HULFT Squareでできること

HULFT Squareは、さまざまなシステムおよびサービスと統合し、データを"安心"、"安全"、"簡単"に連携するためのプラットフォームです。

また、HULFT Squareは、古いオンプレミスのインフラをクラウドのインフラと置き換え可能なだけでなく、複数のオンプレミス環境およびクラウド環境に分散していたデータ連携プロセスを一元化することも可能になります。この一元化によって、データ管理およびデータ連携操作がシンプルになるうえ、データの利用と可視化が促進され、ビジネス上の洞察を得ることにもつながります。

 

統合

HULFT Squareは、オンプレミス環境およびクラウド環境に存在する既存のコアシステムだけでなく、多種多様なシステムおよびサービスと統合することができます。

 

図1.1 統合の概要

統合機能により、HULFT Squareは以下のような要求を満たすことができます。

  • 内部の顧客データに基づいて顧客のニーズを分析し、販売の改善につなげる。

  • Google BigQueryを利用してビジネス戦略に向けた洞察を素早く獲得する。

  • 社内システムを変更したり、クラウドに独自のシステムを開発することなく、クラウドにデータを蓄積する。

HULFT Squareでは、既存のオンプレミスシステムを変更しなくても、クラウドストレージにデータを収集することができます。Google BigQueryとの統合も、追加システムを作成することなく実装可能です。

一元化

HULFT Squareは、すべてのデータをクラウドに格納して管理します。

たとえば、次の図の要素に関係する管理データはHULFT Squareに格納されます。

図1.2 一元化の概要

接続

HULFT Squareと他のシステムおよびサービスを接続する場合、データをどのように連携するかを定義する必要があります。

HULFT Squareでは、HULFT Squareと対象のシステムおよびサービスとのデータ連携を定義するために、さまざまな要素が使用されます。

その中でも、コネクターは連携フローの作成に使用される重要な要素です。

HULFT Squareで提供しているコネクターのカテゴリと種類は以下のとおりです。

  • データベース

    DB2、MySQL、Oracle、PostgreSQL、SQL Server、JDBC、Snowflake

  • ファイル

    CSV、Excel、Excel(POI)、XML、固定長、可変長、ファイル操作、ファイルシステム

  • アプリケーション

    Dynamics 365 for Customer Engagement、Salesforce(旧)

  • ネットワーク

    FTP、REST、メール

  • クラウド

    Amazon Athena、Amazon Aurora for MySQL、Amazon DynamoDB、Amazon EC2、Amazon RDS(for My SQL、Oracle、PostgreSQL、SQL Server)、Amazon RedShift、Amazon S3、Amazon SQS、AWS Lambda、Azure SQL Database、Azure BLOBストレージ、Azure Cosmos DB、Azure HDInsight、Azureキューストレージ、Gmail、Google Bigquery、Google Cloud Storage、Googleドライブ、Googleスプレッドシート、kintone、BOX、Slack、Salseforce、SharePoint、ServiceNow

  • 暗号化

    PGP

  • HULFT

    要求発行

 

コネクターは、連携フローを定義するスクリプトを作成するときに使用します。

基本のタスクと、データ連携を実行するフローについては、「基本のタスク」を参照してください。

データ連携を定義する場合に理解する必要がある概念については、「Data Integrationでできること」を参照してください。

データ連携

データ連携を定義するには、デザイナーを使用して連携フローを作成する必要があります。

データの抽出と読み込み

データ連携フローを定義するには、プロジェクトとスクリプトを作成し、デザイナーのスクリプトキャンバスで必要なコネクターの入力および出力コンポーネントを配置します。次に、入力および出力データの仕様に従ってコンポーネントを設定します。コードを記述する必要はありません。

図1.3 入力および出力コンポーネントの定義

変換

ほとんどの場合、入力データのクレンジングを行い、必要な出力データ形式またはスキーマに変換する必要があります。HULFT Squareでは、データのマップまたはマージを指定したり、コンバーターを使用して値を割り当てたりできます。以下のように、スクリプトキャンバスでコンバーターを配置し、設定します。

図1.4 コンバーターの定義

入力データと出力データ間のデータ変換は、以下のようにMapperエディターで定義します。

図1.5 マップの定義

コネクターとコンバーター以外に、スクリプトコンポーネントを追加して条件分岐やエラー処理プロセスを指定して、さらに複雑な連携フローにすることもできます。

コネクターとMapperの詳細は、「コネクタートップページ」および「Mapper」を参照してください。

基本のタスクと、データ連携を実行するフローについては、「HULFT Squareを使ってみよう」を参照してください。

データ連携を定義する場合に理解する必要がある概念については、「Data Integrationでできること」を参照してください。

共有

HULFT Squareでは、ワークスペースを使用して他のユーザーまたはグループと設定を共有することができます。

HULFT Squareを複数人で使用する場合に、ワークスペースを活用すると便利です。

 

ワークスペースは目的やチームごとに作成できるため、使い分けることで効率的に作業を進めることができます。

以下の機能でワークスペースを使用して設定を共有できます。

  • ストレージ

  • HULFT INTEGRATEプロジェクトコネクションデータ形式変数スキーマカレンダー

  • HULFT TRANSFER集信管理情報配信管理情報詳細ホスト情報

  • APIプロジェクト

  • ジョブファイル イベント ジョブREST APIジョブスケジュール ジョブHULFT Transferジョブ

たとえば、自分だけのワークスペースのPersonalで作業を行う場合は、ナビゲーションメニューの上部にあるワークスペースのプルダウンリストからPersonalを選択して、HULFT Square全体の機能をPersonalのワークスペースに絞り込んで作業すると便利です。

機能ごとにワークスペースを切り替えて作業する場合は、各機能のページの上部にあるワークスペースのプルダウンリストからワークスペースを選択します。

図1.6 ワークスペース切り替えのドロップダウンリスト

ワークスペースの作成方法については、「共同で作業するためのワークスペースを作ってみよう」を参照してください。

ワークスペースを使用して設定を共有する方法については、「チームメンバーと設定を共有してみよう」を参照してください。

モニタリング

HULFT Squareのモニタリング機能によって、サービスのステータスおよび各種イベントのモニタリングおよび管理を一元的に行うことができます。

モニタリング機能で確認できる情報は以下のとおりです。

  • ダッシュボード

    ストレージの使用量や合計データ転送量など、ご契約内容に関するデータが表示されます。

  • アプリケーションイベント

    アプリケーションが実行されたときに記録されます。

  • サービス

    サービスイベントは、データ連携またはデータ転送を行うスクリプトが実行されたときに記録されます。

  • ジョブイベント

    ジョブ(ファイルイベントジョブ、スケジュールジョブ、HULFT Transferジョブ)が実行されたときに記録されます。

  • ログ

    REST APIジョブのアクセスログやストレージ操作の詳細ログのほか、ユーザーによる設定変更の履歴、およびログイン履歴が記録されます。

 

ログを確認することで、実行中のサービスの全体のステータスを把握できます。