ジョブ起動情報V8(Mainframe)

配信前または集配信後にジョブ起動を行う場合に、起動するジョブのJCLが登録されている場所を指定します。

以下の画面から、参照・更新ができます。

  • ジョブ起動情報登録/更新画面
  • 管理情報収集配布画面

また、以下の画面からインポート/エクスポートできます。

  • 管理情報収集配布画面
【注意】 HULFT-HUB Server Ver.3.9未満の場合、HULFT Ver.8.4以降でシステム動作環境設定の「高強度暗号強制モード」が“有効”のクライアントとの接続はサポートされないため、そのクライアントの管理情報を参照、更新、および新規登録することはできません。

項目一覧

1. ジョブ起動情報

 

 <表>ジョブ起動情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 更新 配布
A1 ジョブID   英数字 必須 50バイト以内
A2 JCLライブラリ   英数字 必須 44バイト以内 *1
A3 ジョブRC判定

XSP :10

XSP以外:0

XSP:10~99

XSP以外:0~4095

任意  
A4 起動ジョブ   英数字 必須 8バイト以内
A5 コメント

 

半角文字 *2 任意 60バイト以内
*1: 指定できる長さは、機種により異なります。詳細は、クライアントの「オペレーション・マニュアル」を参照してください。
*2: 英小文字は指定不可

2. ジョブ起動情報以外の付加情報

転送定義を編集する各画面では、ジョブ起動情報と共に以下の付加情報が表示されます。

 

 <表> ジョブ起動情報以外の付加情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 更新 配布
B1 表示名   文字 任意 256バイト以内
B2 業務グループID   *1 必須  
B3 一括配布ID   英数字 *2  
*1: 画面で設定する場合、設定値は画面上の選択肢から選択
*2: 画面では参照のみ
【凡例】  
初期値 画面上で管理情報を新規作成した際に項目に設定されている値
指定 画面上で管理情報を更新する際の指定の要否
更新 ジョブ起動情報登録/更新画面
配布 管理情報収集配布画面
項目あり

各項目の説明

ジョブ起動情報で設定する各項目について、以下に説明します。

1.ジョブ起動情報

(A1)ジョブID

起動するジョブを認識するID

このジョブIDと配信管理情報および、集信管理情報のジョブIDが関連づけされます。

(A2)JCLライブラリ

「起動ジョブ」のメンバ名が格納されているJCLライブラリ名

MainframeのJCLライブラリの命名規約に従って指定します。

また、指定できるJCLライブラリの編成は、区分編成ファイル、拡張区分データセットのみで、XRSND、XRRCV、XRACCPT、XRSNDGOのJCL内、およびTSOユーザのログオンプロシジャに記述されているSTEPCATのカタログから参照可能なJCLライブラリを指定します。

JCLライブラリは、シングルクォーテーション(')で囲まないでください。

【注意】 指定できるデータセットの種類が機種により多少異なります。クライアントの「オペレーション・マニュアル」を参照してください。

(A3)ジョブRC判定

起動するジョブのリターンコードを正常とみなす最大値

ジョブ実行時にユーザが指定したジョブのリターンコードが「ジョブRC判定」で指定した値以下の場合、正常とみなされます。

管理情報収集配布用のCSVファイルで指定を省略した場合、配布先のホスト種がzOSとMSPの場合は“0”、XSPの場合は“10”が設定されます。

(A4)起動ジョブ

起動するジョブのメンバ名

指定できるメンバ名の数は90メンバです。メンバ名はシングルクォーテーション(')で囲まないでください。

(A5)コメント

ジョブに対するコメント

 

2. ジョブ起動情報以外の付加情報

ジョブ起動情報を編集する各画面で、ジョブ起動情報と共に表示される付加情報です。HULFT-HUB Managerの画面から参照や更新ができます。

【注意】 これらの付加情報は、クライアント(HULFT)側の管理画面からは参照できません。

(B1)表示名

ジョブに対する表示名

HULFT-HUB Managerの画面上に表示される各ジョブIDをわかりやすく識別できるよう、ジョブ起動情報内でユニークな名称を付与することを推奨します。

(B2)業務グループID

このジョブ起動情報を使用する業務グループID

(B3)一括配布ID

このジョブ起動情報が配布データとして登録されている一括配布情報のID

【備考】 管理情報収集配布画面で表示されます(変更不可)。

設定時の注意点

1. 複数ジョブの指定

複数のジョブ(メンバ名)を指定した場合は順番にジョブを実行していきます。並列には実行しません。ジョブが異常終了すると、それ以降のジョブは実行しません。

2. 配信前ジョブのエラー

配信前ジョブが異常終了した場合、配信要求はエラーとなり終了します。

3. メッセージの置換

以下の項目に“&MSG0”~“&MSG5”または“&MSGL0”~“&MSGL1”を指定することにより配信要求時に指定したメッセージや送信されたメッセージに置き換えます(メッセージ送信機能)。

•JCLライブラリ

•メンバ名

【注意】  
JCLライブラリには、“&MSG”を複合して使用することはできません。
  (例)&MSG0.&MSG1.JCL
メッセージ送信機能は、配信側、集信側双方のクライアントのバージョンが Ver.6以降の場合に使用できます。詳細については、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。
相手ホストの言語設定によっては、メッセージの置換が正しく行われず、転送に失敗する場合があります。 詳細は、「アドミニストレーションマニュアル」を参照してください。
環境変数の1文字目として“&”の代わりに“$”を使用することもできます。ただし、“$”は16進コードで0xE0です。