システム動作環境設定

システム動作環境設定では、HULFT10 for Container Servicesの動作環境を登録します。

項目一覧

システム動作環境設定には、以下の項目があります。

表2.6 システム動作環境設定項目一覧

項目名

初期値

設定値

備考

基本

 

通信

 

自ホスト名

 

英数字、“-”、および“.”

255バイト以内

 

ソケット接続リトライ回数

5

0~9999の値。未入力の場合は5

 

 

ソケット接続リトライ待ち時間

20

0~9999の値。未入力の場合は20

 

 

ソケット通信応答待ち時間

3600

10~259200の値。未入力の場合は3600

 

 

ソケット送信バッファサイズ

0

0、または4096~2147483647の値。未入力の場合は0

 

 

ソケット受信バッファサイズ

0

0、または4096~2147483647の値。未入力の場合は0

 

 

セキュリティ

 

暗号化方式

AES

AES

 

 

接続元ホストの検証

転送グループに接続元ホストが含まれていない場合はエラーとする

転送グループに接続元ホストが含まれていない場合はエラーとする

転送グループに接続元ホストが含まれていない場合はエラーとしない

 

 

転送グループチェック

管理情報に転送グループIDが未設定の場合はエラーとする

管理情報に転送グループIDが未設定の場合はエラーとする

管理情報に転送グループIDが未設定の場合はエラーとしない

(*1)

 

転送変数

 

配信管理

転送変数の置き換えを有効にする

転送変数の置き換えを有効にする

転送変数の置き換えを有効にしない

 

 

集信管理

転送変数の置き換えを有効にする

転送変数の置き換えを有効にする

転送変数の置き換えを有効にしない

 

 

ジョブ起動

転送変数の置き換えを有効にする

転送変数の置き換えを有効にする

転送変数の置き換えを有効にしない

 

 

圧縮
 

圧縮方式の選択

圧縮なし

共通圧縮方式

圧縮なし

 

エラー管理

 

ファイル

 

配信転送後異常時の処置

異常終了とし、異常時ジョブを実行

異常終了とし、異常時ジョブを実行

正常終了とし、正常時ジョブを実行

 

 

集信オープンモード

ロックが解除されるまで待つ

ロックが解除されるまで待つ

集信ファイルがロックされている場合エラー

 

 

通信

 

セッション多重度オーバーリトライ

接続リトライ

接続リトライ、エラー

 

 

再配信

 

自動再配信リトライ回数

0

0~9

 

 

再配信待ちキューの削除条件

ファイルID、ホストIDが一致

ファイルID、ホストIDが一致

ファイルID、ホストID、ファイル名が一致

 

コード変換

 

文字コード

 

転送コードセット

UTF-8

UTF-8、Shift-JIS、EUC-JP、GB18030

 

 

日本語規格

JIS83

JIS83、JIS78

 

Web API

 

セキュリティ

 

動的パラメーター指定

配信要求の動的パラメーター指摘を有効にする

配信要求の動的パラメーター指摘を有効にする

配信要求の動的パラメーター指摘を有効にしない

 

*1

:

接続元ホストの検証を有効にした場合のみ設定します。

各項目の説明

システム動作環境設定に設定する各項目について説明します。

基本

通信
自ホスト名

HULFT10 for Container Servicesのホスト名

HULFT10 for Container Servicesを環境構築した際に、初期値としてコンテナの転送で使用する自ホスト名が登録されます。

ソケット接続リトライ回数

ソケット接続に失敗したときの再接続を試みる回数

“0”を指定した場合、再接続は行いません。

ソケット接続リトライ待ち時間

ソケット接続に失敗したときの再接続を試みるまでの待ち時間

秒単位で指定します。

また、自動再配信を行うまでの自動再配信待ち状態の時間を指定します。

ソケット通信応答待ち時間

ソケット通信中に相手ホストから応答がない場合のタイムアウト時間

秒単位で指定します。

タイムアウトした場合は、通信異常と判断して通信を切断します。

ネットワークの異常を検知するための時間なので、ご使用のネットワークに適した値を設定してください。

ソケット送信バッファサイズ

ソケット通信を行うときの送信サイズ

バイト単位で指定します。

“0”を指定すると、環境(Container)に設定されている値で動作します。

ソケット受信バッファサイズ

ソケット通信を行うときの受信サイズ

バイト単位で指定します。

“0”を指定すると、環境(Container)に設定されている値で動作します。

セキュリティ
暗号化方式

暗号化する場合の方式

AES

: AES暗号

接続元ホストの検証

HULFT10 for Container Servicesに接続したホストの検証

転送グループに接続元ホストが含まれているかどうかを検証します。

転送グループに接続元ホストが含まれていない場合はエラーとするチェックボックスをチェックすると、接続元ホストが指定された管理情報に転送グループIDが登録されていない場合は転送エラーとなります。

転送グループチェック

転送グループが指定されているかどうかの検証

接続元ホストの検証を有効にした場合のみ設定が可能です。

管理情報に転送グループIDが指定されているかどうかの検証を行います。

管理情報に転送グループIDが未設定の場合はエラーとするチェックボックスをチェックすると、転送グループIDが未設定の場合に転送エラーとなります。

転送変数
配信管理

転送変数の置き換えの有効設定

配信管理情報の設定値が転送変数の場合、転送変数への置き換えを有効にするかどうかを設定します。

転送変数の置き換えを有効にするチェックボックスをチェックすると、配信管理情報の転送変数が設定された項目について、動的に指定された値に置き換えられます。

集信管理

転送変数の置き換えの有効設定

集信管理情報の設定値が転送変数の場合、転送変数への置き換えを有効にするかどうかを設定します。

転送変数の置き換えを有効にするチェックボックスをチェックすると、集信管理情報の転送変数が設定された項目について、動的に指定された値に置き換えられます。

ジョブ起動

転送変数の置き換えの有効設定

ジョブ起動情報の設定値が転送変数の場合、転送変数への置き換えを有効にするかどうかを設定します。

転送変数の置き換えを有効にするチェックボックスをチェックすると、ジョブ起動情報の転送変数が設定された項目について、動的に指定された値に置き換えられます。

圧縮
圧縮方式の選択

集信側が配信側で指定した圧縮方式に対応していない場合に、どの圧縮方式を使用するかを指定します。

共通圧縮方式

: 配信側と集信側で共通して使用できる圧縮方式のうち、最も圧縮効率が高い圧縮方式を使用

圧縮効率の順位は以下のとおりです。

「Zstandard圧縮」>「DEFLATE圧縮」>「圧縮なし」

例)配信側の圧縮方式が「Zstandard圧縮」で、集信側で指定できる最も高い圧縮率が「DEFLATE圧縮」であった場合、「DEFLATE圧縮」で転送されます。

圧縮なし

: 集信側の圧縮方式が配信側で指定した圧縮方式に対応していない場合は「圧縮なし」

エラー管理

ファイル
配信転送後異常時の処置

配信ファイルの異常の際の転送結果の扱い

配信ファイルのクリア、または配信ファイルの削除が異常終了した場合の扱いとして、以下のいずれかを指定します。

  • 異常終了とし、異常時ジョブを実行

  • 正常終了とし、正常時ジョブを実行

以下の場合にこの項目での設定内容が適用されます。

  • 配信管理情報の配信ファイルの扱いに“クリア”を指定し、配信ファイルのクリアが異常終了した場合

  • 配信管理情報の配信ファイルの扱いに“削除”を指定し、配信ファイルの削除が異常終了した場合

集信オープンモード

集信ファイルの排他制御の処理を指定

集信ファイルの排他制御について、以下のいずれかの処理を指定します。

  • 集信ファイルがロックされている場合エラー

  • ロックが解除されるまで待つ

通信
セッション多重度オーバーリトライ

セッション多重度でエラーとなった際の接続リトライの実施有無

セッションの接続時、相手側の多重度オーバーでエラーとなった場合に、接続リトライを行うかどうかを指定します。

接続リトライ

: 接続リトライを行う

エラー

: 接続リトライは行わずにエラーとなる

再配信
自動再配信リトライ回数

自動再配信を試みる回数

配信処理中または集信処理中に通信異常が発生した場合に、自動再配信を試みる回数を指定します。

“0”を設定した場合、自動再配信は行いません。

再配信待ちキューの削除条件

再配信待ちキューからの削除条件

再配信待ちキューに存在しているファイルIDと同じファイルIDで配信が要求されたとき、および転送が異常終了したときに、再配信待ちキューから再配信待ちレコードが削除される条件を指定します。

ファイルID、ホストIDが一致

:

ファイルID、ホスト名が一致する再配信待ちレコードを削除

ファイルID、ホストID、ファイル名が一致

:

ファイルID、ホスト名、ファイル名が一致する再配信待ちレコードを削除

コード変換

文字コード
転送コードセット

自ホストの文字コード

UTF-8

: UTF-8

Shift-JIS

: Shift-JIS

EUC-JP

: EUC-JP

GB18030

: GB18030

日本語規格

転送コードセットで指定した文字コードのJIS年度

日本語コード変換の場合のみ、設定値が有効となります。

JIS83

: JIS 83年度

JIS78

: JIS 78年度

Web API

セキュリティ
動的パラメーター指定

配信要求時の動的パラメーターの有効設定

配信要求で、ファイル名、転送グループ名、ホスト名の動的変更を有効にするかどうかを設定します。

配信要求の動的パラメーター指定を有効にするチェックボックスをチェックすると、動的変更が有効となります。