転送先(バケット)ごとにオブジェクトストレージの認証情報を登録したい

個別設定でストレージ認証情報を登録する例を説明します。

ここでは、クラウドストレージDBのストレージ認証情報にAmazon S3を使用するための認証情報を登録して、転送先ごとに認証情報を設定する例を紹介します。

Amazon S3を例としていますが、オブジェクトストレージに合わせたコマンドを使用することで、ほかのオブジェクトストレージでも登録できます。

 

Amazon S3のストレージ認証情報を以下のとおり登録する手順を説明します。

表D.7 ストレージ認証情報の設定値の例

ストレージ認証情報の項目名

設定値

登録有無

ストレージ認証情報ID

cloudauth

AWSアクセスキー

ABCDEFGH

AWSシークレットアクセスキー

123456789

セッショントークン

未設定

IAMロール有効化

未設定

スイッチロールARN

未設定

外部ID

未設定

ロールセッション名

未設定

:

設定値を登録する項目

:

設定値を登録しない項目

 

  1. ストレージ認証情報の登録コマンドで、AWSアクセスキーAWSシークレットアクセスキーの設定値を登録します。

    utls3infoadd -t auth --id cloudauth --access-key ABCDEFGH --secret-access-key 123456789

    Amazon S3でのストレージ認証情報の登録コマンドの詳細は、「ストレージ認証情報の登録コマンド(Amazon S3)」を参照してください。

    以下のリストが表示されます。

    $ utls3infoadd -t auth --id cloudauth --access-key ABCDEFGH --secret-access-key 123456789
    The Storage Authentication Information "cloudauth" will be registered.
    Access Key:        ABCDEFGH
    Secret Access Key: 123456789
    Session Token:     Use the default value.
    Enable IAM Role:   Use the default value.
    Switch Role ARN:   Use the default value.
    External ID:       Use the default value.
    Role Session Name: Use the default value.
    

    AWSアクセスキーAWSシークレットアクセスキーの設定値が、指定した値に変更されたことを確認します。

    ストレージ認証情報の登録コマンドで「-f」または「--force」を指定しなかった場合、以下の確認メッセージが表示されます。

    Are you sure to register? [y/n]:

    確認メッセージの表示後に、“y”または”Y”を入力し、ストレージ認証情報の登録コマンドを実行します。

     

  2. 設定したストレージ認証情報のストレージ認証情報IDを、集信ストレージ管理情報または配信ストレージ管理情報(以降、ストレージ管理情報)のストレージ認証情報IDに設定します。

    ストレージ管理情報にストレージ認証情報を紐づけることで、設定したAWSアクセスキーAWSシークレットアクセスキーの情報が使用されます。

    ストレージ管理情報にストレージ認証情報IDを設定する場合は、転送関連情報の登録および変更と同様にストレージ管理情報に設定します。

    以下の例を参照してください。

 

他のオブジェクトストレージでのコマンドの詳細は以下を参照してください。