転送先(バケット)ごとのタイムアウト値を登録したい

個別設定で集信ストレージ管理情報を登録する例を説明します。

ここでは、クラウドストレージDBの集信ストレージ管理情報にストレージタイムアウトの時間を登録して、転送先ごとにストレージタイムアウトを設定する例を紹介します。

ストレージタイムアウトを例としていますが、他の転送関連情報でもこの例と同じ方法で登録できます。

 

集信ストレージ管理情報のストレージタイムアウトの設定値を以下のとおり登録する手順を、Amazon S3を例に説明します。

表D.1 集信ストレージ管理情報の設定値の例

集信ストレージ管理情報の項目名

設定値

登録有無

集信ストレージ管理情報ID

bucket01

バケット名

未設定

ストレージタイムアウト

600(秒)

1転送あたりの最大並列数

未設定

パートサイズ

未設定

使用リージョン(*1)

未設定

エンドポイントのURL(*1)

未設定

アップロードファイルに適用するACL(*1)

未設定

ストレージ認証情報ID(*1)

未設定

:

設定値を登録する項目

:

設定値を登録しない項目

*1

:

Amazon S3の場合のみ設定できます。

= 備考 =

集信ストレージ管理情報IDには、バケット名を指定することをお勧めします。集信履歴には、集信管理情報のファイル名に指定した集信ストレージ管理情報ID、つまりバケット名が表示されます。

ストレージ管理情報の登録コマンドで、ストレージタイムアウトの設定値を登録します。

utls3infoadd -t rcv --id bucket01 --timeout 600

Amazon S3でのストレージ管理情報の登録コマンドの詳細は、「ストレージ管理情報の登録コマンド(Amazon S3)」を参照してください。

注意

オプションで指定しなかった項目は、未設定(Use the default value.)が設定されます。

未設定(Use the default value.)の場合、デフォルト情報に登録されている値が使用されます。

Amazon S3で集信ストレージ管理情報のデフォルト情報の値を確認する場合は、「クラウドストレージDBの情報リストの表示コマンド(Amazon S3)」を参照してください。

以下のリストが表示されます。

$ utls3infoadd -t rcv --id bucket01 --timeout 600
The Receive Storage Management Information "bucket01" will be registered.
Bucket:            Use the default value.
Timeout:           600
Parallels:         Use the default value.
Part Size:         Use the default value.
Default Region:    Use the default value.
Endpoint:          Use the default value.
ACL:               Use the default value.
Auth ID:           Use the default value.

ストレージタイムアウトの設定値が、"600"秒に登録されたことを確認します。

ストレージ管理情報の登録コマンドで「-f」または「--force」を指定しなかった場合、以下の確認メッセージが表示されます。

Are you sure to register? [y/n]:

確認メッセージの表示後に、“y”または”Y”を入力し、ストレージ管理情報の登録コマンドを実行します。

これで、ストレージタイムアウトの時間が登録され、オブジェクトストレージへアップロードする設定が完了しました。

 

他のオブジェクトストレージでのコマンドの詳細は以下を参照してください。