Ver.1.0.0 ~Ver.1.5.3
5.回避方法
回避方法はございません。
6.正式対応版の提供について
「DataMagic Ver.3」および「HULFT-DataMagic Ver.2」につきましては、
本障害の正式対応版を3月10日(金)にリリース予定です。
「HULFT-DataMagic Ver.1」および「iDIVO」につきましては、対象となる
お客様は、総合窓口(info@hulft.com)、もしくはご契約いただいている
サポート窓口までお問合せください。
正式対応版リリースまでの間は、バージョンアップ/レベルアップを、お控え
いただきます様お願いいたします。
7.対象製品の出荷・ダウンロードについて
対象製品の出荷・myHULFTからのダウンロードは、以下の期間一時的に
停止させていただきます。
停止期間:2017年3月6日(月)~正式対応版リリースまで(3月10日予定)
本件に関するお問合せについては、総合窓口(info@hulft.com)、もしくは
ご契約いただいているサポート窓口までお問合せください。
ご不明な点がございましたら、お手数ですが保守窓口までお問い合わせを
いただきますようお願いいたします。
【確認方法について】
■対象製品
・DataMagic Ver.3.0.0 ~Ver.3.1.0
・HULFT-DataMagic Ver.2.0.0 ~Ver.2.2.3
・iDIVO Ver.1.0.0 ~Ver.1.5.3
本障害に合致する可能性があるデータ加工情報の使用有無をチェックするツールを提供
させていただきます。
ツールと使用方法については弊社ホームページ「myHULFT」よりダウンロードいただけます。
https://his.hulft.com/mypage/login/login/
myHULFT > 製品情報 > ツール/サンプル/ベータ版
■対象製品
・HULFT-DataMagic Ver.1.0.0 ~Ver.1.4.0
ご使用のパラメータファイルの内容をご参照いただき、<CALCULATE>タグの有無で数値演算の
有無をご確認いただけます。また、<CALCULATE>タグ内での「+」もしくは「-」の有無で加算、
減算の使用有無をご確認いただけます。
◆UNIX/Linuxの場合
確認対象のパラメータファイルを1か所のディレクトリに集めます。
<コマンド例>
% cd <パラメータファイルを格納したディレクトリ>
% grep '<CALCULATE>' * | grep -e '+' -e '-'
何も表示されない場合、障害発生の条件には該当しません。<CALCULATE>を含む行が表示
されたら、障害発生の条件に該当する可能性があります。
◆Windowsの場合
確認対象のパラメータファイルを1か所のフォルダに集めます。
コマンドプロンプトを開きます。
<コマンド例>
> cd <パラメータファイルを格納したフォルダ>
> findstr "<CALCULATE>" * | findstr "+ -"
何も表示されない場合、障害発生の条件には該当しません。<CALCULATE>を含む行が表示
されたら、障害発生の条件に該当する可能性があります。
当ご案内はHULFT.comにも掲載しております。
https://www.hulft.com/application/files/7514/8853/4624/information_20170302.pdf