集信管理情報V8(Mainframe)

集信するファイルのファイル情報を登録します。

以下の画面から、参照・更新ができます。

  • 転送情報画面
  • 管理情報収集配布画面

また、以下の画面からインポート/エクスポートできます。

  • 管理情報収集配布画面
【注意】 HULFT-HUB Server Ver.3.9未満の場合、HULFT Ver.8.4以降でシステム動作環境設定の「高強度暗号強制モード」が“有効”のクライアントとの接続はサポートされないため、そのクライアントの管理情報を参照、更新、および新規登録することはできません。

項目一覧

1. 集信管理情報

<表>集信管理情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 転送 配布
A1 ファイルID   英数字 必須 50バイト以内 パネル外
A2 汎用機DSN   英数字 必須 44バイト以内 *1 基本設定
A3 登録モード 新規作成 *2 必須   基本設定
A4 集信形態 単一集信 *2 必須   基本設定
A5 異常時の処置 削除 *2 必須   基本設定
A6 カタログ処理 なし *2 必須   基本設定
A7 マルチボリューム区分 シングル *2 必須   基本設定
A8 レコード形式 固定長 *2 必須   基本設定
A9 容量 CYL *2 必須   基本設定
A10 未使用域 解放しない *2 必須   基本設定
A11 ボリューム通番   英数字 任意 6バイト以内 基本設定
A12 ワークボリューム通番   英数字 任意 6バイト以内 基本設定
A13 レコード長   1~32760(固定長) *3 単位:バイト数 基本設定
5~32756(可変長) *3
A14 ブロック長   1~32760 *3 単位:バイト数 基本設定
A15 一次要求量 5 1~9999 *3   基本設定
A16 増分量 3 0~9999 *3   基本設定
A17 正常時ジョブID   英数字 任意 50バイト以内 基本設定
A18 異常時ジョブID   英数字 任意 50バイト以内 基本設定
A19 コメント   半角文字 *4 任意 60バイト以内 パネル外
A20 転送グループID *5 英数字 任意 50バイト以内 パネル外
A21 EBCDICセット 自動 *2 必須   拡張設定
A22 UNIT   英数字 任意 50バイト以内 拡張設定
A23 順序番号   1~9999 任意   拡張設定
A24 ストレージ・クラス   英数字 任意 8バイト以内 基本設定
A25 管理クラス   英数字 任意 8バイト以内 基本設定
A26 データ・クラス   英数字 任意 8バイト以内 基本設定
A27 印刷文字 なし *2 *6   拡張設定
A28 汎用機間集信の扱い 集信側属性使用 *2 必須   拡張設定
A29 集信完了通知 受信完了 *2 必須   拡張
A30 暗号キー   *7 *7 *7 拡張
A31 データ検証 しない *2 必須   拡張
A32 RDW付集信 しない *2 必須   拡張
*1: 指定できる長さは、機種により異なります。 詳細は、クライアントの「オペレーション・マニュアル」を参照してください。
*2: 画面で設定する場合、設定値は画面上の選択肢から選択
*3: 「汎用機間集信の扱い」に“配信側属性使用”(S)を選択した場合は任意、“集信側属性使用”(R)を選択した場合は必須
*4: 英小文字は指定不可
*5: HULFT-HUB Managerから転送定義を登録した場合は自動設定
*6: 配信側クライアントと集信側クライアントがどちらもHULFT Ver.8.4.0以降、かつ「汎用機間集信の扱い」に“配信側属性使用”(S)を選択した場合は任意、それ以外の場合は必須
*7: クライアントのシステム動作環境設定の「高強度暗号強制モード」の設定によって、「暗号キー」に指定可能な内容が異なります(HULFT Ver.8.4.0未満の場合、「高強度暗号強制モード」が“無効”として扱われます)。
  • 「高強度暗号強制モード」が“無効” : 8~20バイトの英数字(任意)
  • 「高強度暗号強制モード」が“有効” : 64桁の16進文字列(0~9、A~F)(必須)

2. 集信管理情報以外の付加情報

転送定義を編集する各画面では、集信管理情報と共に以下の付加情報が表示されます。

 

<表>集信管理情報以外の付加情報項目一覧 

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 転送 配布
B1 ホスト名   英数字 *1   パネル外
B2 ファイル表示名 *2   文字 任意 256バイト以内 パネル外
B3 一括配布ID   英数字 *1  
B4 業務グループID   *3 必須  
*1: 画面では参照のみ
*2: 管理情報収集配布画面では「表示名」と表示される。
*3: 画面で設定する場合、設定値は画面上の選択肢から選択
【凡例】  
初期値 画面上で管理情報を新規作成した際に項目に設定されている値
指定 画面上で管理情報を更新する際の指定の要否
転送 転送情報画面
配布 管理情報収集配布画面
項目あり

各項目の説明

集信管理情報で設定する各項目について、以下に説明します。

選択肢から設定値を選ぶ項目については、画面上に表示される選択肢と、管理情報収集配布で使用するCSVファイルに記載する値を併記しています。

1. 集信管理情報

(A1)ファイルID

集信するファイルを認識するためのID

【注意】 クライアントがHULFT Ver.8.4以降の場合、「ファイルID」に“_INSTANT_TRANSFER_”を設定できません。“_INSTANT_TRANSFER_”は簡易転送専用のファイルIDです。

(A2)汎用機DSN

集信ファイルのデータセット名

Mainframeのデータセット名の命名規約に従って指定します。

ファイル名はシングルクォーテーション(')で囲まないでください。

“&SNDFILE”を指定することにより、配信側の配信ファイル名を集信ファイル名として使用します。詳細は<表>ファイル命名規則を参照してください。

“&SNDFILE”を指定するときは、「集信形態」に“単一集信”を選択してください。

先頭に“&”が付いたファイルは、一時ファイルとして作成されますので集信後に削除されます。また、集信ファイルに“&MSG0”~“&MSG5”または“&MSGL0”~“&MSGL1”と記述し、メッセージ置換を行わない設定になっていた場合、“&MSG0”~“&MSG5”または“&MSGL0”~“&MSGL1”という名前で集信ファイルが作成されますので、一時ファイルとなり集信後に削除されます。

(A3)登録モード

集信ファイルの登録モード

<表> 「登録モード」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
新規作成 N 新規作成モード
置き換え R 置き換えモード
追加 M 追加モード

「集信形態」で“単一集信”(S)、「登録モード」で“追加”(M)を選択した場合、集信中に何らかの異常が発生すると、異常が発生する前までの集信データは追加書きされてしまいます。

「集信形態」が“複数集信”(M)の場合、選択した「登録モード」は集信ファイルではなく集信一時ファイルに対しての「登録モード」になりますので、集信ファイルは「登録モード」に関係なく必ず追加になります。

(A4)集信形態

集信ファイルの集信形態

<表> 「集信形態」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
単一集信 S 単一ホストからファイルを集信
複数集信 M 複数ホストからファイルを集信し、1つのファイルを作成
【注意】 集信形態が“複数集信”(M)の場合、以下の点に注意してください。
1. 「正常時ジョブID」の指定が必須です。
2. 集信中のデータは一時ファイルに格納され、集信完了後に集信ファイルにコピーされます。集信中(一時ファイルに格納中)に何らかの異常が発生した場合、「異常時の処置」に“保存”(K)が選択されていても、異常が発生する前までの集信データは集信ファイルに書かれません。また、一時ファイルを集信ファイルにコピーしている途中で何らかの異常が発生した場合、「異常時の処置」に“削除”(D)が選択されていても、異常が発生する前までの集信データは追加書きされてしまいます。
3. 下記の設定は行わないでください。
 
  • マルチボリューム指定(「マルチボリューム区分」に“マルチ”(M)を指定する)
  • 配信ファイル名を集信ファイル名として使用する(「汎用機DSN」に“&SNDFILE”を指定する)
  • 集信ファイル名を動的に変換する(「汎用機DSN」に“&MSG0”~“&MSG5”または“&MSGL0”~“&MSGL1”を指定する)
  • 配信側のファイル属性を利用する(「汎用機間集信の扱い」に“配信側属性使用”を選択する)

(A5)異常時の処置

集信に失敗したときの集信ファイルの処置

<表> 「異常時の処置」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
削除 D 集信ファイルを削除
保存 K 失敗した時点の集信ファイルを保存
復元 R 集信前のファイルを復元

ただし、集信完了から切断までの間(集信後ジョブを含む)は、異常時の処置は無効になります。

“復元”(R)を選択する場合、集信ファイルと同一ボリューム上に元の集信ファイルを格納できるディスク容量が必要です。

【注意】 SMS環境で集信する際に、「異常時の処置」に“復元”(R)を選択する場合は、集信管理情報の「ストレージ・クラス」、「管理クラス」、「データ・クラス」に集信ファイルと同じ属性のクラスを指定してください。
  また、「異常時の処置」に“復元”(R)を選択した場合、ワークファイルが“集信ファイル名.BK”で作成されるため、SMSの設定によっては、ワークファイルが作成できない場合があります。

(A6)カタログ処理

集信ファイルのカタログ管理方法

<表> 「カタログ処理」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
なし N (省略時の値) カタログなし
世代管理 Y 世代管理
カタログする C カタログする

カタログ処理は、集信ファイルを新規に作成するときだけ必要となります。すでに集信ファイルが存在する場合は、実際に存在する集信ファイルの属性に依存します。

また、ACOSでは世代管理ファイルを新規作成することはできません。すでに存在する世代管理ファイルに集信する場合は、“世代管理”ではなく“なし”(N)を選択してください。

世代管理の詳細は、「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

【注意】 SMSを使用する場合は、必ずカタログ処理されます。

(A7)マルチボリューム区分

集信ファイルのボリュームへの割り当て方法

<表> 「マルチボリューム区分」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
シングル S (省略時の値) シングルボリューム
マルチ M マルチボリューム
自動 A 自動判定

 

“マルチ”(M)を設定した場合

  • 集信ファイルをマルチボリュームとして事前にカタログに登録しておく必要があります。

  • クライアントがVer.8.2.0未満の場合、チェックポイント再配信またはチェックポイント再送はできません。必ず1件目から再配信されます。

  • 既存のマルチボリュームファイルに、「登録モード」を“置き換え”(R)で集信し、集信データが集信前のボリューム数より少ないボリューム数に格納できた場合、使用しなかった残りのボリュームに集信前のデータが残ったままになります。ただし、EOFは集信データの最後に正しく付加されるため、その後の処理でファイルを利用する場合、データは保障されます(集信前のデータは参照しません)。

  • 下記の設定はできません。

    集信形態: 複数集信
    異常時の処理: 復元
    ボリューム通番指定
  • 下記の設定で行うとエラーになります。

    カタログ処理: 世代管理
    集信ファイルのボリューム数と集信管理情報のボリューム区分が合わない。
  • マルチボリュームファイルに集信した場合、集信履歴にUNIT名とボリューム通番の情報が出力されません。

 

“自動”(A)を設定した場合

  • 集信時にカタログを検索してシングルボリュームかマルチボリュームかを判断します。カタログに登録されていなかった場合はシングルボリュームとなります。

  • 集信時に、カタログからボリューム数を取得してマルチボリュームファイルと判断された場合、以下の動作となります

    「異常時の処置(ABNORMAL)」に“R(復元)”が指定されていた場合、エラーとなります。
    「集信形態(RCVTYPE)」に“M(複数集信)”が指定されていた場合、エラーとなります。

(A8)レコード形式

集信ファイルのレコード形式

<表> 「レコード形式」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
固定長 F 固定長
可変長 V 可変長

(A9)容量

集信ファイルのスペース容量単位

<表> 「容量」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
CYL C シリンダ
TRK T トラック
省略 *1   「データ・クラス」の設定に従う
*1: 以下の条件をすべて満たした場合のみ、“省略”が表示されます。
  • クライアントがHULFT for zOS
  • 「データ・クラス」に値を設定

管理情報収集配布用のCSVファイルで指定を省略した場合に設定される値は以下のとおりです。

<表> 省略時の値

配布先クライアント 省略時の値
HULFT for zOS

「データ・クラス」に値が設定されている場合、空白(データクラスの設定に従う)

「データ・クラス」に値が設定されていない場合、“C”(CYL)

HULFT for MSP “C”(CYL)
HULFT for XSP

(A10)未使用域

集信ファイルの未使用域の処理

<表> 「未使用域」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
解放する 1 解放する
解放しない 0 (省略時の値) 解放しない

(A11)ボリューム通番

集信ファイルを格納するボリューム通番

Mainframeのボリューム通番の命名規約に従って指定します。

ボリューム通番を省略すると、XRRCVのJCL内に記述されているSTEPCATのカタログ簿を参照します。カタログ簿に存在しないと、集信時に異常となります。

【注意】 SMSを使用する場合は、SMS環境のストレージ・グループのボリュームをOSが自動的に割り振るため、ボリューム通番の指定は無視されます。

(A12)ワークボリューム通番

複数集信時の一時ファイルの格納ボリューム通番

ワークボリューム通番を省略すると集信ファイルと同じボリュームに作成されます。

【注意】 SMS環境で複数集信する場合、ワークボリューム通番を省略しないでください。また、ワークボリューム通番にはSMS管理ボリュームを指定しないでください。
  ワークボリューム通番を省略、またはSMS管理ボリュームを指定した場合は、ワークファイル名が「ファイルID.ホスト名」で作成されるため、SMSの設定によっては、ワークファイルが作成できない場合があります。

(A13)レコード長

集信ファイルのレコード長

(A14)ブロック長

集信ファイルのブロック長

「レコード形式」が“固定長”(F)の場合、「ブロック長」は「レコード長」の整数倍を指定します。

「レコード形式」が“可変長”(V)の場合、「ブロック長」は「レコード長」+4より大きい値を指定します。

(A15)一次要求量

集信ファイルの一次要求量

(A16)増分量

集信ファイルの増分量

(A17)正常時ジョブID

ファイルの集信が正常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細はジョブ起動情報V8(Mainframe)を参照してください。

省略するとジョブ起動は行いません。

(A18)異常時ジョブID

ファイルの集信が異常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細はジョブ起動情報V8(Mainframe)を参照してください。

省略するとジョブ起動は行いません。

(A19)コメント

集信ファイルに対するコメント

(A20)転送グループID

集信ファイルの転送グループID

転送グループIDの詳細は転送グループ情報V8(Mainframe)を参照してください。

【注意】 HULFT-HUB Managerの転送情報画面から登録する転送定義では、クライアント側に登録されている転送グループのうち、転送マップで選択した集信側ホストを含む転送グループIDが初期値として自動的に選択されます。該当する転送グループIDがない場合は、“HB”で始まる8文字の転送グループIDが自動的に設定されます。

(A21)EBCDICセット

1バイトコードを変換するときに使用する、集信ファイルのEBCDICのコードセット

<表> 「EBCDICセット」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
自動 0 (省略時の値) 自動設定
カナ文字 A EBCDIC カナ文字
英小文字 B EBCDIC 英小文字
ASCII C EBCDIC ASCII
ASPEN D EBCDIC ASPEN
IBM英小文字 E IBM英小文字
IBM英小文字拡張 F IBM英小文字拡張
NECカナ文字 G NECカナ文字
IBMカナ文字拡張 H IBMカナ文字拡張
ユーザテーブル1 V ユーザテーブル1
ユーザテーブル2 W ユーザテーブル2
ユーザテーブル3 X ユーザテーブル3

この設定は、配信側の配信管理情報の「コード変換」が“集信側”(R)の場合有効になります。

(A22)UNIT

集信ファイルを格納するUNIT名

省略された場合、システム動作環境設定の「配信・集信ファイルのユニットグループ名(INIT-UNIT)」で指定したUNIT名になります。

(A23)順序番号

集信ファイルを格納するテープ装置ボリューム上の順序番号

順序番号を省略してMTへ集信を行った場合、順序番号1を設定してMTに出力します。

(A24)ストレージ・クラス

パフォーマンスと可用性要件を指定するデータ・セット・ストレージ・サービス属性の名前付きリスト

SMSは、この属性を使用してデータ配置を制御します。

(A25)管理クラス

システムがデータ・セット・レベルでストレージを管理するために使用する、データ・セットのマイグレーション、バックアップ、保存期間属性のリスト

(A26)データ・クラス

システムがデータ・セットの作成用に使用する割り振り属性のリスト

データ・クラス指定時、レコード形式、レコード長、ブロック長、(容量)、一時要求量、増分量は省略可能です。

新規でファイルを作成する場合、データ・クラス属性が順編成のデータクラスを指定してください。

(A27)印刷文字

標準形式ファイルの選択

<表> 「印刷文字」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
なし N (省略時の値) なし
ANSI制御文字 A ANSI制御文字
機械制御文字 M マシン制御文字

集信ファイルがすでに存在する場合、「登録モード」により設定値が無効になる場合があります。「登録モード」に“置き換え”(R)を指定した場合は、集信ファイルに設定されている属性も指定されている印刷文字に置き換えられます。「登録モード」に“追加”(M)を指定した場合は、印刷文字は無視され、集信ファイルに設定されている属性のまま使用されます。

(A28)汎用機間集信の扱い

集信ファイルの属性選択

<表> 「汎用機間集信の扱い」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
集信側属性使用 R (省略時の値) 集信管理情報の属性を使用
配信側属性使用 S 配信ファイルの属性を使用

配信ファイルの属性を使用できるのは、相手機種がMainframeで、「集信形態」に“シングル”(S)を選択したときのみです。

Mainframe以外の機種から配信された場合は、集信管理情報に登録された属性が使用されます。集信管理情報の属性が登録されていない場合は異常終了となります。

また、「汎用機間集信の扱い」に“配信側属性使用”(S)を設定し、相手機種がMainframeの場合でも、配信ファイルの属性により下記制限があります。

配信ファイルが順編成ファイル以外の場合、集信管理情報に登録された属性が使用されます。
配信側クライアントまたは集信側クライアントがVer.8.4未満の場合、配信ファイルが印刷文字形式で作成されていても、集信管理情報の「印刷文字」が有効となります。
配信ファイルが非ブロック化形式で作成されていても、集信ファイルはブロック化形式となります。
配信ファイルがトラック、シリンダ以外で作成されていた場合、集信管理情報に登録された属性が使用されます。
配信ファイルがSMS管理ファイルの場合、配信ファイルのクラス属性は集信ファイルには使用されません。

(A29)集信完了通知

配信側ホストへの集信完了通知

<表> 「集信完了通知」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
受信完了 T (省略時の値) 受信完了後に通知
正常時ジョブ完了 J 正常時ジョブ完了後に通知

(A30)暗号キー

データを復号化するキー

暗号化されたデータを復号化する場合に指定します。相手ホストの配信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

集信側で暗号キーが指定されていても配信側の配信管理情報で暗号キーが指定されていない場合、暗号キーは無視されます。

(A31)データ検証

集信するファイルに対するデータ検証の有無

<表> 「データ検証」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
しない 0 (省略時の値) データ検証を行わない
する 1 データ検証を行う

(A32)RDW付集信

データ集信時、可変長レコードのレコード長領域(RDW)を削除するかどうかの設定

<表> 「RDW付集信」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
する Y RDWが付加されていたら削除して集信する
しない N (省略時の値) RDWを削除せずに集信する
【注意】 「レコード形式」が“固定長”(F)で「RDW付集信」が“する”(Y)の場合はエラーになります。

2. 集信管理情報以外の付加情報

転送定義を編集する各画面で、集信管理情報と共に表示される付加情報です。HULFT-HUB Managerの画面から参照や更新ができます。

【注意】 これらの付加情報は、クライアント(HULFT)側の管理画面からは参照できません。

(B1)ホスト名

この集信管理情報が登録されるクライアントのホスト名

【備考】 転送情報画面に表示されます(更新不可)。

(B2)ファイル表示名

集信ファイルに対する表示名

HULFT-HUB Managerの画面上に表示される各ファイルIDをわかりやすく識別できるよう、集信管理情報内でユニークな名称を付与することを推奨します。

【備考】 管理情報収集配布画面では「表示名」と表示されます。

(B3)一括配布ID

この集信管理情報が配布データとして登録されている一括配布情報のID

【備考】 管理情報収集配布画面で表示されます(変更不可)。

(B4)業務グループID

この集信管理情報を使用する業務グループID

【備考】 管理情報収集配布画面で表示されます。

設定時の注意点

1. メッセージの置換

以下の項目に“&MSG0”~“&MSG5”または“&MSGL0”~“&MSGL1”を指定することにより、送信要求時に指定したメッセージや配信側より送信されたメッセージに置換します(メッセージ送信機能)。

•汎用機DSN
•ボリューム通番
•正常時ジョブID
•転送グループID
•UNIT
【注意】  
転送グループIDは、管理情報収集配布画面からのみ編集できます。転送情報画面では、HULFT-HUB Managerで自動的に設定されたIDか既存の転送グループIDしか選択できませんので、メッセージの置換はできません。
メッセージ送信機能は、配信側、集信側双方のクライアントのバージョンがVer.6以降の場合に使用できます。詳細については、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。
相手ホストの言語設定によっては、メッセージの置換が正しく行われず、転送に失敗する場合があります。 詳細は、「アドミニストレーションマニュアル」を参照してください。
環境変数の1文字目として“&”の代わりに“$”を使用することもできます。ただし、“$”は16進コードで0xE0です。

2. ファイル命名規則

配信ファイル名を集信ファイル名とする場合(&SNDFILE指定)の命名規則を以下の表に示します。

 

<表>ファイル命名規則

機種 配信ファイル名 集信ファイル名(Mainframe)
Mainframe

順編成ファイル

HULFT.DAT.SND.F01

HULFT.DAT.SND.F01

区分編成ファイル

HULFT.DAT.F02(SND)

HULFT.DAT.SND.F02
UNIX/Linux /hulft/dat/snd.f03 SND.F03
Windows C:¥hulft¥dat¥snd.f04 SND.F04
IBMi HULFT/F05(SND) SND.F05
【注意】  
配信側のファイル名や送られてくるメッセージを、汎用機DSN、ボリューム通番、UNITで使用する場合、使用する項目のMainframe命名規約に違反する場合はメッセージの置き換えをせず、転送はエラーとなります。
上記の命名規約に加え、各機種の命名規約に従う必要があります。

3. 集信ファイルの媒体がMT(テープ)の場合

以下の指定はできません。

•「マルチボリューム区分」に“マルチ”(M)を指定
•「未使用域」に“解放する”(1)を指定
•「集信形態」に“複数集信”(M)を指定
•「異常時の処置」に“削除”(D)または“復元”(R)を指定
•「カタログ処理」に“世代管理”(Y)を指定
•「登録モード」に“追加”(M)を指定
•ストレージ・クラス、管理クラス、データ・クラスを指定
•VOLUME指定を行わないPRIVATEでマウントされる集信ファイルを指定
•スクラッチマウントされる集信ファイルを指定

4. EBCDICセットの自動設定

「EBCDICセット」に“自動”(0)を指定した場合に、実際に使用されるEBCDICのコードセットは、配信側クライアントと集信側クライアントそれぞれの収容クライアント情報の「漢字コード種」の組み合わせによって、以下のように設定されます。

集信側クライアントの「漢字コード種」 配信側クライアントの「漢字コード種」 使用されるEBCDICの値
IBM漢字 任意 IBM英小文字拡張(F)
UTF-8 *1 UTF-8 カナ文字(A)
SHIFT-JIS カナ文字(A)
EUC-JP カナ文字(A)
GB18030 カナ文字(A)
IBM漢字 IBM英小文字拡張(F)
JEF カナ文字(A)
KEIS ASPEN(D)
NEC漢字 NECカナ文字(G)
IBM簡体字 中国語簡体字拡張(I)
*1: 集信側クライアント(Mainframe)の収容クライアント情報の「漢字コード種」が“UTF-8”の場合、配信側変換となるため、設定された値は使用されません。