収容クライアント情報

HULFT-HUB Serverが、クライアントの管理、監視および、接続を行うために必要な情報を登録します。

以下の画面から、参照・更新ができます。

  • クライアント登録ダイアログ(新規登録時)
  • 管理画面(更新時)

項目一覧

1. 収容クライアント情報

 

<表>収容クライアント情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
A1 ホスト名   英数字 必須 44バイト以内 *1
A2 ドメイン名   英数字 任意 44バイト以内 *1
A3 サービス名   英数字 任意 100バイト以内
A4 表示名   文字 任意 256バイト以内
A5 製品種別 HULFT7 *2 必須  
A6 JIS年度 83JIS *2 必須 *5
A7 ユーザの通知 しない *3 *2 任意  
A8 高強度暗号強制モード 無効 *3 *2 必須  
A9 ホスト種   *2 必須  
A10 漢字コード種   *2 必須 *6
A11 HUB転送に切り替える 切り替えない *3 *2 必須  
A12 管理対象外 管理対象 *3 *2 必須  
A13 集信多重度オーバ時のサーバリトライ リトライする *4 *2 必須  
A14 集信ポートNo. 30000 1~65535 必須  
A15 要求受付ポートNo. 31000 1~65535 必須  
A16 ユーザ名   英数字 任意 20バイト以内
A17 パスワード   英数字 任意 14バイト以内
A18 接続ID   文字 任意 16バイト以内
A19 宛先別転送多重度

16

1~100

必須 Mainframeのみ
A20 集信稼動監視 する *2 必須  
A21 要求受付稼動監視 する *2 必須  
A22 コメント   英数字 任意 60バイト以内
A23 通知ホスト名   英数字 任意 68バイト以内
*1: ホスト名+ドメイン名で44バイト以内の長さで指定
  登録時はホスト名とドメイン名を別々に指定する。登録後は“ホスト名.ドメイン名”でホスト名として表示される。
*2: 設定値は画面上の選択肢から選択
*3: チェックボックスをオフ
*4: チェックボックスをオン
*5: クライアントがHULFT Ver.8.1以降の場合、収容クライアント設定画面では「日本語規格」と表示される。
*6: クライアントがHULFT Ver.8.1以降の場合、収容クライアント設定画面では「転送コードセット」と表示される。

2. 収容クライアント情報以外(管理元サーバ)の付加情報

 

<表>収容クライアント情報以外(管理元サーバ)の付加情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考
B1 ホスト名     *1 *2
B2 サービス名     *1 *2
*1: 画面では参照のみ
*2: 管理画面で収容クライアント情報参照・更新時のみ項目あり
【凡例】  
初期値 画面上で管理情報を新規作成した際に項目に設定されている値
指定 画面上で管理情報を更新する際の指定の要否

各項目の説明

1. 収容クライアント情報

(A1)ホスト名

クライアントのホスト名HULFT-HUB Managerの画面や履歴への出力に使用されるため、管理対象のHULFT-HUBネットワーク内で重複しない名前を付与するようにしてください。

「ホスト名」には“:”、“/”を含むことはできません。

「ホスト名」と「ドメイン名」を合わせて44バイト以内の長さになるようにホスト名を指定してください。

(A2)ドメイン名

クライアントのドメイン名

「ホスト名」と「ドメイン名」を合わせて44バイト以内の長さになるようにドメイン名を指定してください。

【備考】 クライアント登録ダイアログで登録する際はホスト名とドメイン名を別々に指定しますが、登録後はHULFT-HUBシステム内で“ホスト名.ドメイン名”で「ホスト名」として識別されます。HULFT-HUB Managerのクライアント登録ダイアログ以外の各画面では、「ホスト名」に“ホスト名.ドメイン名”と表示されます。

(A3)サービス名

クライアントのサービス名

同一ホスト名の中で識別するための名前

同一ホスト内に当該クライアント以外のHULFTまたはHULFT-HUB Serverが起動している場合の識別に使用します。同一ホスト内で起動しているのが当該クライアントだけの場合は設定不要です。

指定する場合、同一ホスト内で重複しない名前を付与してください。

省略した場合、ホスト名のみでクライアントを識別します。

「サービス名」には“:”、“/”を含むことはできません。

【注意】  
サービス名によって同一ホスト内のHULFTまたはHULFT-HUB Serverを識別できるのは、HULFT-HUB Serverのシステム動作環境設定の「HUB経由転送における通知ホスト名」が“ポート番号付きの形式”に設定されている場合です。“管理対象のみポート番号付きの形式”または“ポート番号無しの形式”に設定されている場合は、同一ホスト内に複数のHULFTまたはHULFT-HUB Serverを共存させないでください。
HULFT for WindowsをHULFT-HUB Serverに登録する場合、収容クライアント情報の「サービス名」を、実際のクライアント(Windows)で動作するHULFTのサービス名と一致させる必要はありません。

(A4)表示名

「ホスト名+サービス名」に対する表示名

HULFT-HUB Managerの画面上に「ホスト名+サービス名」で表示されるクライアントをわかりやすく識別できるよう、管理対象のHULFT-HUBネットワーク内でユニークな名称を付与することを推奨します。

(A5)製品種別

クライアントの製品種別

<表>「製品種別」の設定値

画面上の選択肢 製品名
HULFT10

HULFT10 for zOS

HULFT10 for Linux/AIX

HULFT10 for Windows

HULFT10 for IBMi

HULFT8

HULFT8 for zOS

HULFT8 for MSP

HULFT8 for XSP

HULFT8 for UNIX/Linux

HULFT8 for Windows

HULFT8 for IBMi

HULFT7

HULFT7 for zOS

HULFT7 for MSP

HULFT7 for XSP

HULFT7 for UNIX/Linux

HULFT7 for Windows

HULFT7 for i5OS

(A6)JIS年度

クライアントの漢字コードのJIS年度

<表>「JIS年度」の設定値

画面上の
選択肢
説明
78JIS 78年度 JIS
83JIS 83年度 JIS

(A7)ユーザの通知

“する”を選ぶと、HULFT-HUB Managerのアカウント情報をクライアントに通知することができます。

クライアントの操作ログにおいて、「ユーザID(管理画面)」にはHULFT-HUB Serverへのログインアカウント、「ユーザID(OS)」にはHULFT-HUB ManagerのOSのユーザIDがそれぞれ保存されます。

初期値として“しない”が設定されています。

(A8)高強度暗号強制モード

クライアントの高強度暗号強制モードの指定

管理対象外(中継あり)クライアントの場合にのみ設定可能です。

<表>「高強度暗号強制モード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオン 高強度暗号強制モードが有効
チェックボックスをオフ 高強度暗号強制モードが無効

(A9)ホスト種

クライアントのホスト種

<表>「ホスト種」の設定値

画面上の
選択肢
説明
Mainframe 汎用機
Linux Linux/UNIX/Nonstop
Windows Windows系OS
IBMI IBMi

「製品種別」の設定値によって、指定できる「ホスト種」が異なります。製品種別とホスト種の組み合わせを下表に示します。

 

<表>製品種別とホスト種の組み合わせ

製品種別 ホスト種
Mainframe UNIX Windows IBMi
HULFT10
HULFT8
HULFT7
【凡例】  
○: 指定可能
×: 指定不可

(A10)漢字コード種

クライアントの漢字コード種

<表>「漢字コード種」の設定値

画面上の
選択肢
説明
JEF JEF
IBM漢字 IBM漢字
EUC-JP EUC
SHIFT-JIS SHIFT-JIS
UTF-8 UTF-8
GB18030 GB18030
IBM簡体字 IBM簡体字

「ホスト種」により指定できる「漢字コード種」が異なります。ホスト種と漢字コード種の組み合わせを、下表に示します。

 

<表>ホスト種と漢字コード種の組み合わせ

漢字コード種 ホスト種
Mainframe UNIX Windows AS/400
JEF × × ×
IBM漢字 × ×
EUC-JP × × ×
SHIFT-JIS × ×
UTF-8 *3 *1 *2 *3
GB18030 × *2 *2 ×
IBM簡体字 × × × *2
*1: HULFT7以降で指定可能
*2: HULFT8 Ver.8.1以降で指定可能
*3: HULFT8 Ver.8.1以降、HULFT10 Ver.10.0未満で指定可能
【凡例】  
○: 指定可能
×: 指定不可

(A11)HUB転送に切り替える

クライアント同士が直接接続して行っていたファイル転送から、HULFT-HUB Server経由のファイル転送へ切り替えるために、転送グループ情報および詳細ホスト情報の内容を書き換えるかどうかの指定

[HUB転送に切り替える]チェックボックスで設定します。

<表>「HUB転送に切り替える」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオン HUB経由の転送に切り替える(転送グループ情報および詳細ホスト情報の内容を書き換えます)
チェックボックスをオフ HUB経由の転送に切り替えない(転送グループ情報および詳細ホスト情報の内容を書き換えません)

切り替え規則について、「設定時の注意点」を参照してください。

本項目は新規登録時のみ表示されます。

(A12)管理対象外

当該HULFT-HUBシステムの管理対象外クライアントかどうかの指定

[管理対象外]チェックボックスで設定します。

<表>「管理対象外」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオン 管理対象外クライアント
チェックボックスをオフ 管理対象クライアント

管理対象外クライアントの場合、さらに[中継あり]と[中継なし]をラジオボタンで選択できます。初期値は[中継なし]です。

初期値は、「管理対象クライアント」(オフ)です。

(A13)集信多重度オーバ時のサーバリトライ

ファイル転送で、集信側へソケット接続時、集信多重度オーバでエラーとなった場合に、転送を中継するHULFT-HUB Serverで接続リトライを行うかどうかの指定

<表>「集信多重度オーバ時のサーバリトライ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオン 接続リトライを行う
チェックボックスをオフ リトライを行わず、接続エラーとする

管理対象外クライアントの場合、指定できません。

再接続のリトライ回数と待ち時間は、このクライアントを収容するサーバ(管理元サーバ)の「ソケット接続リトライ回数」と「ソケット接続リトライ待ち時間」を使用します。

「ソケット接続リトライ回数」、「ソケット接続リトライ待ち時間」については、システム動作環境設定(HULFT-HUB Server)を参照してください。

【注意】 「集信多重度オーバ時のリトライ」は、HULFT-HUB Serverを経由した転送で蓄積処理を指定していない場合に、集信側クライアントで集信多重度エラーが発生したときに適用されます。このとき、HULFT-HUB Serverを経由しない直接転送も「集信多重度」にカウントされることに注意してください。

(A14)集信ポートNo.

クライアントの集信ポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号、他のアプリケーションが使用するポート番号、「要求受付ポートNo.」と重複しないように注意してください。

【注意】  
同一システム内で、同一ホスト名で複数のクライアントを立ち上げる場合、同一のポート番号は指定できません。
「要求受付ポートNo.」と同じポート番号は指定できません。

(A15)要求受付ポートNo.

クライアントの要求受付ポート番号

このポート番号は、オペレーティングシステムが予約しているポート番号、他のアプリケーションが使用するポート番号、「集信ポートNo.」と重複しないように注意してください。

【注意】  
同一システム内で、同一ホスト名で複数のクライアントを立ち上げる場合、同一のポート番号は指定できません。
「集信ポートNo.」と同じポート番号は指定できません。

(A16)ユーザ名

パスワードチェックを設定しているクライアントに対して接続するときのユーザ名

パスワードチェックについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

【注意】 管理対象外クライアントの場合、指定できません。

(A17)パスワード

パスワードチェックを設定しているクライアントに対して接続するときのパスワード

パスワードチェックについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

【注意】 管理対象外クライアントの場合、指定できません。

(A18)接続ID

XML変換情報設定を使用する場合、対象ホストを識別するための任意の名前

XML変換情報設定を使用するときは省略できません。

【注意】  
管理対象外クライアントの場合、指定できません。
HULFT Managerを使用している場合、同じ接続IDを指定してください。

(A19)宛先別転送多重度

クライアントの集信多重度

クライアントがMainframe版の場合にのみ、設定可能です。

UNIX版、IBMi版、Windows版のシステム動作環境設定の集信多重度と同様に扱われ、ホスト別多重度管理に使用されます。

(A20)集信稼動監視

クライアントの集信の稼動状況の監視をするかどうかの指定

<表>「集信稼働監視」の設定値

画面上の
選択肢
説明
する 集信の稼動状況を監視する
しない 集信の稼動状況を監視しない

“する”を指定した場合、「クライアント稼動監視間隔」の設定値に従って定期的に確認を行います。

「クライアント稼動監視間隔」については、システム動作環境設定(HULFT-HUB Server)を参照してください。

(A21)要求受付稼動監視

クライアントの要求受付の稼動状況を監視するかどうかの指定

<表>「要求受付稼働監視」の設定値

画面上の
選択肢
説明
する 要求受付の稼動状況を監視する
しない 要求受付の稼動状況を監視しない

“する”を指定した場合、「クライアント稼動監視間隔」の設定値に従って定期的に確認を行います。

「クライアント稼動監視間隔」については、システム動作環境設定(HULFT-HUB Server)を参照してください。

(A22)コメント

クライアントに対するコメント

(A23)通知ホスト名

クライアントにファイル転送の相手ホストとして通知するホスト名

省略した場合は、HULFT-HUB Serverのシステム動作環境設定の「HUB経由転送における通知ホスト名」に従って、「ホスト名」に設定したホスト名がポート番号付きの形式またはポート番号無しの形式で通知されます。

【注意】  
クライアントが管理対象外(中継なし)クライアントの場合、指定できません。
クライアントを新規登録するとき、「通知ホスト名」を設定した場合は「HUB転送に切り替える」をチェックしないでください。

 

2. 収容クライアント情報以外の付加情報

収容クライアント情報を編集する各画面に、収容クライアント情報と共に表示される付加情報です。

(B1)ホスト名

このクライアントを収容しているHULFT-HUB Server(管理元サーバ)のホスト名

本項目は、管理画面の管理情報フレームにて表示される収容クライアント情報にのみあります。

(B2)サービス名

このクライアントを収容しているHULFT-HUB Server(管理元サーバ)のサービス名

本項目は、管理画面の管理情報フレームにて表示される収容クライアント情報にのみあります。

設定時の注意点

1. ホスト名、ポートNo.の重複チェックについて

お使いのHULFT-HUBシステム内のホストには、ホスト名、ドメイン名、サービス名で重ならない名前を付けてください。

  •ホスト名
  •ホスト名.ドメイン名
  •ホスト名:サービス名
  •ホスト名.ドメイン名:サービス名

2. HUB転送への切り替え規則について

クライアント間の転送を、HULFT-HUB Server経由になるように自動的に詳細ホスト情報の登録と転送グループ情報の書き換えを行います。

詳細ホスト情報の登録では、ホスト名の長さが44バイト以下であるホストを対象に、HULFT-HUB Server経由でファイル転送を行えるようにPROXY情報を設定した詳細ホスト情報が登録されます。

ホスト名は、HULFT-HUB Serverのシステム動作環境設定「HUB経由転送における通知ホスト名」の設定によって変わります。

HUB経由転送における通知ホスト名 詳細ホスト情報のホスト名
ポート番号付きの形式 ホスト名_集信ポートNo.
管理対象のみポート番号付きの形式
ポート番号無しの形式 ホスト名

転送グループ情報の書き換えは、以下の条件を満たす場合、定義されているホスト名を変更します。

  • 転送グループに所属するホストが、すべて構成図に登録されていること
  • ホスト名が44バイト以下であること

この条件を満たす転送グループ情報内のホスト名は、上記の表に従って書き換えられます。

詳細は経路一括変更を参照してください。