ストレージ認証情報の登録コマンド(Azure Blob Storage)

Azure Blob Storageでのストレージ認証情報をクラウドストレージDBに登録します。

ストレージ認証情報の登録コマンド

utlbsinfoadd [COMMON-OPTIONS] -t auth --id ID [AUTH-OPTIONS]

パラメータ説明

[COMMON-OPTIONS]

ユーティリティで共通のオプションです。

-r, --replace

置換(省略可)

既存のストレージ認証情報を上書きします。

このオプションを指定しないで既存のストレージ管理情報を上書きしようとした場合は、エラーとなります。

注意

既存のストレージ認証情報に上書きする場合、すでに設定されている値は[AUTH-OPTIONS]で指定してください。

設定済みの情報を再指定しなかった場合、未設定(Use the default value.)で上書きされます。

-f, --force

確認の省略(省略可)

登録する情報の確認を行わずに情報が登録されます。

既存のストレージ認証情報が指定された場合、「-r」または「--replace」が指定されていなくても情報が上書きされます。

省略すると、ストレージ認証情報を登録する前に以下の確認のメッセージが表示されます。

Are you sure to register? [y/n]:

“y”または”Y”を入力すると、コマンドで指定したストレージ認証情報が登録されます。

“y”または”Y”以外を入力した場合、エラーで終了されます。

[REQUIRED]

省略できないパラメータです。

-t, --type auth

情報の種別(省略不可)

auth

: ストレージ認証情報

--id ID

ID(省略不可)

ストレージの認証情報を認識するためのIDです。

3バイトから63バイトまでのASCII印字可能文字で指定します。

半角スペース、「/」、「*」の文字が含まれていた場合はエラーとなります。

[AUTH-OPTIONS]

ストレージ認証情報を設定するオプションです。

注意

「マネージドID有効化(--enable-managed-id)」を指定した場合、必ず「Azureストレージアカウント(--storage-account ACCOUNT)」を指定してください。また、「AzureストレージSASトークン(--storage-sas-token TOKEN)」および「Azureストレージキー(--storage-key KEY)」は指定できません。

AzureストレージSASトークンおよびAzureストレージキーのどちらかを使用する認証を「共有キー認証」と呼びます。

「共有キー」認証を行う場合、AzureストレージアカウントまたはAzureストレージSASトークンのどちらかを設定してください。

両方設定した場合は、AzureストレージSASトークンの値が使用されます。

AzureストレージSASトークンまたはAzureストレージキーを使用する認証の「共有キー認証」と「マネージドID有効化」の使用優先順位については、「ストレージ認証情報の設定」を参照してください。

--storage-account ACCOUNT

Azureストレージアカウント(省略可)

Microsoft Azureに接続するために、アップロードするユーザのストレージアカウント名を指定します。

255バイトまでのASCII印字可能文字で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはデフォルト情報の設定値が使用されます。

--storage-sas-token TOKEN

AzureストレージSASトークン(省略可)

Microsoft Azureに接続するために、アクセス制御のためのトークンを指定します。

255バイトまでのASCII印字可能文字で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはデフォルト情報の設定値が使用されます。

--storage-key KEY

Azureストレージキー(省略可)

Microsoft Azureに接続するために、アップロードするユーザのストレージアカウント名のプライマリまたはセカンダリアクセスキーを指定します。

255バイトまでのASCII印字可能文字で指定します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはデフォルト情報の設定値が使用されます。

--enable-managed-id

マネージドID有効化(省略可)

Microsoft Azureに接続する際、Azureリソース(Azure VM)のマネージドIDを使用した認証を有効にするかどうかを指定します。

パラメータを指定した場合、マネージドIDを使用した認証が有効となります。この場合、Azure Active Directory(Azure AD)に紐づけられている認証情報を使用します。

省略すると、未設定(Use the default value.)となります。未設定の場合、転送時にはデフォルト情報の設定値が使用されます。

= 備考 =

HULFTおよびHULFT クラウドストレージオプションがAzureリソース(Azure VM)以外の環境にインストールされている場合、マネージドIDを有効にすると転送時にエラーとなります。

補足

  • 以下のように、パラメータと設定値の間にはスペースまたはイコール(=)のどちらでも指定できます。

      --parameter Value
      --parameter=Value

  • パラメータに「-h」または「--help」を指定すると、Usageが表示されます。